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『時松隆光』まるわかり大辞典!堅実な強さの秘密とは?

勢いに乗ったら誰も手が付けられない。プロ転向から5年のときを経て初優勝、そして瞬く間にトップゴルファーに上り詰めた時松隆光。その強さの秘密とは?そして彼が守り続ける信念とは?時松隆光のこれまでの歩みとゴルファーとしての素顔に迫ります!

出典:ゴルフネットワーク

訪れた大きな転機は2016年のことでした。時松隆光、23歳。初優勝のとき。耐え抜いた末、ついに栄光をつかみとりました。

プロ転向から5年の日々。それまでは目立った成績を残すことができず、ひたすらに地力をつけスキルを磨きました。

勝てない時間は、さまざまな思いや迷いを抱かせるものです。しかし時松隆光には決して変えないと決めたことがあったそうです。耐え抜いて、貫き通したゴルフへの姿勢がついに身を結びます。

初の戴冠以来、一気にトップ選手への道を駆け上がり、トーナメントでも大きな存在感を見せている時松隆光。その知られざる素顔を紹介します。

プロフィール

出典:日本ゴルフツアー選手権

名前=時松隆光 Ryuko TOKIMATSU
身長=168センチ 体重=75キロ
血液型=AB型
生年月日=1993.09.07(24歳)

生い立ち

福岡県筑紫郡那珂川町出身。生後4か月で心臓の手術を受けます。心臓の右心房と左心房を隔てる心房中隔と呼ばれる部分に穴が開いた「心房中隔欠損」という病気と診断されたことによります。

幼い頃に病気となったため、少しでも身体が強くなってもらいたいと父の慊蔵(けんぞう)さんは5歳のときにゴルフに連れて行きました。

このころから師匠としてゴルフを教わっているのが当時トップアマだった「桜美ゴルフハウス」の篠塚武久コーチです。時松隆光はそのときに教えられたベースボールグリップを今でも変えていません。

アマチュア時代

2008年、日本ジュニアゴルフ選手権で6位タイに入ります。翌年には全国中学校ゴルフ選手権春季大会で5位タイの成績を残すなど、中学生時代から徐々に地力をつけていきました。

高校はゴルフの名門である地元福岡市の沖学園高校に進学します。高校1年次の全国高等学校ゴルフ選手権では団体戦で優勝。2010年の全国高等学校ゴルフ選手権春季大会では2位に入りました。

2011年、ナショナルチームのメンバーに選出され、世界ジュニアゴルフ選手権で個人3位の好成績を収めます。

プロ時代

高校を卒業した2012年にプロに転向。

プロ転向を機に登録名を本名の「時松源蔵(げんぞう)」から「時松隆光」としました。これは父が僧侶に名前を見てもらったころ、「勝負をするには源蔵だと1番にはなれない」と助言があったとのこと。そこで僧侶の方からつけてもらったのが「隆光」という名前です。

その後、4年間はシードを獲得できなかったものの、トーナメントにも出場しながら地道にスキルを磨いていきます。2015年には日本プロゴルフ協会公認のプロテストに挑戦、通算8アンダーでトップ通過を果たしました。

<2016年>
時松隆光が一躍、注目されるようになったのは2016年でした。

同年7月のチャレンジツアー、ジャパンクリエイトチャレンジ。最終日、トップタイの7アンダーでスタートした時松隆光はこの日2アンダー、通算9アンダーでホールアウトします。同スコアだった副田裕斗と權成烈(クォン ソンヨル)とのプレーオフを制して、見事にチャレンジトーナメント初優勝を飾りました。

この優勝で、レギュラーツアーのダンロップ・スリクソン福島オープンの出場権を獲得しました。福島県のグランディ那須白河ゴルフクラブで行われた本戦のダンロップオープンでは3日目に首位に立ちます。最終日は5バーディ1ボギーの68。2位に3打差をつけてツアー初優勝を達成しました。通算25アンダーは大会新記録という快挙でした。

下部ツアーで出場権を獲得した選手が、公式戦ツアーで優勝したのは史上初。記録づくめの初戴冠でした。

同じく7月には「ネスレインビテーショナル日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯」に出場。出場32人がマッチプレーで争う大会で、1回戦は前年優勝の武藤俊憲に勝利します。2回戦以降も、歴代の賞金王である藤田寛之、谷口徹、小田孔明を下していきました。そして決勝では小田龍一を破って頂点に。国内最高額の賞金1億円を手にしました。

<2017年>
2017年は5試合連続予選落ちなど苦しいタイミングもありましたが、トーナメントでも上位進出がさらに増えていきます。

5月の~全英への道~ミズノオープンでは6位タイ。9月のANAオープンでは2位タイ、トップ杯東海クラシックでは単独2位とあと一歩の成績を残しています。

10月のブリヂストンオープンでは第2ラウンドまでで9アンダーとトップに立ち、台風接近による荒天のため最終日が中止に。初日と合わせて2ラウンドが実施されず、合計36ホールでの競技成立で、優勝。ツアー2勝目を手にしました。

11月のカシオワールドオープンでも2位タイに入り、この年の賞金総額は6750万円あまり。賞金ランキングでも11位にジャンプアップしました。

<2018年>
2018年は3戦目の東建ホームメイトカップで4位に入ります。

5月の関西オープンゴルフでは最終日、首位と1打差の2位でスタート。3バーディ、2ボギーの「71」でスコアをまとめ、通算10アンダー、前年のブリヂストンオープンに続いてツアー3勝目を挙げました。

6月の日本ゴルフツアー選手権森ビルカップShishido Hillsでは通算11アンダーで2位、続くダンロップ・スリクソン福島オープンでは7位タイと上位に名を連ね、賞金ランキングでもトップをうかがっています。

スイングの特徴

なんといっても時松隆光の特徴はグリップです。プロではほとんど使っている選手がいない、テンフィンガーグリップ(ベースボールグリップ)でスイングをしています。左手の親指をシャフトの上に乗せることなく、また右手の小指を左の人差し指にからめることもありません。

テンフィンガーは握力の弱いジュニアなどに向いている握り方です。しかし、右手の感覚を生かしやすいこと、左手親指のケガを防ぐことができる等のメリットもあります。

ドライバーのスイングを見るとトップが大きくなっています。そこから鋭く切り返して捻転差を使って飛距離を出しています。

左方向に身体をひねりきったフィニッシュの取り方は大きく見事。168センチとプロの中ではサイズは小さいほうですが、全身をいっぱいに使って飛距離を伸ばしています。

ここがトップクラス!

出典:GDO

確かな方向性と正確なパットが時松隆光の一番の武器です。

FWキープ率は69.1%で男子ツアーの中で3位。パーキープ率も86.67%で全体の5位に入っています。

アイアンでも正確なショットを見せ、平均パット数も全体の10位にくいこんでいます。フェアウェイを外さずに、寄せるときもきっちり。精度の高いアイアンとパットで時松隆光は一躍、トップ選手に上り詰めてきました。

強さの秘密

出典:GDO

平均飛距離は270ヤード。男子プロの中では、飛ばす方ではありません。しかし粘ってパーを取っていき、チャンスと見たらバーディをもぎとりにいく、そんな堅実なプレースタイルです。

2017年に優勝した関西オープンは全長が7124ヤード。林で区切られたコースの狭さも大きな特徴でした。この大会で時松隆光はパーキープ率を93.06%と1位。飛距離が出ない分、正確なショットでしのいでいきました。そして奪えるところでは積極的にスコアを取りに行っています。

とかく飛ばし屋にクローズアップされがちな男子ゴルフ界にあって、技巧派ともいうべき時松隆光のコース攻略。我慢や粘りは欠かせず、強靭なハートがあってこそのプレーだといえるでしょう。

性格と人柄

出典:GDO

・コーチの教え
小学生のときから指導を受けている篠塚コーチから教わったテンフィンガーグリップ。時松隆光はずっとその握り方を貫いてきました。

特に周囲のプロからは、グリップを直すように再三、進められたといいます。しかし握りを変えると当たらないこと、何よりも「ケガが少なくフィーリングもあう」という理由で小さいころからのグリップを守り通しました。

篠塚コーチからは「コースと友達になること。ガッツポーズはコースに逆らうことになる」。その教えを今でも守っていてラウンド中は常に謙虚な姿勢を貫きます。

派手に喜びを表すことはありません。優勝したときも手を上げたり拳を握ることもなく、帽子に手をかけてギャラリーからの大きな歓声と拍手に控えめに応じます。それもコーチからの教えを、今も忠実に守る彼の信念です。

世界ランク推移

使用ゴルフクラブ

出典:2017 三井住友VISA太平洋マスターズ

■ドライバー:ミズノ MP タイプ2 ドライバー (10.5度)/グラファイトデザイン ツアーAD MJ -6(フレックス=X)
■FW&UT:キャロウェイ GBB エピック フェアウェイウッド(3番)、キャロウェイ ローグ フェアウェイウッド(5番)、エーデザインゴルフ Aグラインド(3番21度、4番24度)
■アイアン:ミズノ MP-66 アイアン (5番~PW)
■ウェッジ:フォーティーン RM22 ウェッジ (52度)、フォーティーン RMウェッジ(58度)
■パター:オデッセイ プロタイプ ix #1
■ボール:ブリヂストン ツアーB X ボール

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まとめ

2016年のチャレンジツアー初優勝、続くレギュラーツアー優勝を機に、ブレイクした時松隆光。しかしその活躍は運や偶然に支えられたものではありません。

つかみとった栄光は、正確なショットと耐えてしのぐ気持ちがあるからこそ、です。まだまだ若手、その活躍の幅はさらに広がっていきそうです。国内だけではなく海外でもさらに勇ましい姿を見せてほしい期待の選手です。

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