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「ボーケイウェッジ」というクラブの名前を聞いたことがありますか?
タイトリスト社が販売しているウェッジで、世界でも大人気のモデルです。ツアープロからも絶大な支持をうけ、アメリカや日本のツアーでのプロゴルファーの使用率も断トツの1位を誇ります。
今回は「ボーケイウェッジ」の人気の秘密と特徴に迫ります。タイトリスト社のモデルというと「難しいのでは?」という印象を持つ方もいると思いますが、実は幅広いゴルファーにおすすめのタイプも用意されています。ぜひチェックしてみてください。
目次
ボーケイウェッジとは?
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ボーケイウェッジはタイトリストが販売しているモデルで、クラブデザイナーの巨匠、ボブ・ボーケイ氏が生みの親です。
ボブ・ボーケイ氏は1971年からクラブ作りに携わり、80歳近くなった今でも現場で活躍しています。ボーケイウェッジはプロゴルファーの間でも使用率がナンバー1。日本ツアーでは40%、アメリカPGAツアーでは47%もの使用率を誇っています。まさにボーケイ氏が生んだ不朽の名作です。
ウェッジを使う場面は、求められるショットのバリエーションは非常に多くなります。短い距離の打ち分け、転がすアプローチ、高く上げて打つなど、打ち方は多種多様。しかもラフやバンカーなど厳しいコンディションから正確に打つ必要があります。
さまざまな状況からのスイングに対して、プロたちのニーズも千差万別です。そんなニーズを作り方に反映して、ボーケイウェッジはロフト角やソールの形などに多くのバリエーションを設けていきました。
ゴルファーの細かな求めに応じて、選択肢を増やし満足度を高めていったのがボーケイウェッジです。
ボーケイウェッジの特徴
ボーケイウェッジにはたくさんのバリエーションが用意されています。ヘッド形状のほかに、ロフト角とグラインドと呼ばれるソール形状を選ぶことができます。
2つのヘッド
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ボーケイウェッジはヘッドの形に2つのタイプが販売されています。
一つは『SM7』で丸みを帯びたフェースになっています。構えたときの開きやすさを重視、いろいろな構えをしても違和感がないようなオールラウンドな作りです。重心を最適化することにより狙い通りの飛距離と優れたスピンコントロール性能を備えています。
もう一つの『フォージド』は日本向けに販売されているモデルです。グースネック形状でまっすぐ構えやすくなっていて、はっきりとしたふところがあるのも特徴です。ヘッド素材は軟鉄鍛造の柔らかな打感で、日本のゴルフコンディションに合わせた設計になっています。
ロフト角
ボーケイウェッジでは、『SM7』のロフト角は46度から62度までの9種類、『フォージド』は48度から60度まで7種類が販売されています。
56度や58度といったよく使われているものを選ぶことも可能ですし、PWのほかに4度刻みで番手を揃えたいという人にも便利です。使い手に合わせた細かい選び方ができるのがボーケイウェッジの大きな魅力です。
グラインド(ソール形状)
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ボーケイウェッジではソールも自分に合ったものをチョイスできます。
ウェッジの使い方はシチュエーションやゴルファーによって大きく違っています。バウンスの使い方も人ぞれぞれです。ボーケイウェッジではその人に合わせた使い方ができるように、6パターンの形状が用意されています。
たとえば「F」というソールの形はバウンスを最大限に利用、バンカーやラフでもヘッドが潜りにくく、オートマチックに打てば脱出がしやすいモデルになっています。
一方で「M」というソールの形はバウンス効果が小さく自分で操っていろいろな球筋を打ち分けたいゴルファー向けのものになっています。
ソールの形にしてもこうした中から自分のスタイルに合ったものを選べるのがボーケイウェッジの大きな特徴になっています。
シャフト
シャフトも3タイプから選択可能で、長さも0.25インチ刻みで4つの中から選べます。シャフト変更によって総重量も変えられるので細かなフィーリングを調整したいゴルファーにもぴったりです。
↓SWでアプローチをするときの注意点をまとめました。4つのポイントを押さえてしっかり寄せる1打を打っていってください
おすすめの構成3選
いくつもの組み合わせから選べるボーケイウェッジの中で、おすすめのセッティングをご紹介します。
組み合わせ例その1
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『SM7』48度 52度 56度
ロフト角が4度おきになっていて距離を均等に打ち分けられます。たとえばPW(44度)の距離が110ヤードだった場合は48度で100Y、52度で90Y、56度で80Yと細かく番手を変えて打っていくことができます。
振り方を変えるよりもクラブを変えることで打ち分けをしていくことでミス削減にもつながります。
グラインドはいずれも「F」というバウンス効果を最大限に発揮するタイプを選ぶと、フルショットもしやすくなり、バンカーやラフからの脱出も容易になります。
組み合わせ例その2
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『SM7』50度 56度
ロフトの間隔は少し開きますが、間のピッチ数を同じにして飛距離を調整する選び方です。PW(44度)が100ヤード程度の場合、50度で85Y、56度で70Yと打ち分けができます。最小限の本数でアプローチを調整するためのセッティングです。
こちらの構成の場合もグラインドは「F」がおすすめ。ヘッドの操作性は限定的になりますが、ハザードからも打ちやすく幅広い使い方が可能です。
組み合わせ例その3
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『FORGED』50度 54度 58度
均等な距離感とハイロフトセッティングで、より細かい距離が打ち分けられる構成です。PW(44度)で120Yを打っている場合、50度で102Y、54度で90Y、58度で78Yを打っていく想定です。
グラインドは小さめのバウンスの『M』を選ぶとフェースの開閉で多彩なショットを打つことができます。硬いライコンディションで打てるのもメリットです。
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今回はタイトリストの人気モデル、ボーケイウェッジについてご紹介しました。ビギナーでも扱いやすいタイプから、自在に扱える中級者以上に向いているものまで、自分のゴルフに合わせてチョイス可能なのが最大の特徴です。
ショートゲームの中でもカギを握る大切なクラブです。自分に合ったものを使うとスコア向上にも役立ちますので、ぜひ検討してみてください。