「日本プロゴルフ選手権 房総カントリークラブ房総ゴルフ場・東コース(千葉県)」最終日が大粒の雨の中で終了しました。
首位と1打差でスタートした2002・2007年賞金王・谷口徹が3日目から首位に立った藤本佳則とのプレーオフ対決を制し、逆転で涙の優勝を飾りました。
プレーオフまでもつれた戦いは、谷口徹が最終ホールで追いつき、プレーオフ2ホール目でバーディーを奪い、藤本を振り切りました。藤本のメジャー2勝、通算3勝目がかかっていましたが達成できませんでした。
谷口徹は、6年ぶりとなる大会3勝目はツアー通算20勝目。50歳92日での優勝は、ジャンボ尾崎の持っていた49歳129日を上回り、国内メジャー優勝最年長記録を更新しました。
勝利後のインタビューでは、「優勝できるとは思わなかった。我慢すればチャンスがくるかなと…」と答えていました。
昨年優勝の宮里優作は、2打届かず通算4アンダー6位タイで連覇を逃しました。石川遼は、通算3オーバーの34位で終わりました。
昨年賞金王宮里優作選手のプロも憧れるスイングです!アマチュアゴルファーにはとても参考になります。
日本プロゴルフ選手権の歴史
日本最古の歴史と伝統を誇る大会です。第一回は大正15年(1926年)大阪毎日新聞社主催で「全日本ゴルフ・プロフェッショナル卅六ホール・メダルプレー争覇戦(大会名は諸説あり)」として、当初は6人だけで大阪府茨木の茨木CCで開催されました。
このメジャー大会から、ジャンボ尾崎、青木功、中嶋常幸、丸山茂樹、片山晋呉など日本ゴルフ界をリードした選手達が多く輩出され、日本プロゴルフ界の頂点を決めるビックトーナメントに成長しました。
同大会は、4日間72ホール、ストロークプレーで開催。毎年開催地を変えて行う「サーキットトーナメント方式」を採用しています。
賞金総額1億5,000万円、優勝賞金3,000万円。優勝者は、向こう5年間のシード権を獲得できます。
谷口徹というゴルファー
出典:GDO
プロ入りは、丸山茂樹プロ、深堀圭一郎プロと同期です。無名の時代が続きましたが、1998年の『三菱ギャラン』で初優勝してからジワジワと実力を発揮し頭角を現してきました。
2002年には、4勝をあげて賞金王に輝きましたが、体調不良に見舞われ好調は影を潜めます。しかし、2004年には日本オープンで初のメジャー優勝で復活を遂げました。2007年には片山晋呉プロの4年連続賞金王を阻止し、2度目の賞金王を獲得しまし、今大会を制してツアー通算20勝目です。
谷口は、マッチレースに強く、2010年の同大会で平塚哲二プロとの死闘を制し、2012年も同大会で深堀圭一郎とのマッチレースを制しています。
今大会の優勝インタビューの最後に、「やめたほうが楽かなと思うときもあった。やめるのは簡単。やめても何も変わらない。やり続けしかないと思った。ジャンボ尾崎のもつツアー最年長優勝記録55歳241日を越せるように頑張る」と誓っていました。
第86回日本プロゴルフ選手権|上位選手の成績
優勝 −6 谷口徹(プレーオフ)
2位 −6 藤本佳則
3位T −5 M・グリフィン、稲森佑貴、B・ジョーンズ
6位T −4 大槻智春、阿久津未来也、宮里優作、S・ハン、小鯛竜也、星野陸也
今大会の最終日は大粒の雨の中の決戦でした。どうしても雨のプレーは難しくなります。雨の日のゴルフでスコアを落とさないためのコツをまとめました。参考にどうぞ!
今年の日本プロは、嵐のような強い雨の中、最終ホールまで決着がつかず、プレーオフに突入しました。プレーオフ2ホール目でようやく優勝が決まり、激闘という言葉がよく合う両者の戦いでした。
同じ奈良県出身の対決は、本当にゴルフの楽しさを見せてくれました。ベテラン谷口のこれからの試合に期待します。また、若手のゴルファーもシニアに負けないように奮起していただき、アグレッシブで楽しい試合を見せてほしいものです。