知らず知らずのうちに猫背になってしまっていることはありませんか?パソコンを使っているとき、スマホを見ているときなどは、特に背中が丸まりやすいですよね。
普段から姿勢は正しくピシッとしておきたいところですが、ゴルフでは特に猫背はNGです。構えたときにあまりカッコよくないということ、それ以上にたくさんのミスを生む原因になってしまいます。
ゴルフでは猫背が直って正しいアドレスが取れるとミスの回数も減って、方向性や飛距離アップなどにもつながります。今回はゴルフで猫背になってしまうことで起こること、その改善法について紹介します。
なぜ猫背はNGなの?
ゴルフでは上体が丸まったままでクラブを振るといろいろなミスが生まれてしまいます。
スイングをするときには頭からお尻までの軸が、焼き鳥の串を通したときのように真っすぐになっているのが理想です。その軸を中心にして肩がスムーズに回転することで、ゴルフでは再現性の高い、正確なショットにつながります。
ミート率低下
ゴルフクラブを振ったとき、バックスイングで体が伸びあがりやすくなります。そのため動きの中で上下動が起こってしまいます。
伸びあがったままだとフェースが開きやすくなりスライスの原因にもなります。ボールを打つときには一度伸びあがってから沈み込む動きになるので、打点は安定せず、ダフリやトップにもつながってしまいます。
方向性と飛距離がダウン
ゴルフで猫背のアドレスからクラブを振ると肩が回転しにくくなります。その状態から遠くへ飛ばそうと力を入れるとどうしても手打ちになってしまいます。手打ちは再現性も低く、方向性も安定しません。
肩の回転が少ないままでボールを打つとヘッドスピードは上がらず、インパクトのときのパワーが減ってしまいます。そのため、飛距離も伸びなくなります。
↓ゴルフ初心者でもドライバーを遠くまで飛ばせる3つのコツをまとめました。効果も実感できるレッスンになっていますのでぜひご覧ください。
猫背にならないアドレスの取り方
まずまっすぐに立ちます。その状態からゴルフの前傾姿勢をとります。このときに腰を曲げて前にかがむとあっという間に背中が曲がってしまうので注意!
前傾をするときには脚の付け根の部分、股関節のところから上体を傾けるようにします。目安は30度ほど。背筋は伸ばしたまま。あごはしっかりと引いておきましょう。
そして膝を軽く曲げて腕は力を入れずに下におろしていきます。このときの状態が正しいゴルフのアドレスになります。
腰から後頭部までがしっかり真っすぐになっている状態、このイメージをよくつかんでおきましょう。打ちっぱなしなどで大きな鏡があるところの場合は、自分の姿をチェックしながら構えてみるととてもよくわかります。
おすすめのチェック法
上体が真っすぐになっているかゴルフクラブを使って簡単に確認する方法があります。
打ちっぱなしなどで構える前に背骨に沿うようにアイアンをあてます。後頭部からお尻の上のところまでピッタリとあたっている状態になったら、そこから前傾姿勢をとってみてください。
アイアンがぴったりついたままが理想的な形です。人によってはかなりきついと感じるかもしれませんが、それが正しいゴルフの姿勢です。理想的なイメージをぜひつかんでください。いい形ができたら背中につけたアイアンを前におろして実際に振ってみましょう。
↓ドライバーの構え方についてポイントを6つに絞ってレッスンします。なかなかうまく打てないというゴルファーはぜひチェックしてみてください。
ケガ防止のために
ゴルフのスイングは頭を固定して体を回転させます。これは普段はあまりしない特別な動作です。そのため頭と上半身をつなぐ首に大きな負担がかかっています。特にあごが上がっていたり、首が曲がって頭が落ちていたりすると余計に負担がかかります。
普段から姿勢が悪く首回りが緊張していると、さらに周辺を痛める要因にもなってしまいます。
また、ゴルフで上体が曲がったままだと肩の動きも悪くなり、無理に動かそうとすると肩甲骨周りや周辺の筋肉にも多大な負荷がかかってしまいます。
姿勢が悪いと首を痛めたり背中を痛めたりする原因にもなりますので、スイングのときにはよく注意しましょう。また、普段から背中をしっかり伸ばして、きれいな姿勢をできるだけ維持できるようにすると、ゴルフでのケガ予防にもつながります。
おすすめのケア方法
練習やラウンドなどで少しゴルフを頑張ったあとは、お風呂で温まったりストレッチなどをして疲れた部分をほぐしておきましょう。写真のようなストレッチは肩甲骨周りをほぐす効果があります。数分でも固まった部分をほぐすことにつながりますのでお試しください。
↓ゴルフで基本となる動きについて完全網羅しました!ドライバーからウェッジまで、打ち方のポイントを紹介しますのでチェックしてみてください。
今回はゴルフで猫背になってしまうと起きるミスとその改善方法についてご案内しました。上半身が丸くなってしまうと特定の筋肉だけを使ってスイングすることになり、うまく打てないだけでなく疲れや痛みの原因にもなってしまいます。
練習からしっかりと背筋を伸ばしてりりしいアドレスからクラブを使えるようにしてください。正しいゴルフの構え方ができるとミスショットもぐんと減らすことができます。