ゴルフでスイングをするときについ緊張して力が入ってしまったり、ネガティブなことを考えてしまったり、ということはありませんか?いつも同じような動作で集中して打つ。それができれば、ショットは安定しますし、何よりもスコア向上につながってきます。
今回はゴルフでスイングを安定させるための「ルーティン」についてご紹介します。女子プロゴルファー、鎌田ハニー選手がいつも行っているやり方と、アマチュアでも簡単に真似できるコツも解説します。
ラウンドに出るとショットが安定しないという方、いまひとつスコアが伸び悩んでいる方、さらに打つ前に考えすぎてしまう初心者の方、上達のためにもぜひ普段のゴルフに今回のレッスンを取り入れてみてください。
目次
ゴルフのルーティンとは?
ゴルフのでボールを打つ前に行う一つ一つの動作のことです。プリショットルーティン(プリショット=打つ前)とも言います。
例:ターゲット方向を見る→素振りをする→アドレスに入る→ワッグルをする→ターゲット方向を見る→打つ
といったような一連の流れのことをいいます。テレビでゴルフ中継などを見ていると、プロゴルファーが毎回、同じような動きをしてから、スイングに入るのを見たことがあると思います。
いつもまったく同じ動作をする、ということで有名なのは野球のイチロー選手。バッターボックスに入ってから、バットを右手で持って右肩部分のユニフォームを左手で引っ張る動きはよく知られています。ほかにも陸上や相撲、体操など数々のスポーツで選手たちが行っています。
ルーティンのメリット
ゴルフのプリショットルーティンで同じ動作を毎回、行うことでどんな効果が得られるのでしょうか?
スイングへの効果
一つはゴルフのスイングに対する効果です。目標方向を確認したり、アドレスの向きを調整する動きを入れることによって、ボールをより正確に運ぶことができます。
たとえば、必ず素振りをすることによって、必要以上に力まずにスイングにつなげることができます。またあらかじめ目標方向を確認し、それに合わせてヘッドの方向を調整することで、より正確な打球につなげることができます。
心理的な効果
プリショットルーティンを行うことはゴルフでプレーをするときの気持ちの面でも大きな効果があります。
いつも同じ動作をすることで余計な考えが入り込むすきをなくすことができます。「失敗したらどうしよう」とか「ここは絶対に飛ばしたい」など、さまざまなことを考えてしまうと、体は緊張していいショットは打てません。特にゴルフ初心者の方はいろいろなことを考えがちです。
やるべきことをあらかじめ決めておいて、そのとおりに実施すれば余分なことを考えず、目の前の一打に集中できます。また、コースに出ている間、気持ちのオン・オフを切り替える役目も果たしてくれます。
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プロゴルファーのルーティン
ゴルフで上達するための一つの方法のとして、プロゴルファー鎌田ハニー選手のお手本を紹介します。
ゴルフではボールを打つ前の動きややることを常に同じにしておくことで、たとえばプレッシャーがかかったときなどでもいつもとまったく変わらないリズムでクラブを振ることができます。ティーアップからの流れの実例です。
①ティーアップする
②ターゲットを見ながら一度だけ素振りをする。
素振りのときは本当に目の前にボールがあるかのように、しっかりとイメージをして素振りをしていきます。
③ボールの後ろまで下がって、ターゲットとボールを架空の線で結ぶ
④架空の線に対してクラブフェースを向けるようにしてアドレスする
このとき、鎌田プロの場合は右手一本で入ります。アドレスが決まったら左手も添えてグリップを握ります。
動作のポイント
この段階になったら、あまり時間をおかないことがポイントです。時間をおいてしまうとどんどん体に力が入ってしまい、緊張してきてしまいます。この段階ではいかにスムーズに打つかということがポイントです。
やるべきこととその順番をいつも一緒にすることで、練習場でやっている動きをコースでも再現できます。それによって、ミスも減らすことができます。
アドレスのコツ
クラブを持って構えるときの一つのコツについてご紹介します。アドレスに入るときには両手でクラブを持って合わせたり、左手でグリップを持って合わせたりすると、左肩が前に出てしまったり、後ろに下がった位置で構えてしまうことにもつながってしまいます。
アドレスのときには右手で合わせながら、ターゲットとボールの間に目印になるようなものを見つけること、そこにクラブのフェースをしっかりと合わせていくことが大切です。
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ルーティンのコツと注意点
ゴルフで実践をしていただくために注意していただきたいポイントがあります。
時間を取りすぎない
いざやるべきことを決めていくと、つい一連の動作にかかる時間が長くなりがちです。それはプレーファストというゴルフの基本的なマナーの面からも避けたいところです。たとえばクラブの素振りは1回から2回まで、ルーティンは全体で30秒から40秒程度まで。やるべきことも多くなりすぎないようにしましょう。
練習場から意識する
ラウンド中に行っているルーティンは、練習場でも行っていますか?
ゴルフ場に行くとなかなか打球が安定しないという方は普段のトレーニングも確認してみましょう。普段、やっていないことを実戦でいざやろうとしてもなかなかできません。逆に普段の練習から取り入れていけばコースでも同じようなリズムと気持ちで臨めます。
練習場で打つときすべてにとり入れると時間的に厳しい場合もあるでしょう。せめて全体の2割程度はゴルフ場と同じように取り組んでみてはいかがでしょうか。
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今回のプロゴルファー・鎌田ハニー選手のルーティンをご紹介しました。素振りの際のイメージや目標方向を意識した動きなど、すぐに真似できる部分もあります。参考にしていただきゴルフの上達につなげてっていください。