ゴルフクラブのメンテナンスはきちんとしていますか?
意外と忘れてしまいがちなポイントですが、汚れているとスピン量やグリップ性能など、本来のゴルフクラブが持つ働きを発揮できないだけではなく、マナー面などでも同行者にいい印象を持ってもらえない可能性があります。
ドライバーやパターなど番手によってお手入れ方法は多少変わりますが、今回はアイアンのメンテナンスのポイントについて解説します。初心者でもわかるお手入れ法や、100円ショップなどでも簡単に手に入れられる整備道具についてもご紹介していきます。
練習場はもとより、実際のプレーで使用したあとは特にゴルフクラブは汚れるもの。しっかり整備してスコアアップ狙いつつ、思い通りのプレーを楽しみましょう。
目次
メンテナンスすべき3つの理由
ゴルフ用品をしっかり手入れしてきれいに保っておくことは、単に見た目がいいだけではありません。さまざまな利点があります。
性能
アイアンにはフェース面に溝があります。この溝があることでしっかりとスピンがかかり飛距離が出たり、ウェッジなどでも狙った位置にボールを止めることができます。
この溝にゴルフ場の芝や土が入り込こむことでアイアンはスピンがかかりにくくなります。フェースをメンテナンスしてゴルフクラブの性能を十分に発揮できるようにしておくことが必要です。これはドライバーなども同様です。
グリップも手入れをしないでおくとゴムが早く痛みます。しっかりとした握りができなくなるとゴルフボールの飛距離などにも影響が出てしまいます。
マナー
一緒にプレーをするゴルファーの道具があまりにも汚かったらどう思いますか?いい気分になる人はいないでしょう。道具をきれいにしておくことは大人のスポーツ・ゴルフを楽しむためのマナーの一つです。初心者の方からベテランまでみんなで気分よくゴルフのラウンドができるように気遣いをしておきましょう。
価値
アイアンの手入れを怠ると、サビが発生するなどして劣化が早まります。そのことにより、寿命が短くなりますし、もし中古で売りたいという場合でも買い取り価格がとても低くなってしまいます。ご自身のゴルフ用品の価値を保ち、長く愛用するためにも整備をきちんとするようにしておきましょう。
日常のケア
普段からゴルフクラブにはヘッドカバーをつけるようにしましょう。他のクラブとの接触で傷やサビがでる原因となります。また、使用後にカバーをつけるときには土や湿気を残さないためにタオルなどでぬぐってからカバーをつけるようにします。
ラウンドをしたあとのゴルフクラブには必ず汚れがつきます。芝や土など、付着したものはその日のうちにタオルなどで拭っておくようにしましょう。これをするとしないではゴルフ用品の状態が長い目で見ると大きく違ってきます。特にウェッジは使用回数も多く土や芝が残りやすくなります。中でもサンドウェッジは砂の影響で傷が多く汚くなるので、特に気を配ってチェックしましょう。
また、雨の日にゴルフのラウンドしたときはいつも以上に注意してください。濡れたままで放置するのは厳禁です。水気をきちんとふくだけではなく、グリップをしっかり乾燥させましょう。そのままゴルフバックの中に入れるのは厳禁。非常に湿気がたまりやすいので、ご注意ください。
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おすすめ!ゴルフクラブお手入れ用品
アイアンを本格的にメンテナンスするにあたって、そろえておきたい道具があります。
まずタオルや歯ブラシなど汚れをぬぐうものが必要です。さらに「激落ちくん(メラミンスポンジ)」やコンパウンドなど微細な研磨により傷をなくすもの(場合によっては耐水ペーパーなども)を用意しましょう。仕上げ用には防錆効果のあるスプレーもあるといいでしょう。
道具についてはコンパウンドなどを除けばだいたいのものが100円ショップでそろえることができます。
パーツ別のメンテナンス方法
ヘッド
ゴルフクラブはヘッドが重要です。アイアンはまずフェースにある溝を歯ブラシや、つまようじなどできれいにします。さらにしつこい汚れは、激落ちくんに水をつけてこすり落とします。普段のゴルフスイングでつくようなものについてはおおよそ、激落ちくんで磨くことで取れていきます。
実際にゴルフ場で使い、芝などで汚れがついた7番アイアンを激落ちくんで磨いてみると、水で磨くだけであっというまに汚れが落ちて、さらに輝きが戻ってきました。
ただし、ゴルフのドライバーの一部、クラウン部分など、塗装が施されているところには激落ちくんなどのメラミンスポンジは使わないようにしてください。塗装がはがれてしまうことがあります。
激落ちくんだけではきれいにならないときは、車用の研磨剤・コンパウンドなどを使ってみるのも一つの方法です。アイアンのヘッド周り、フェースなどにはシャンクやトップなどさまざまなゴルフにおける戦いの歴史も刻まれていると思います。ゴルフ場などでついた細かい傷などについても、これらの方法でほとんど目立たなくなります。
またさびが出てしまったアイアンは呉工業の「KURE5-56」などの防錆スプレーを使い、耐水ペーパーで磨いていくと、落とすことができます。あらたに傷をつけてしまうことを防ぐために耐水ペーパーは目の細かいものから徐々に試していくようにしましょう。
防錆スプレーはアイアンのメンテナンスの最後にも便利です。きれいになったヘッドにスプレーをしておくと、さびを防止してくれる効果があります。なおパターのヘッドは材質が異なるものもあるので、ゴルフショップに相談するなどしてみてください。
グリップ
グリップはスイングのたびに汗や手の脂がつくものです。ゴルフをプレーした後や、ラウンド後にはタオルなどでふき取ることが必須です。
中性洗剤などを利用するものいいでしょう。汚れがたまってきたときには、車のタイヤ用のクリーナーがお勧め。グリップにスプレーを吹きかけ、汚れが落ちるのを待ってからふき取ります。製品によってはスプレーをするだけでOKのものがありますので、そうしたものを選択するものいいですね。
また長期間、ゴルフクラブを使用しないときにはシャフトをラップで巻いて保護をしておくのがメンテナンスのポイント。ゴムは乾燥することで劣化します。それを防ぐために長くしまっておくときには処理をしておくのがお勧めです。
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シャフト
シャフトカーボンの場合は耐久性もあるので、日常的にはタオルなどで拭ってきれいにしておきます。アイアンのスチールシャフトについては、さびが出る可能性もあるので、使用後はきちんと土や湿気などをとっておくことが必要です。
万が一、さびが出た場合はさび取りをしてみます。もしそれでも取れない深いさびが発生しているようであれば、全体にさびが広がっていて破損などの恐れもあるのでショップに相談してみましょう。
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ゴルフクラブ、特にアイアンの整備というのはとにかく日頃からこまめにやっておくことが一番大切です。プレー後にタオルでふいて乾かしてからしまう、これだけでもゴルフ道具の寿命は長くなります。
しかしながら、どうしても方法が分からなかったり、忙しかったりということもゴルファーの方々にはあることでしょう。そんなとき、メンテナンスのやり方をもう一度確認していただいてお手入れに役立てていただければと思います。