出典:GDO
国内男女ともにレギュラーツアーは終了。シーズオフに入り、スポンサー訪問や各種イベントで大忙しのプロゴルファーですが、石川遼選手会長を中心に若手のトッププロ達は、ゴルフ人口の増加、ファン増加を目指し、大相撲の地方巡業をモデルにした「フューチャーGOLFツアー」を開催しました。
7~8月にかけて広島(鷹の巣GC)、岡山(倉敷CC)、新潟(紫雲GC飯豊C)で開催される予定でしたが、西日本豪雨災害で広島、岡山の開催が延期になり、8月の「サトウ食品招待 新潟大会(竹安俊也が優勝)」に続く、第4戦目として計画されていた埼玉大会が12月15~16日(日)の2日間で行われ、石川遼、星野陸也、香妻陣一朗ら10名のプロが参加しました。
フューチャーGOLFツアーin埼玉
埼玉信用金庫招待の「フューチャーGOLFツアーin埼玉 森林公園ゴルフ倶楽部(埼玉県)」最終日の競技が終了。4アンダーのトップからスタートした大槻智春が、8バーディ、3ボギーの「67」で回り、通算9アンダーで優勝を飾り、賞金100万円を手にしました。
2位には通算8アンダーの石川遼。3位には通算7アンダーの香妻陣一朗が入りました。
今大会の初日は、予選会を勝ち抜いたアマチュア60人とのプロ・アマ戦(プロ1名とアマチュア3名)。2日目は埼玉県内から選抜された中高生のジュニア20人とのプロ・ジュニア戦(プロ1名とジュニア2名)。また、プロのキャディーもジュニアから選ばれました。
フューチャーツアー優勝者|大槻智春
出典:GDO
名前:大槻智春(おおつき ともはる)
生年月日:1990年1月26日生まれ(28歳)
身長:172㎝
体重:94kg
出身地:茨城県
出身校:鹿島学園高校
ゴルフ歴:7歳~
プロ転向:2010年~
アマチュア戦歴:2009年日本アマベスト32、2010年日本アマベスト8
通算:2勝(チャレンジツアー1勝、フューチャーツアー1勝)
シングルハンデの父親にゴルフを習う。高校時代の2007年に『関東ジュニア』を制覇。日本大学では小平智と同期。大学2年の2010年には『日本アマ』でベスト8。同年、プロ転向のために中退し11月にプロ宣言。
ルーキーイヤーの2011年と2012年に合計3試合プレーしただけで、以降、低迷しますが、2016年末、QTで自己最高の50位に入り、チャレンジツアーにフル参戦。
2017年、地元・茨城県で開催された『ザ・ロイヤルゴルフクラブチャレンジ』で初優勝を飾る。以後も好成績を残して賞金ランク1位で2018年のツアー出場権をつかみ、賞金ランキング40位で来季2019年のシード権を獲得。
同期の小平智の強さの秘密とスイングの特徴についてまとめた記事です!
フューチャーツアーin埼玉|最終成績
<プロ>
優勝 −9 大槻智春
2位 −8 石川遼
3位 −7 香妻陣一朗
4位 −6 出水田大二郎
5位 −4 星野陸也
6位 −2 堀川未来夢
7位タイ −1 梅山和宏、浅地洋佑
9位 +3 竹安俊也
10位 +4 中里光之介
<ジュニア男子>
中学生の部:+1 相原涼汰(行田市立行田中2年)
高校生の部:−3 栗原悠宇(埼玉栄高2年)
<ジュニア女子>
中学生の部:±0 中澤瑠来(朝霧市立朝霧第二中3年)
高校生の部:−1 岩崎美紀(埼玉栄高3年)
フューチャーGOLFツアーとは…
出典:ALBA
男子ゴルフ界を盛り上げるために、石川遼発案で「大相撲の地方巡業」をモデルにした取り組みで今季からスタートしました。若手トッププロが参加する"ゴルフの地方巡業"とも言われています。
このツアーの特徴は、夏場のレギュラーツアーがない週などに開催。トッププロ10人ほどが、現在レギュラーツアーが開催されない地域を訪れて試合を行うという新しいツアーです。
ゴルフを知らない人やトーナメントに触れる機会のない地域の方々に、プロゴルファーの高度なテクニックと迫力を間近で体感してもらい、新たなゴルフファンの発掘、ジュニアの育成、プロゴルファーの社会的地位向上、レギュラーツアー開催増を狙っています。
「未来のゴルフ界のため、若手プロゴルファーが出来ることを少しずつでも実現してゴルフ界の活性化につなげていきたい」と石川遼選手会長は語っています。
石川遼の歩みをまとめました。今季は2位の試合が多かったですが、来シーズンはぜひ復活優勝を見せてほしいですね!
1500万人ほどいたゴルフ人口が、現在では700万人を切っていると言われ、それを支えているのは65歳以上の団塊の世代です。ゴルフ界にとっては厳しい局面を迎えています。それを何とか阻止しようと石川遼選手会長を中心に若いトッププロが頑張っています。
今大会は、ジュニアと一緒にラウンドするという画期的なトーナメントです。プロから直接アドバイスが聞けたり、ショットの迫力を間近で感じることができたりして、ジュニア育成にとってはとても良いモデルケースになったと思います。こういうトーナメントが増えるとゴルフファンを増やすきっかけになりますね。