出典:ゴルフネットワーク
自分のゴルフスイングを撮影したことはありますか?
動画で撮ってみると、自分の動きやクセがよくわかりますよね。筆者もタイガー・ウッズのように振ったつもりが映像で見てみるとまったく別物だった記憶があります。
実際、スイングの改善点を見つけるときに役立つのが動画のスローモーション機能です。一連の早い動きをゆっくりみることで改善点や修正点がわかりやすくなります。
今回は、理想のスイングをするプロゴルファー達のスロー動画をご紹介します。
まったく同じように動くことは難しいかもしれませんが、あなたの飛距離アップや方向性アップに欠かせないポイントが必ず隠されているでしょう。
ぜひ、スロー動画を再生して見つけてみてください。
目次
日本の男子選手編
松山英樹
アメリカPGAツアーで活躍し、2021年マスターズ優勝者でもある日本を代表するプロゴルファー松山英樹。
ドライバーのスタンスは若干広め。スローで見るとバックスイングから上半身を強烈にひねっているのに右足が一切外に逃げていません。
右の太ももに強いテンションがかかっているのが分かります。下半身のブレ、軸のブレが全くない素晴らしいスイングです。
トップ位置では一瞬「間」を取っています。弓のようにグーッと溜めて打つようなフォームです。近年は間が早くなりつつありますが、急ぎ打ちが多いアマチュアはぜひとも参考にしたいポイントです。
平均飛距離は300ヤードを越え。世界でのさらなる活躍、そして次なるメジャー大会制覇に期待しましょう。
石川遼
石川遼は15歳のときにアマチュアで初出場した男子ツアーで初優勝。あっという間にスターの座を駆け上がりました。
それ以来、日本とアメリカを舞台に最前線で戦い、史上最年少の選手会長に任命されるなど、まさに日本ゴルフ界の「顔」として大活躍を続けています。
石川遼プロは肩甲骨周りがとても柔らかく、柔軟性のある力強いスイングが大きな武器になっています。
小平智
2018年にアメリカPGAツアーで初勝利を挙げ、日本を代表するトップゴルファーとなった小平智。妻の古閑美保プロも言わずと知れたゴルフ界の顔です。
彼のスイングは飛距離が出て、しかも曲がらないのが強みです。2017年にはドライビングディスタンス292ヤード、フェアウェイキープ率は65%で1位の結果を挙げています。
172センチと体格に恵まれているわけではありませんが、迫力の動きを見せてくれます。動画でチェックしてみてください。
↓↓↓ゴルフスイングの基本を徹底解説!ドライバーからアイアン、ウェッジまで使い方を詳しくレッスンします。上達のためにチェックしてみてください。
世界のスター編
タイガー・ウッズ
世界のスーパースター、タイガー・ウッズ。2018年には完全復活を遂げて、プレーオフ最終戦「ツアー選手権」で5年ぶりの優勝を果たしました。
通算勝利はなんと80勝!これまでの挙げたメジャーでの優勝は14回と破格の数字が並びます。信じられないミラクルショットは彼の代名詞ともいえます。
2021年の自動車事故により足に大けがを負ってしまいましたが、何度も復活して我々に勇気を与えてくれたタイガー。この先もどんなプレーを見せてくれるのか、とても楽しみです。
みんなのスーパーヒーロー、タイガー・ウッズのゴルフスイングを正面&後方からスローもまじえた動画でじっくりご覧ください。
アダム・スコット
アダム・スコットはオーストラリア出身の選手で、マスターズで優勝したこともある経歴の持ち主。
まさにゴルファーのお手本といえる美しいスイング。正確なショットが魅力となっています。すべてがスクウェアでミスしないスイングの究極系と言えます。
スロー動画で見るとテイクバックのときとダウンスイングのときのクラブの角度や前傾姿勢、頭の位置がほとんど変わっていないですね。軸がまったくぶれずにクラブを振れる点も見事の一言。
ロリー・マキロイ
アイルランドが生んだトップゴルファー、ロリー・マキロイ。平均飛距離が319ヤード、PGAツアーの中でも屈指の飛ばし屋です。
マキロイのゴルフスイングで最大の特徴は体の回転の速さです。体全体で生み出した力を恐ろしいほどの回転の速さでボールに伝えています。柔らかくそして何よりも力強い動きで、驚異のビッグドライブを生んでいます。
ブライソン・デシャンボー
ゴルフ界の飛ばしの常識を変えてしまったブライソン・デシャンボー。フィジカルトレーニングによってPGAの飛ばし屋たちを遥かに凌駕するような飛距離を叩き出しています。
ある大会ではボール初速が87m/sを記録。飛ばし屋としても有名なダスティン・ジョンソンやバッバ・ワトソン選手が81m/sということを考えると恐ろしい数字です。
アップライトに構えたアドレスから、手首のコックを使うこともなくバックスイング、深い捻点から体の強烈な回転に合わせて一気に振り抜くスイングは唯一無二。
絶対に曲がらないスイングを強烈なパワーで飛ばしていると言えるでしょう。
ジャスティントーマス
スリムな体型からは想像も出来ないほどの飛距離を叩き出すPGA屈指の飛ばし屋です。
切り返しからの回転の速さは驚愕の一言。強烈すぎる回転を生み出しているのはインパクトの瞬間のジャンプです。ジャンピングインパクトとも呼ばれ、地面を踏んだ(地面反力)反動でヘッドを走らせています。
力のない幼少の頃からゴルフをしている選手に見られる動きで、全身の力を100%使って打つための自然な動きとも言えます。
日本の女子選手編
渋野日向子
言わずと知れた、2019年のAIG全英女子オープンで日本人として42年ぶりの優勝を果たしたシンデレラガールです。
渋野選手は前傾角度が深くハンドダウン気味のフォームです。一般的なゴルファーであればうまく振り抜けない可能性がありますが、彼女は前傾を維持したまま手元を低く保って振り抜く技術を身に着けています。
左手首の掌屈も特徴的でシャローなスイングでインパクトゾーンを長く保っています。ボールがつかまらないアマチュアゴルファーもぜひ手首の掌屈を取り入れてみてください。
原英莉花
身長173センチの恵まれた体格と、長い手足を生かしたダイナミックなスイングが多くのファンを魅了している原選手。
トップからの切り返しでは腕が上がりきらないうちに、腰が回転をスタート。上半身と下半身に大きな捻点差を作ってパワーを生み出しています。
ダウンスイングの強烈な手首のタメは全ゴルファーの憧れ。再現するのは容易ではありませんが、スロー動画で理想の動きを確認してみてください。
鈴木愛
2017年には賞金女王を獲得。2018年も最速で賞金総額1億円を突破、ケガで欠場したトーナメントもありながら、賞金ランキングでは3位に食い込みました。
155センチの体格ながら、大きな動きで強い力を生んでいます。
平均飛距離は240ヤード。2軸でクラブを振っていき、体重移動で生み出したパワーで飛ばしていきます。
松田鈴英
国内女子の飛距離ランキングで上位にランクするロングヒッターの松田鈴英。2017年プロテストをトップ合格した人気のプロゴルファーです。
黄金世代の一人で、高いトップ位置から振り下ろし、手元を低く保ったまま振り抜く素晴らしいスイングの持ち主です。
軸がブレないスイングは全てのゴルファーが目指すべき理想のフォームです。
イ・ボミ
2015年・2016年と賞金女王を獲得、イ・ボミは多くのファンを魅了しました。しかし、2018年は7年ぶりに未勝利に。再び輝く姿に期待したいです。
イ・ボミの特徴は、フォローからフィニッシュまで上体を起こさず、頭の位置を動かさずに振っていることです。ビハインド・ザ・ボール(ボールの右側に頭の位置がある)で最後まで軸が動きません。体が突っ込まず、腰の入った動きで遠くまで飛ばすことができます。
↓↓↓イ・ボミのゴルフスイングを詳しく解説しています。アマチュアゴルファーでも取り入れられる点がありますので参考にしてみてください。
番外編
宮里藍「太極拳」練習法
宮里藍さんがスランプになったときに取り入れていたという練習法を紹介します。
別名「太極拳スイング」と呼ばれ、始動からフィニッシュまで1分以上の時間をかけてゆったりと動きます。
ゴルフスイングを超スローにすることで、クラブの軌道が正しいか、体重移動ができているか、トップの位置はどうか、など細かい部分をチェックできます。プロの間でも話題になりました。
アマチュアゴルファーでも実践できる方法なのでぜひ試してみてください。
↓↓↓プロゴルファーとアマチュアのスイングでもっとも違うポイントは?ぜひ参考にしてみてください!
今回はゴルフスイングのスロー動画の中でも、おすすめの10本を取り上げました。理想の動きを見たり、プロの動画をチェックしていいイメージをつけることも大切です。
特に女子ゴルファーはバランスよく振ることで、クラブの性能を最大限に生かすようなスイングをしています。ぜひ参考にしてみてください。