出典:GDO
国内女子ツアー「マンシングウェアレディース東海クラシック(新南愛知CC美浜コース 愛知県)」 最終日が終了。首位から3打差の10位タイからスタートした香妻琴乃が、8バーディ、ノーボギー「64」の通算15アンダーでツアー初優勝を逆転で飾りました。
香妻は、これまで人気が先行し優勝を待ちこがれていました。大好物のラーメン、トンカツを断ち4キロの減量に成功。体のキレを取り戻しプロ8年目での悲願の初勝利。18番でバーディを奪い、大混戦を抜け出して後続を1打差で振り切りました。ウェイティングからの優勝は史上2人目の快挙です。
2位タイには、通算14アンダーの新垣比菜、アン・ソンジュ、岡山絵里、イ・ミニョン、6位タイには通算12アンダーのアマチュア高校3年生の安田祐香、鈴木愛、キム・ハヌル、9位に通算11アンダーの永峰咲希が入りました。
優勝:香妻琴乃
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名前:香妻琴乃 生年月日:1992年4月17日 出身地:鹿児島県 鹿屋市 出身校:日章学園高等学校(宮崎県) 身長:157cm プロ転向:2011年 所属:サマンサタバサ <契約> 用具:クラブ、ボール/ダンロップ ウェア:サマンサタバサ |
父の影響で3歳からゴルフを始める。横峯さくらの父が主宰する「めだかクラブ」で、弟の陣一朗、今シーズンRIZAP KBCオーガスタでツアー初優勝した出水田大二郎らと腕を磨いた。
2009年、2010年とナショナルチームに選抜され実績を挙げる。2011年、プロテストに一発合格を果たしファイナルQTも34位に入り、翌年のレギュラーツアーにほぼフル参戦しますがシード権を逃す。
2013年のレギュラーツアーは10試合のみで苦しみますが、ステップアップツアーで優勝するなど自信をつけ、2014年は「サマンサタバサレディース」「ミズノクラシック」ではプレーオフに進むも、いずれも敗れて2位に終わったものの、トップ10に入るなどコンスタントに成績を残し、賞金ランクでは19位に入り、初のシードを獲得します。
その後は腰痛に苦しみ、2016年、2017年はシード権を逃し、今シーズンもここまで賞金ランキング84位でしたが、この優勝で3年ぶりにシードに返り咲きました。
マンシングウェア|ハイライト
1日目
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今年で49回目の開催となる歴史ある「マンシングウェアレディース東海クラシック(新南愛知CC美浜コース 愛知県)」が開幕。
7月の始めに右手首を痛め、賞金ランキングトップから3位に後退した鈴木愛が、6バーディ、ノーボギー「66」の6アンダーで回り、香妻琴乃と共に首位発進しました。3位には5アンダーの新垣比菜、4位に4アンダーのイ・ミニョン、5位タイに3アンダーの藤本麻子、福田真未、権藤可恋、キム・ハヌルが入りました。
高校生アマチュア安田祐香は2アンダーの9位につけました。昨年優勝の川岸史果は4オーバーの93位で大きく出遅れました。
2日目
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2日目は、上位12名が3打差でひしめく大混戦!9位からスタートしたささきしょうこと、福井県生まれ中国育ちのセキ・ユウティンがコースレコードタイの「64」の10アンダーで回り、首位に並びました。
3位には通算9アンダーの鈴木愛、アン・ソンジュ、新垣比菜、キム・ハヌル、イ・ミニョンがつけました。8位タイには、通算8アンダーの岡山絵里と高校生アマチュア安田祐香が入りました。
昨年覇者の川岸史果、前週棄権のイ・ボミは予選落ち。黄金世代の勝みなみは、腰痛のため9ホール終了後に棄権しました。
現在の女子ゴルフ界には実力だけでなく美貌を備えた美人プロゴルファーが多数います。あと10試合…目が離せません!
ドライビング女王コンテスト
2日目のホールアウト後に恒例のドラビング女王コンテストが行われました(昨年は荒天のため中止)。参加女子プロは10名。ドラコン賞金総額100万円 優勝50万円/2位30万円/3位20万円。持ち球は2球で連続打球。もっともロングドライブしたボールが記録になります。
今シーズンのドライビングディスタンス1位(259.75ヤード)を記録している穴井詩が272ヤードを記録し、初のドラコン女王に輝きました。
穴井は1球目がラフに入り、2球目は方向性を重視して置きにいったボールが記録になりました。飛距離を出すコツとして「5㎝くらい短く持った方が結果的に飛ぶ」と語っていました。
2015年、2016年に続き3連覇を狙った渡邉彩香は、1球目は右のバンカー、2球目は左のラフに入れ「記録なし」に終わりました。
ドラコン女王コンテスト 順位
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★優勝(272.0ヤード):穴井詩
ドライバー:テーラメイド M3 460(9.5度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD PT6 45インチ、硬さS
ボール:タイトリスト プロV1x
2位(269.6ヤード):野澤真央
ドライバー:ミズノ MP タイプ1(9.5度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナ 46インチ、硬さX
ボール:ダンロップ スリクソン Zスター
3位(266.6ヤード):三浦桃香
ドライバー:プロギア RS F(9.5度)
シャフト: 三菱ケミカル クロカゲ XT60 44.75インチ、硬さS
ボール:ダンロップ スリクソン Zスター
4位(262.3ヤード):チャン・ウェイウェイ(中国)
5位(258.9ヤード):柏原明日架
6位(257.3ヤード):エイミー・コガ(米国・ハワイ)
7位(255.9ヤード):服部真夕
8位(238.7ヤード):大里桃子
記録なし:原英莉花、渡邉彩香
ドライバーを飛ばすには、スイングアークを大きくすることが大切です!女子プロのおすすめの練習方法をご紹介します。
最終日
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最終日の終盤、トップに4人が並ぶ大混戦でした。初優勝を飾った香妻琴乃がスタートホールから猛チャージを見せ、1、3、5、7、9、11、12、18番と8つのバーディを奪いました。これまで燻っていた力を発揮し、タイガー・ウッズ顔負けの爆発力を見せてくれました。
首位でスタートした福井県生まれ中国育ちのセキ・ユウティンは、17番ホールでトリプルボギーを叩き終盤に崩れ、通算8アンダーの15位でフィニッシュしました。
ケガからの復帰2戦目の鈴木愛は、17番ホールで池に入れるなど崩れ、通算13アンダーの6位タイで終えました。
マンシングウェア上位成績
優勝 −15 香妻琴乃(-15)
2位T −14 新垣比菜、岡山絵里、アン・ソンジュ(韓国)、イ・ミニョン(韓国)
6位T −13 鈴木愛、キム・ハヌル(韓国)、安田祐香(アマチュア)
9位 −11 永峰咲希
爆発的なスコアを出すには、やはりパットが大事ですね。優勝した香妻プロは、3日目はパターがうまくいきませんでしたが、最終日は、勝負どころではすべて入れていました。
今大会は初日からバーディ合戦でしたので、2つ、3つ伸ばすだけ、順位をあげることはできませんでした。これぞプロのゴルフですね!今年の女子ツアーもあと10試合です。女王争いも混戦模様を呈してきました。これからの試合、目が離させませんね!