グリップ(握り方・持ち方)は良いショットを打つために欠かせないポイントです。
しかし、その形に正解はなく、ゴルファーそれぞれのスイング傾向やイメージ、フィーリングによって千差万別。有名なプロゴルファーが良いと言っている方法があなたにも最適とは限りません。
だからこそ、いまいち決められない…なんだかしっくりこない…そんな思いのままショットしている方も多いのではないでしょうか。
今回は、全ゴルファーに覚えていておいてほしいグリップを作るうえで守ってほしい“たった一つの約束事”をご紹介します。これさえ出来ていればあとはOK!自然とナイススイングになるでしょう!
目次
ショットの精度が上がるグリップの基本
初心者必見!絶対に知っておくべきグリップ法
クラブの握り方3種類
手の平のどこで握るかでクラブの操作性や、パワーの入れ具合が違ってきます。
◆フィンガーグリップ
指で包み込むように握ります。クラブ操作がしやすくなるのでヘッドスピードが上がる傾向があります。一方で、操作性が高い分グリップ部分が緩む可能性も高くなります。
◆パームグリップ
手のひらを使って握ります。手のひらを使ってしっかり握ることができるので、インパクトのときに手首が緩みにくく、方向性が良くなるメリットがありますが、ヘッドスピードが出にくくなるというデメリットもあります。
◆セミフィンガー
フィンガーとパームの中間の特性を持ちます。どの持ち方がいいかは個人の好き嫌いやフィーリングで決めて問題ありません。自分なりに色々試してみてください。
弾道が変わる!左手を握る角度
手の指の付け根に出っ張ったところを「ナックル」と呼びます。アドレスをしたときに左手のナックル部分がいくつ見えるかで、弾道が大きく変わります。
左手を内側に絞っていけばナックルが多く見えるストロンググリップ。外側に開いていけばナックルが見えなくなり、ウィークグリップになります。スクウェアはその名のとおり、まっすぐ向いている中間の状態です。
ストロンググリップにすれば力を込めて振りやすくなりますが、ボールは左に行きやすくなります。ウィークグリップにすればボールは右に行きやすくなります。
スイングタイプや好き嫌いで決めてまったく問題ありませんが、その日の弾道傾向に合わせて微調整することで、良いショットが生まれやすくなります。
パワー or コントロール
親指の位置でもスイングが変わります。
親指全体を乗せて握るロングサムは腕の力をしっかり使えるので、筋力を生かしてがっつり振りたいゴルファーに向いています。反対にショートサムはクラブをしっかりコントロールして振りたいときに向いています。
それぞれに特徴はありますが、自分の持ちやすいほうを選択すれば問題ありません。
すべてのグリップ(握り)に“共通するポイント”とは…
手のどの位置で持つか、左手の角度、親指を置く位置、グリップだけでも色々な選択方法がありますが、すべてに共通する重要なポイントは…
『両手の指の向きが揃っていること』です。
グリップに関してもっとも重要なポイントで、ゴルフ上級者、プロゴルファーは全員が共通しているポイントです。
両指の向きが揃っていることでバックスイングからフォロースルーまでの一連の動きがシンプルになり、スムーズに動くようになります。
両指が違う方向を向いていた場合、右手が進む方向と左手が進む方向にギャップが生まれるので、スイングが複雑になってしまいます。
力み過ぎて上からクラブを持ちすぎている方に多い傾向があります。良いショットが打てる可能性が低くなり、再現性を高めにくくなります。
左手と右手の間はしっかり詰めて握りましょう。間が空いていなければ両指の向きがしっかりそろいます。スイングがシンプルになり方向性・飛距離共に向上するでしょう。
>>>ゴルフスイングの基本はここでチェック!初心者がまず習得すべきポイントをまとめました。
グリップ(握り方・持ち方)はどんな形でもOK!
しかし、必ず守ってほしいポイントが両手の指の向きを揃えること。左右の振りがスムーズになり、ヘッドも走り、スイング軌道も安定しやすくなります。
左右の手はしっかりと密着させることで、再現性の高い動きが出来るようになるので、ぜひ参考にしてみてください!
*監修:小野寺誠