「最近よく聞くけど、結局リブゴルフってなに?」
有名選手が移籍している、賞金がとにかく多いことは知ってるけど、詳細はまだまだわからないというゴルフファンも多いのではないでしょうか?
特にPGAと対立しているという情報も他のメディアを見て、なにが本当で、なにが間違った情報なのかもわからないですよね。
PGAとリブゴルフの対立は、有名選手を引き抜いたというだけではなく、国際問題にも関わるほど大きな対立になっています。
どうしてそんなにリブゴルフが話題になっているのか、PGAツアーとの違いや揉めてる理由はなんなのか?
今記事では、そんな謎に包まれたリブゴルフを徹底的に調査し、最新情報をわかりやすくおまとめしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
リブゴルフとは
「LIV(リブ) ゴルフ」とは、PGAやJPGAに並ぶゴルフツアーの1つとして2021年6月に設立されました。
2022年は全8試合開催していて、世界的に有名な選手が続々加入していることで話題となっています。
世界ランキング1位経験のあるグレッグ・ノーマンが代表を務め、サウジアラビア政府の潤沢なオイルマネー出資のもと、発足当初からゴルフ界への影響力が大きいのも注目される要因です。
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なぜ?賛成と批判2つの理由を解説
リブゴルフが選手から注目される大きな理由は、試合形式にあります。
2022年ではツアー全8試合、54ホール1日5時間ほどで試合が終わります。選手目線では天候によるハンデも少なく、試合時間も短いので、家族と過ごすプライベートの時間が大きく確保されることになります。
またPGAに所属していると、賞金の一部はPGAに配分されてしまいますが、リブゴルフは賞金額通りのお金を手にすることが出来るので、PGAの賞金配分に不満を感じていた選手は魅力に感じているようです。
それに対して、タイガー・ウッズ率いる反リブゴルフという派閥も存在しています。反リブゴルフ派の主張では、「リブゴルフは金だけの熱意のないスポーツだ」と批判しています。
実はまだリブゴルフでは世界ランキングのポイント加算対象外なので、ランキングを狙って真剣にゴルフをしている選手からしたらそう見えてしまうのも仕方がないのかもしれません。
リブゴルフってどんなツアーなの?
賞金総額71億円!規模がケタ違い
2022年から始まったリブゴルフですが、シーズン最終戦でゴルフ史上最高額となる総賞金71億5000万円で実施されました。
PGAプロの総賞金は約16億円なので、その4倍以上と考えるとその凄さがわかるのではないでしょうか。
リブゴルフに出場して最下位だったとしても、賞金は1600万円なので、日本のプロ大会優勝賞金よりも多くなっています。
リブゴルフは2023年以降の賞金はさらに増額していくと表明しているため、リブゴルフドリームを掴みに行く選手も増えると予想されています。
ルール
リブゴルフでは個人戦とチーム戦に分かれています。
チーム戦は48人の選手が4人ずつに分かれて12チームで争います。試合形式は54ホールストローク、ショットガンスタート。
また、リブゴルフの最大の特徴は、予選落ちがないことで、参加さえすれば最下位でも1600万円の賞金を手にすることができます。
ショットガンスタートとは、16ホールから3人1組となって、一斉にスタートする方式です。これにより大会の時間は5時間あれば終了するので、時間差による天候の有利・不利といった問題が解決されます。
54ホールを3日間で回り、1日5時間ほどですから、身体への負担が少ないことと、プライベートの時間を多く確保できる理由で、特に家族を持っているプロゴルファーはリブゴルフへ移籍することになりました。
参加資格
参加資格はリブゴルフ側からの完全招待制となっているため、自ら志願していくことは出来ません。
日本人選手では、松山英樹プロがリブゴルフから招待を受けているとの報道がありますが、現状参加をするつもりはないと答えています。
しかし、「現状」ということは松山プロのなかで条件がととのい次第、リブゴルフへの参加の可能性は考えられるので、今後も目は離せません。
年間試合数
リブゴルフで行われた2022年の年間試合数は8試合でスケジュールは下記となりました。
開催国 | 会場 | 期間 |
1.ロンドン | センチュリオンGC | 6/9~6/11 |
2.ポートランド | パンプキンリッジGC | 6/30~7/2 |
3.ポートランド | トランプナショナルGC | 7/29~7/31 |
4.ボストン | ザ・インターナショナル | 9/2~9/4 |
5.シカゴ | リチャードハーベストファームズ | 9/16~9/18 |
6.バンコク | ストーンヒル | 10/7~10/9 |
7.ジッダ | ロイヤルグリーンズゴルフ | 10/14~10/16 |
8.マイアミ | トランプナショナルGC | 10/27~10/30 |
PGAツアーのお膝元の米国で半分以上の大会を予定しているうえに、スター選手の多くをヘッドハンティングされたら、PGAツアーが怒るのも無理はないと言えるのではないでしょうか。
リブゴルフの参加選手は?
日本人選手
谷原秀人
出典:GDO
日本ゴルフツアーで通算16勝、2022年には日本人選手会長としても任命されていましたが、リブゴルフ初戦から出場をしました。
谷原プロはリブゴルフ全8大会中4大会出場し、リブゴルフの日本チームキャプテンを務めるなどしましたが、2023年のリブゴルフ出場は未確定となっています。
香妻陣一朗
出典:my caddie
2020年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」でレギュラーツアー初優勝を果たし、2022年の獲得賞金は約3238万円。
しかし香妻プロも第1回からリブゴルフに参加しており、第2回では日本人トップの6位という実績を残しました。
獲得賞金はなんと1億800万円。2022年の獲得賞金の約3倍もの金額を54ホールで獲得し、生涯獲得金額の50%を手中にしました。
稲森佑貴
出典:GDO
最年少でプロテストを合格し、日本ツアーで4勝を果たしている稲森プロ。
世界のスター選手に挑戦できるという理由でリブゴルフへの参加を表明しました。日本勢のなかでは参加前にツアー優勝をかざって乗り込んできたこともあり、今後の勢いにも期待がされています。
木下稜介
出典:ゴルファーマガジン
令和初の「アルバトロス」を達成し、日本選手初となるツアー初優勝からの連勝をした木下プロ。リブゴルフ初戦から参加を表明しています。
初戦から3試合連続で出場しましたが、PGAツアー出場停止処分が下されてからは、リブゴルフへの参加を辞退して、PGAツアーへの復帰を狙っています。
海外選手
キャメロン・スミス
出典:ABC
2022年7月の全英オープンでメジャー初優勝を果たしたキャメロン・スミスもリブゴルフへの参加を表明しました。
キャメロン・スミスはリブゴルフ第5戦から参戦したその試合で、通算13アンダーでリブゴルフ初優勝も果たしました。
全英制覇からわずか9週間の出来事だったので、ゴルフ界で激震が走ったのと同時に、リブゴルフへの注目が一気に集まったきっかけにもなりました。
マシュー・ウルフ
出典:sportiva
独特なスイングで有名なマシュー・ウルフもリブゴルフへ第2戦から出場をしています。
マシュー・ウルフはPGAツアー3戦目にして初勝利を果たし、若手有望株ともいわれています。リブゴルフデビュー戦では、第3位と世界のスター選手にも劣らない結果を残し、これからの活躍に注目です。
ブライソン・デシャンボー
出典:THE ANSWER
2020年全米オープン優勝を果たしたブライソン・デシャンボーもリブゴルフ第2戦から参戦を表明。
ブライソン・デシャンボーは、当初リブゴルフへの参加をかたくなに否定していましたが、ビジネス上の理由から移籍を決意しました。
デビュー戦は10位とまずまずの結果でしたが、実力は世界レベルのスター選手なので、今後の活躍に期待です。
ユージニオ・ロペス・チャカラ
ロペス・チャカラは、2022年6月にプロ入りを果たしたばかりのスペイン人選手で、リブゴルフがプロデビュー戦となりました。
数カ月前まで学生だったチャカラ選手ですが、リブゴルフ第6戦で優勝するという快挙を成し遂げました。
優勝賞金はなんと5億4800万円と、スペインスポーツ選手史上最高額を記録。リブゴルフドリームと言わんばかりの功績を残し、さらにリブゴルフが注目されるようになりました。
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リブゴルフはどこで視聴できる?
リブゴルフは、インターネットであれば日本からでもライブ中継が楽しめます。
なかでも下記3つのサイトでオンライン視聴が可能となっています。
他にも、有料サービスでは、スポーツチャンネルで配信されます。
『DAZN』
リブゴルフは今後、世界中の放送局で試合が中継できるようにする目標を掲げています。日本国内でのテレビ放送ももしかしたら近いうちに発表があるかもしれません。
巨額の優勝賞金と、有名選手の引き抜きにより話題となったリブゴルフ。今までにないツアーとして台頭してきましたが、PGAとの対立やランキングポイントなど、まだまだ問題が山積みになっています。
伝統と歴史のあるPGAツアー、そして勢いのあるリブゴルフは今後どのようなゴルフの歴史を作っていくのでしょうか。
リブゴルフの公式サイトや公式YouTubeチャンネルで試合を見ることが出来ますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。