ゴルフのおもな競技方法には2つあります。
ストロークプレーとマッチプレーです。プロの試合やアマチュアのラウンドでもストローク方式が中心だと思います。アマチュアの方がコースでマッチプレーができるといえば、ゴルフ場のクラブチャンピオンを決めるクラブ選手権か日本アマチュア選手権大会くらいで、あまりルールなど知らない方が多いのではないでしょうか?
日本のプロトーナメントでも年間2試合ほどしかなく、海外では世界ゴルフ選手権、2年に1回開催されているライダーカップ、プレジデントカップなど多くのゴルフ競技には採用さてはいません。
でも、プロが1対1のサシで勝負するのはとても見応えがあり、プロのレベルの高さを実感することができます。今回は、ゴルフのマッチプレーについてご紹介します。
目次
ゴルフ|マッチプレーとは…?
2名のプレーヤーが1対1でホールごとに勝敗を競い合います。トーナメント方式で勝ち抜き戦になるので、参加者が多くなると時間がかかってしまうので、ストローク式が主流になっていますが、ゴルフそのものはマッチプレーだったとされています。全米プロゴルフ選手権も1957年までは行われていました。
また、個人戦以外にも、2名1組のチーム構成で、2組で戦う方法もあります。この場合、1つのゴルフボールを交互に打つ、ツーボール・フォアサム、各1人ずつのボールを打つフォアボールという形式で行われます。ライダーカップ、プレジデントカップなど団体競技でよく行われています。
ライダーカップのメンバーに選出されるでしょう!世界最強のゴルフスイングです。
ストロークプレーとの違いは…?
ストロークは、合計の最小スコアを目指すのでミスを減らして戦いますが、各ホールの勝敗の積み重ねなので、大叩きしても、次で巻き返すことができます。
ゴルフ|マッチプレーのルールと注意点
独特のルールがありますので、主なものをご紹介します。
「OKパット」と「ギブアップ」が許される
短い距離のパットが残ったとき、確実に次のストロークで入るときに「OK」を出すことがよくあります。また、パットを入れても勝敗に関係なかったり、これ以上相手を上回れないので、ギブアップして勝ちを与えたりする時に使います。このとき、どちらがゴルフボールを取っても構いません。
ホールアウト後にグリーンで練習ができる
終わった後、プレーを遅らせない範囲内で、パットの練習ができます。ストローク競技では2打罰を受けます。
間違ったゴルフスコアを伝えると…
重要なルールに、「打数の報告」があります。途中で相手の選手からスコアを聞かれたときは、何打目なのかを正確に知らせる必要があります。もし間違えて伝えた場合、相手が次のショットを打つ前に訂正しなかったときは負けになります。
ゴルフではパターの良し悪しで勝負がつきます。どんなところからでもカップインできる技術をつけておきましょう!
マッチプレー楽しむための用語
独特のゴルフ用語を使って表現されます。覚えておくと、ゴルフ中継でプロの駆け引きを楽しむことができます。
★アップ(UP)=勝ち
★ダウン(DOWN)=負け
★ハーフ(HALF)=引き分け
★オールスクエア(ALL SQUEA)またはイーブン(EVEN)=勝敗数が同じ
★ドーミーホール=このホールを取らないと、残りすべて勝っても逆転が不可能となる。(◯&◯で表されます)
「A」と「B」が対戦した場合…
AがBより少ないストロークでホールアウトしたとき、Aの勝ちになり「1アップ」になります。Bは「1ダウン」と呼びます。
勝ち数が同じであれば、「オールスクエア」または「イーブン」と言います。勝敗を表す「アップとダウン」ですが、4勝3敗、2勝1敗、1勝0敗でも「1アップ」という表現になります。負けている側では「1ダウン」になります。
勝っているAのアップ数と、残りホール数が同じ場合、負けているBは残りをすべて勝たないと逆転ができないので、「ドーミーホール」と言います。
このとき、勝った選手のアップ数と残りのホール数で「◯&◯」とスコアが記録されます。例えば、Aが6アップで残り5ホールとなったときは「6&5」でAの勝利と表されます。
引き分けの場合は、プレーオフを行い、1ホールで勝ちが決まるサドンデス方式で勝敗を決めます。
マッチプレーの戦い方
1対1の戦いで一緒にホールを回るので、とても戦い方が気になります。
相手がOBを出した場合は、パーをとれば確実に勝てます。少ないスコアで回る安全策の戦略が立てられます。また、先にプレッシャーをかけるために、ティーショットでわざと距離を抑えて打ち、セカンドショットでピンに近づける方法もあります。
序盤に5UP差をつけられていても、1つのミスで相手のゴルフスイングが悪くなれば、ストロークプレーと違って流れを呼び込めますので、一気に逆転できることもあります。
マッチプレーは、目の前の相手にさえ勝てばいいので、心理作戦による駆け引きやコースマネジメントがとても必要になります。
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普段のゴルフでは、いかにミスをしないようにスイングに気を使っていると思いますが、マッチプレーだと相手より少ないスコアでホールアウトしたらいいので、100切りのスコアのことをあまり考えずにゴルフができます。
いつもと違ったラウンドができると思いますので、ショートコースや2サムで回る機会があれば、ぜひ、一度試してみてください。