ラインを出してまっすぐ飛ばしたい、球の高さを抑えたい、そんな時に役に立つのがライン出しショット(コントロールショット)です。上手く打てると糸を引いたように一直線に飛んでいきます。
コース幅が狭いホールや、風の強い日など、球が曲がりやすい時や絶対に曲げたくない時に打てるとコース戦略が非常に楽になり、良いスコアを出すことができます。しかし、弾道を抑えたいといっても無理に打ち込んだり、過剰にボール位置を変えたりすることはよくありません。
ゴルファーにとって通常と違うポイントが多ければ多いほど、そのショットは難しくなります。
もっともシンプルにコントロールショットを打つにはどうすればよいのでしょうか…。日本女子プロのトップゴルファーが打ち方のポイントを解説いたします。ぜひ練習場でトライしてみてください!
目次
コントロールショットの打ち方
コントロールショット4つのポイント
グリップ
グリップは短く持ちます。ゴルフクラブを短く持つことでスイングの遠心力を抑えることができます。軌道がコンパクトになることで、ミート率が上がり、しっかり当てることができます。
ゴルフボールの位置
コントロールショットを打つ時にボールポジションを変える方もいるかと思いますが、馬場プロのおすすめは「ボールポジションを変えない」です。位置は中央よりやや左目でOKです。
ゴルフでボール位置を変えるということは、一般的なゴルファーが思っているよりもショットのイメージや難易度が変わります。ボールを置く場所を変えなくてもライン出しは打てますので、位置は変えないことをおすすめします。
バランス
体重バランスは左側にセットします。最初から左側にすることで体重移動を抑えてインパクトを安定させることが出来ます。右にセットしてしまうと打点がブレやすくなり、クラブのロフトが寝た状態でミートしてしまう可能性が高くなります。
目線
いつものアイアンの時よりも目線を下げてみてください。過度にやり過ぎる必要はなく、若干目線を下げるだけでも十分弾道を抑える効果があります。下げるのは目線だけで顔が下がらないように気をつけてください。
👇目線を変えればすべてが変わる?!その効果を検証してみました。
4つの注意点
体の傾き
バランスを左にした時に、同時に左肩が下がらないように注意しましょう。
アマチュアゴルファーはバランスを移動させたときに同時に体が傾いてしまう傾向があるようです。移動させるのはバランスだけで、上体の軸はしっかりと保ちましょう。イメージとしては重心だけ左腰に乗る感じです。
体重移動をしない
打つ時は体重移動はしません。テイクバックで右側に体重移動しないで、アドレスの形のまま、上体の回転だけで打つようにしましょう。体重移動をしてしまうと、右肩が落ちてヘッドが開いてしまった結果プッシュアウトしてしまいます。
スイングリズム
ドライバーからウェッジなど、ゴルフクラブが変わって長さが短くなったり、振り幅が小さくなったりすると、スイングリズムが早くなってしまいがちです。ゴルフクラブを持ち替えた時にミスが出やすい原因がこれです。打ち急ぐとミスショットに繋がってしまうので注意です。
ゴルフでは小さな番手や振り幅の時こそゆったりリズムを取って、落ち着いて振る事を忘れないでください。
フェースを返さない
フォロースルーでフェースを返さずに自分の方を向いたままにすることで、球筋を制御しやすくなります。手首を返す(こねる)動きが加わると飛距離はでますが、ドロー回転などがかかり、飛びすぎたり、ランが出過ぎたりする可能性があります。
フェースを返さずまっすぐターゲット方向に振り抜くことで思い通りのライン出しで打つことが出来るでしょう。
👇7番アイアンの基本と打ち方はこちらの記事でチェックしてください。
ゴルフではドライバー・アイアン含め狙ったところに打てる技術がもっとも重要です。思い切る振るよりも、8割程度の力で打ったほうがミート率も上がり飛距離が出る可能性もあり、ミスも少なく良いスコアで周ることができます。
ゴルフ初心者こそまずコントロールショットを身につけるべきであり、中級者以降はその精度をさらに上げることでトラブルにも的確に対応できるようになるでしょう。ぜひ今回の内容を参考にして練習してみてください。