出典:PGAツアー
プロゴルファーのプレーをテレビで見ていると、本当によく飛ぶなぁと感心します。日本でも男子がドライバーを使うと270Y、280Yは当たり前、300ヤードオーバーのショットを見せることも多くなっています。
海外のトーナメントでは300ヤード以上飛ばなければ優勝争いにすら加われないというデータも…。また、女子選手でも細身の身体なのになんでこんなに飛ぶんだろうと不思議に思うこともあります。
そこで今回は各ツアーに出場しているゴルファーの飛距離ランキングをリサーチしました。日本で、そして世界でも飛ばす選手はどのくらいすごいのか。また彼らがどうしてそんなに飛ばせるようになったのかについても紹介します。
カテゴリ別飛距離ランキング
日本の男子ゴルフトップ20
出典:GDO
順位 | 名前 | 平均 |
1 | 額賀辰徳 | 302.93 |
2 | 竹内廉 | 301.97 |
3 | I.H.ホ | 300.91 |
4 | 池村寛世 | 296.19 |
5 | 池田勇太 | 296.07 |
6 | 出水田大二郎 | 295.57 |
7 | 星野陸也 | 295.51 |
8 | B.ジョーンズ | 294.03 |
9 | 塚田陽亮 | 293.84 |
10 | 黄重坤 | 293.43 |
11 | 上井邦裕 | 292.66 |
12 | G.チャルングン | 292.44 |
13 | 嘉数光倫 | 292.35 |
14 | 永野竜太郎 | 292.04 |
15 | 川村昌弘 | 291.68 |
16 | 中里光之介 | 291.59 |
17 | 秋吉翔太 | 290.72 |
18 | 大槻智春 | 290.5 |
19 | A.クワイエル | 290.45 |
20 | 薗田峻輔 | 289.43 |
国内の1位は額賀辰徳です。過去4回、平均飛距離ランキングでトップに輝いたことがある誰もが認める飛ばし屋。2018年のツアーでは転向後13年、166試合目にして三井住友VISA太平洋マスターズで初優勝を飾りました。
出典:GDO
2位の竹内廉は25歳のゴルファー、若手のホープです。2015年に下部大会にフル参戦、2018年の「~全英への道~ミズノオープン」では大会4日間で平均飛距離311.8ヤードを記録しています。
アメリカPGAトップ20
出典:PGA TOUR
順位 | 名前 | 平均 |
1 | R.マキロイ | 319.8 |
2 | T.マリナックス | 318.7 |
3 | T.ラブレディ | 315.9 |
4 | T.フィナウ | 315.3 |
5 | L.リスト | 314.7 |
6 | D.ジョンソン | 314 |
7 | G.ウッドランド | 313.4 |
8 | B.ケプカ | 313 |
9 | B.ワトソン | 312.9 |
10 | K.ミッチェル | 312.6 |
11 | J.トーマス | 311.9 |
12 | B.スティール | 310.6 |
13 | K.ツエー | 310.1 |
14 | J.デイ | 309.7 |
15T | J.コクラック | 309.5 |
15T | J.ラーム | 309.5 |
17 | K.チャッペル | 308.8 |
18T | 安秉勲 | 308.2 |
18T | H.バーナーIII | 308.2 |
20 | R.ガリガス | 307.9 |
世界中からトップが集まるアメリカPGAツアーは、さらにビッグドライブを連発する面々が並びます。2017-2018年度の記録ではロリー・マキロイがトップになりました。
ロリー・マキロイは2011年に全米オープンを初制覇。全米プロ優勝2回、全英オープンも勝利、メジャーでは4勝を挙げている世界でもトップのゴルファーです。前年に続きランキングでは1位となっています。
2018年のアーノルド・パーマー招待という大会では、最終日の平均が335ヤード、最長のドライビングディスタンスは373ヤードを記録しています。パー4でも短めのホールであればゆうゆうと1オンができるほどの距離、驚くほかはありません。
↓ロリー・マキロイの素晴らしいドライバーショットの秘密、そしてこれまでの経歴を紹介しています。北アイルランドが生んだスター、栄光の軌跡をぜひご覧ください。
出典:GDO
2位のトレイ・マリナックスは2014年にプロに転向した若手ゴルファー。
PGAでの優勝こそまだありませんが、193センチの大きな体を生かしたスイングでこれからの活躍に期待がかかります。
また日本から参戦している松山英樹は平均で302.0ヤード、48位になっています。戦っている環境は違いますが、仮に国内ゴルフツアーに当てはめると2位に。いかにレベルが高いところで戦っているかがわかりますし、松山自身も相当な飛ばし屋であることは間違いありません。
日本の女子ゴルフトップ20
出典:日本女子プロゴルフ協会
順位 | 名前 | 平均 |
1 | 葭葉ルミ | 258.29 |
2 | 穴井詩 | 258.05 |
3 | 比嘉真美子 | 254.34 |
4 | 渡邉彩香 | 252.11 |
5 | 原英莉花 | 251.9 |
6 | チャン・ウェイウェイ | 250.59 |
7 | テレサ・ルー | 250.49 |
8 | 松田鈴英 | 248.01 |
9 | 三浦桃香 | 246.66 |
10 | 川岸史果 | 246.01 |
11 | 勝みなみ | 245.76 |
12 | ペ・ヒギョン | 245.29 |
13 | 成田美寿々 | 244.88 |
14 | 柏原明日架 | 244.59 |
15 | 笠りつ子 | 244.4 |
16 | O.サタヤ | 243.93 |
17 | 野澤真央 | 243.73 |
18 | 上田桃子 | 243.68 |
19 | 岡山絵里 | 243.53 |
20 | 藤本麻子 | 243.39 |
1位になった葭葉ルミはプロ参戦4年目の2016年にニッポンハムレディスクラシックで初優勝。2017年に続いてランキング1位に輝いています。全米女子オープンでも2年連続でドライビングディスタンス1位を獲得した実力派のゴルファーです。
出典:日本女子プロゴルフ協会
2位の穴井詩はアメリカ在住時にゴルフ部で腕を磨き、帰国後にプロテストに合格、大会でも2勝を挙げています。現地で身につけた豪快なスイングから繰り出す迫力の弾道が魅力です。
飛距離が伸びた理由
各カテゴリを見ていくと、いずれも近年の飛距離がかなり伸びていっています。
たとえば国内男子を見ると、2016年は平均290ヤードを超える日本人ゴルファーは3人だったのが、2017年は9人、2018人は14人になっています。
その理由は「トラックマン」など弾道解析データをスイングに生かしていくことが選手の間で広まった結果になっています。「トラックマン」は打った弾道をレーダーで追跡、打ち出した後の最高到達点、スピンの量や飛距離などを表示してくれます。
今までは各ゴルファーの経験や主観などで判断していたものが、数字で分かるようになりました。現在は、どう打てば飛ぶのかということが数字で明確にわかるようになっています。プロゴルファー達はデータを参考にしてスイングを調整しています。
また、得られたデータをクラブのフィッティングなどにも生かすこともできるようになりました。正確な数字をもとにスイングやクラブを微調整可能になったことでますます飛距離を伸ばせるようになってきました。
↓ゴルフでもドラコンの世界ではどのくらい飛ばせるのでしょうか?世界記録をリサーチすると驚きの数字が!詳しくはこちらの記事をご覧ください!
アマチュアが参考にできること
出典:amazon
世界の各トーナメントのデータで顕著なのはヘッドスピード、ボール初速などが上がっている一方、バックスピン量はかなり減る傾向にあります。これはスピン量を減らして最適な量に近づけるほど、ゴルフでは飛距離が伸ばせるということがわかっているからです。
この点はアマチュアのゴルフにも参考にできるデータではないでしょうか。インドアの練習場などでは弾道測定器を置いているところも増えてきています。また「トラックマン」は非常に高価なものですが、それよりも価格が抑えてあるポータブルのゴルフ用測定器も販売されています。
もしこうした計測の機会があれば自分の弾道やバックスピン量を計って、飛距離アップの参考にしてみるのもいいでしょう。
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↓ゴルフスイングの基本をまとめました。ドライバーからアイアン、ウェッジまで基本となるクラブの使い方を解説しますのでぜひご覧ください。
今回はプロゴルファーの飛距離についてお伝えしました。海外のツアーだけではなく、日本でもパー4を1オン、なんていうシーンが見られることが増えてきました。やっぱりゴルフの「飛ばし」には憧れますよね。
トーナメントで活躍しているプロゴルファーのスイングはなかなか真似できるものではありません。ただ、テレビを通してみていても理想的な身体の動かし方はわかります。動きの一部でも取り入れてみるとアマチュアの飛距離アップにも生かせるのではないでしょうか。