ゴルフ会員権って結局なにができる?持っているとお得なの?自分も購入できる?
そんな疑問をお持ちのゴルフ大好きさんのために、ゴルフ会員権の概要を中心にメリット・デメリットをまとめてみました。
結論から言えば、ゴルファーとして見た場合、会員権を持つことはお得なことばかり。
ゴルフライフの充実、モチベーションの維持、レベルアップの速さ、コストパフォーマンス、様々な面から会員権があるゴルファーには多くのメリットがあるといえます。
とはいえ、会員権は無料でもらえるものではないですし、自分にマッチしていない会員権を持ってしまうと恩恵を最大限受けられず”損”してしまう可能性があります。
そこでこの記事では、ゴルフ会員権を持っていない初心者にも分かりやすいように、会員権を持つメリット、自分にあった選び方、損しないためのポイント、などを解説いたします。ぜひ最後までご覧ください。
目次
ゴルフ会員権とは?
出典:金子証券印刷株式会社
ゴルフ会員権とは、ゴルフ場で会員だけのサービスを受けられる権利です。
会員は「メンバー」と呼ばれ、そのゴルフ場の様々な特典を得ることができます。
ゴルフ場の運営スタイルには2種類あり、メンバーをメインとしたメンバーシップコースと、メンバー概念のないパブリックコースがあります。
メンバーシップコース | ・会員とその同伴者しかプレーできない または ・会員が優先されるがビジターもプレーできる |
パブリックコース | 会員制度はなく誰でもプレーできる |
メンバーシップ制のゴルフコースで採用されているのが会員権です。
ゴルフ会員権は、種類や特典など各ゴルフ場ごとに違い、入会金だけで永続的に会員特典を受けられるものもあれば、入会金+年会費を払って更新していくものもあります。
基本的に、会員のみしかプレーできないゴルフ場の会員権は高額になります。超有名ゴルフ場の会員メンバーには各界著名人や実業家が名を連ねています。
ゴルフ会員権はこんな人におすすめ!
会員権は購入も維持にも費用がかかるので、全てのゴルファーにおすすめするものではありません。基本的には、以下のようなゴルファーにおすすめです。
●ゴルフが大好き | ラウンド回数が多く、プレー代をお得にしたい |
●ホームコースが欲しい | ゴルフのモチベーションを上げたい |
●ゴルフを極めたい | 競技会への参加や、公式ハンデが欲しい |
●ステータスが欲しい | 普段の仕事では会えない人達に会いたい |
ゴルフ会員権5つのメリット|何ができるの?
ゴルフ場の会員となることで「クラブメンバー」になり、主に以下のような5つの特典(メリット)があります。。
●プレー料金が安くなる |
●優先的に予約が取れる |
●クラブ競技に参加できる |
●ハンディキャップの取得ができる |
●ゴルフ会員権が資産となる |
超名門になると、メンバー限定・メンバー同伴でないとプレーできないゴルフ場も存在します。
ステータスや社交の場として利用されることも多く、持っていると大きな恩恵を受けることができます。
>>>東京都内でおすすめのレッスンスクールをまとめてみました!失敗しない選び方のコツもぜひ参考にしてみてください!
プレー代が安くなる
ゴルフ会員権を購入することで、ゴルフ場のメンバー料金でプレーをすることができます。
メンバー料金はゴルフ場によっても様々で、ビジター料金の半分や3分の1程度の料金でプレーできることも多々あります。
シーズン中の土日でプレーするとなると、ビジターの場合2万円~3万円要することもありますが、ゴルフ会員権を購入することで、シーズン中でも非常にお得な料金でゴルフを楽しむことができます。
頻繁にプレーする方であれば、購入費用を上回るメリットを受けることができるでしょう。
優先的に予約ができる
ゴルフ会員権を購入すると、優先的にゴルフ場の予約を取ることができます。
人気のシーズンとなると、数日前の予約では既に予約が一杯の場合もありますが、ゴルフ会員権を購入することで、数日前の予約であってもビジターよりも優先的にプレーをさせてもらえます。
また、当日メンバーが集まらない場合であっても、他のメンバープレーヤーと同じ組でラウンドできるようにもなります。特段の予約も不要な場合が多いため「急にゴルフがしたくなった」となっても大丈夫です。
更に、当日の体調や天気を見てから決定できるため、万全な状態でゴルフに臨むことができるでしょう。
月例競技・クラブ競技に参加できる
ゴルフ会員権を所有することで、ゴルフ場で開催される月例協議や、クラブ競技に参加できるようになります。
月例協議やクラブ競技は、ゴルフをする上で大きな目標やモチベーションになるでしょう。
また、これらの競技に参加することで、メンバー同士の人脈が形成される点も魅力です。同じゴルフ場で、ゴルフを上達したい志を持っている方同士のため、打ち解けてゴルフ仲間になる例も少なくありません。
ゴルフ会員権を持っている方の多くはビジネスマンとして成功している傾向が強いので、ビジネスではなかなか繋がれない人とも出会える可能性が高いといえるでしょう。
オフィシャルハンディキャップを取得できる
ゴルフ場のメンバーになることで、オフィシャルハンディキャップを取得することができます。
オフィシャルハンディキャップを取得することによって、自分のレベルがどれくらいなのか公式に認定してもらえます。
月例競技やクラブ競技はもちろん、クラブ対抗戦や地区オープン、アマチュアトップレベルの大会にもエントリーすることができるので、プレーの幅がグッと広がります。
また、ハンディキャップ自体が、個々の目標やモチベーションに繋がることもあるでしょう。そのため、競技志向のゴルファーは当然ですが、エンジョイゴルファーにも多くのメリットを与えてくれます。
会員権が資産となる
ゴルフ会員権は、株式や不動産のように1つの資産として扱うことができます。そのため、購入して終わりではなく、最後には売却をすることが可能です。
例えば、事情があってゴルフ場を訪れることができなくなった場合等に、売却することで資金を得ることができます。更に、売却時に損益が出た分については、譲渡所得の損失とみなされます。
その結果、他の給与所得等と所得が相殺され、税制面での優遇に繋がる点も魅力です。
現在、密を避けて楽しめるゴルフがブームとなり、プレー人口の増加で、会員権も高騰してきています。プレーを楽しみつつ資産としても所持できるゴルフ会員権が注目されています。
ゴルフ会員権3つのデメリット
ゴルフ会員権には様々なメリットがある一方で、購入しても受けられる恩恵が少ない場合もあります。デメリットを知らずに購入してしまうと、結果として損をしてしまう場合もあるため注意しましょう。
初期費用・維持費がかかる
ゴルフ会員権を取得するには、初期費用は維持費がかかります。具体的に発生する費用は以下の4つです。
・ゴルフ会員権の取得費用 |
・名義書換料 |
・入会預託金 |
・年会費 |
費用はゴルフ場によっても様々ですが、決して安い金額ではありません。そのため、初期費用や維持費を支払う価値があるかを購入前に慎重に検討しましょう。
引越し先で使えない可能性がある
転勤や移動になってしまうと会員権が無駄になってしまう可能性があります。
全国にゴルフ場を展開しているPGMなどの系列コースであれば、引っ越し先の近くのゴルフ場に会員権を移行させることもできるようです。
単独運営のゴルフ場の場合は、引っ越しで使えない可能性があることも考慮しましょう。売却すれば問題ありませんが、手続きもあり、希望価格で売れるとは限りませんので注意してください。
プレーをしないと費用が無駄になる
ゴルフ会員権を取得しても、プレーをしないと費用が無駄になってしまう点に注意しましょう。
確かに、ゴルフ会員権を持っていると、ゴルフのプレー費が安くなったり、予約が取りやすくなったりします。しかし、そもそものプレー回数が少ない場合、年会費を考慮すると結果的にお金を支払うだけとなる可能性もあります。
そのため「プレー頻度が少ない」「公式競技に出る予定はない」「オフィシャルハンディキャップ」は不要等の方は、本当にゴルフ会員権が必要かを再検討しましょう。
会員権の価値が下がる可能性もある
ゴルフ会員権は資産的価値がありますが、価値が上下する可能性も十分にあります。実際に、バブル崩壊と共にゴルフ会員権の価値が急激に減少した経緯があります。
しかし、現在は新型コロナの影響で蜜を避けられるゴルフが人気となりプレー人口がどんどん増えて、ゴルフ会員権の価値が上がってきています。(地域によってはこの5年で価格が2倍になっているところもあるようです)
多くの場合、ゴルフ会員権は投資用の資産とは考えずに「ゴルフを充実・上達させるために必要な権利」と考えている方が多いようです。
【基礎知識①】ゴルフ会員権3つの種類
ゴルフ会員権を大きく分けると「預託金制」「株主優待性」「社団法人制」の3つに分けることができます。ここではそれぞれの形態を詳細に解説します。
文字だけ見ると分かりにくいですが、どのような形で会員となるか、といったものです。
預託金制
預託金制は、ゴルフ会員がゴルフ場を経営する会社に対して、一定の預託金を預ける形で会員になる形態です。ゴルフ場経営者はメンバーからの預託金を用いて、ゴルフ場の運営を行います。
もともとはゴルフ場を作る際の資金集めとして始まったものです。預託金を預けると、施設を優先的に利用する権利と、その預託金を返還請求ができる権利が生まれます。
そして、現在ほとんどのゴルフ場(8割くらい)は、この預託金制を採用しています。預託金には消費税はかかりませんが、会員権の譲渡は課税の対象になります。
株主優待制
株主優待制は、会員がゴルフ場の運営会社に対して、株主として出資する形態のことです。経営会社の株主となるため、株主総会に出席して、経営に参加する権利も生じます。
ゴルフクラブの資産=会員メンバーの資産、といえます。譲渡される場合がほとんどなので、親族で受け継がれることが多いので市場に出回ることは少ない傾向があります。
しかしゴルフ場の株式を購入した瞬間に会員となる訳ではありません。株主となった上で、ゴルフ会員として入会するという流れになります。
社団法人制
社団法人制は、会員メンバーが社団法人の社員としてゴルフ場の運営を行います。利益追求を目的とせずに、ゴルフを楽しむことを目的としています。
基本的に、ゴルフ会員権の譲渡を認めておらず、一代限り、または直系のみ継承できるシステムを導入しています。歴史ある名門コースが採用している傾向にあり、その数はかなり少ないといえます。
現在は、新規の社団法人の設立は認可されておらず、既存の会員権が市場にでることはほぼありません。
【基礎知識②】ゴルフ会員権3つの種別
ゴルフ会員には「正会員権」「平日会員権」「婦人会員権」の主に3つの種別があります。
どのタイミングで会員としての特典を受けられるか、といったものです。
正会員権
正会員権とは、ゴルフ場の定休日を除いた全ての日において、メンバー料金でプレーできる権利です。また、ゴルフ場が開催する全ての競技に参加できる点も特徴です。
ゴルフ場によっては理事や委員に選任され、ゴルフ場の運営に携わることもできます。
ゴルフ場のメンバーの多くが、この正会員で占められています。日付や曜日に関わらずゴルフを楽しみたい方や、土日しかゴルフをできない人におすすめです。
平日会員権
平日会員権とは、ゴルフ場の定休日を除いた月曜日から金曜日、もしくは月曜日から土曜日をメンバー料金でプレーできる権利を指します。ゴルフ場が開催する競技会にも、一部参加可能です。
正会員と比較して、年会費等の費用が抑えられる点が魅力。「平日を中心にゴルフをプレーしたい」人におすすめです。
ゴルフ場によっては「準会員権」「週日会員権」と呼ばれることもあります。
婦人会員権
婦人会員権とは、女性の入会を制限しているゴルフ場における、女性名義の入会権です。
通常の正会員権と同様に、全日メンバー料金でプレー可能な上、競技会への参加も可能となっています。婦人会員権は女性から女性への譲渡しか認められていないため、正会員権よりも高額になる場合もあります。
【基礎知識③】ゴルフ会員権の相場と費用
ここでは、ゴルフ会員権を取得するために発生する費用やその相場を解説します。
会員権の相場は?
ゴルフ会員権の取得費はゴルフ場によって大きく変動します。
過去20年、会員権の価格が減少傾向にありましたが、現在価格は上昇傾向にあります。50万円~300万円程度が相場と言えるでしょう。
2021年における関東圏のゴルフ会員権の年間平均価格は202.1万円となっています。
とはいえ、首都圏以外のゴルフ場の場合、10万円前後の会員権もありますので、ゴルフ場に特段の拘りがない場合は、様々なコースを検討してみるのがおすすめです。
日本で一番会員権の高いゴルフ場は、東京の小金井カントリー倶楽部で一時は4億円という値がついたこともあります。
年会費はいくら?
ゴルフ会員となるには、ゴルフ場に支払う年会費も要します。
年会費の相場は「3万円~6万円」です。中には年会費無料のゴルフ場も存在しますが、多くの場合では3~6万円要すると考えましょう。
ゴルフ場のプレー費を安くすることを目的とする場合は、年間のプレー回数とビジター料金との差額を考慮して、年会費よりも大きくなるかを確認することが大切です。
その他の費用は?
ゴルフ会員権の購入費や年会費以外にも、ゴルフ会員となるにはいくつかの費用を要します。
まずは「名義書換料」。名義書換料とは、取得したゴルフ会員権を自分の名義に書き換えるための費用で、ゴルフ場に支払います。名義書換料はゴルフ場によっても異なり、10万円程度から100万円以上する場合もあります。
他にも、「ゴルフ場に支払う預託金」。入会預託金は退会時に返還されますが、入会時に預け入れる必要がある費用です。相場はゴルフ場によっても異なるため、入会前に確認することをおすすめします。
最後に「ゴルフ会員権の仲介業者に支払う手数料」も発生するケースがあります。仲介手数料は1万円~3万円のケースが多いようです。
会員権の期間・期限はあるの?
基本的にゴルフ会員権には、利用できる期間が定められていません。つまり、入会している間は半永久的に使用可能ということです。
一方で、預託金を変換してもらうためには、ゴルフ場が予め設定している据置期間を経過する必要がある点に留意しましょう。据置期間はゴルフ場によって異なりますが、5年~15年程度が一般的です。
誰でも買えるの?
ゴルフ会員権の購入条件は各ゴルフ場によって変わります。
誰でも購入できるものもあれば、メンバーさんからの紹介がなければ購入できないものもあります。
会員権はどこで買える?売買方法まとめ
ゴルフ会員権を購入する手段は主に以下の2つです。
・会員権取引会社を介して購入 | 様々なゴルフ場を比較検討して、自分にぴったりのゴルフ会員権を持ちたい人におすすめ |
・ゴルフクラブから直接購入 | 会員になりたいゴルフ場が明確に決まっている人におすすめ |
どのゴルフ場が良いかいまいち分からない方におすすめする方法は、会員権取引会社を介した購入です。
仲介手数料は発生しますが、取り扱っているゴルフ場が多いため、自分に合った条件のよ会員権を見つけることができるでしょう。
ゴルフクラブから直接購入する場合は、募集のタイミングを逐一チェックしないといけないので意外と難しい一面があります。
●ゴルフ会員権取引会社一覧
・桜ゴルフ
オンラインや電話での相談・売買はもちろん、東京の銀座と新宿の店舗でもサービスを展開しているので安心のゴルフ会員権取引会社です。
1961年創業の業界ではもっとも長い歴史をもつゴルフ会員権取り扱い企業です。有名百貨店などのにも専用カウンターがあるので安心です。
1970年創業。独自のアンケートをもとにした評価軸は、ゴルフ会員を探している方はもちろん、ゴルフ関係者からも広く支持されています。ゴルフ場の入会審査で承認が得られたかったときなどの、手数料全額返金あり。
現在の相場がオンラインでパッと見ることができます。
電話での問い合わせだけでなく、アドバイザーが自宅に訪問するサービスも行っています。
今回は、ゴルフ会員権の基礎知識やメリット・デメリット等を解説しました。
ゴルフ会員権を購入することで以下のようなメリットを受けることができます。
・プレー代が安くなる
・優先的に予約ができる
・月例競技・クラブ競技に参加できる
・オフィシャルハンディキャップを取得できる
・会員権が資産となる
ゴルフ会員権を取得することで、費用面で有利になる以外にも、ゴルフが楽しくなる様々な魅力を受けることができます。そのため、ゴルフ会員権に少しでも興味があるのならば、是非検討してみてください。