ゴルフは、他のスポーツと違って、年を重ねても安心安全で楽しくラウンドできるので、ケガはあまりないようなイメージがあります。しかし、体にかなり負担がかかっているのをご存知ですか?例えばドライバー…初心者の方はフルスイングで振り回しますよね。また、ゴルフコースに出てアップダウンを歩くとそれなりに足も疲れますよね。
それって結構カラダは悲鳴をあげています!
ゴルフも間違った練習方法や負担をかけ過ぎることで怪我をしてしまいます。特に初心者は、まだゴルフスイングの動きに慣れていませんので、インパクトで地面を叩いたり、早く上達したいからと過度な打ち込みをしたり、無理がたたると故障をしてしまいます。
今回はゴルフでのケガや事故を防ぐためのポイントをご紹介します!ぜひ、ご一読していただき、予防してください!
目次
ゴルフではこんなケガをする!?
ゴルフで多いケガは主に下記の4つです。もし痛みがある場合は無理をせずにプレーや練習を減らしましょう。
マメ
ゴルファーなら誰でも経験したことがありますよね!特にゴルフ初心者は、グリップの握り方のコツがわからなくて、”ギュッ”と力強く握りしめたり、インパクトで擦れたりして、すぐにマメができてしまいます。上達するには仕方ありませんが、痛くて気になりますよね!
マメがゴルフを上手くするそうです!ゴルフ初心者は必見です!
腰痛、背中・首・肩痛
ゴルフは背中を軸に回転させるスポーツです。ほぼ構えが前傾姿勢なので、首から腰にかけて負担がかかります。
ケガのほとんどが、腰痛や背筋痛、頚椎などの痛みです。スイング中のぎっくり腰はとても痛くて大変です。歩くのもやっとで周りのゴルファーにも迷惑をかけてしまいます。ひどくなると、腰以外の背骨や頚椎の椎間板ヘルニアを引き起こすこともあるようです。初心者は痛みが出たら練習を控えましょう。
ゴルフクラブを振るときには、肩の関節も大きく動かします。ラフやバンカー、ドライバーショットでフルスイングするときなどは、肩への負担も大きくなります。四十肩・五十肩になると、肩や肩甲骨周辺の痛みは激しくなるので注意が必要です。
手首・肘痛
ゴルフの中でいちばん多いケガです!インパクトの衝撃がダイレクトに伝わります。特にダフってしまうと手首にかかる衝撃は半端ありません。プロでも手首を痛めている人はたくさんいます。テーピングやサポーターをしているプロも少なくありません。
「ゴルフ肘」というのも聞いたことがあると思います。実はこのケガ、プロよりもアマチュアゴルファーに多いそうです。原因は、プレーの頻度らしいのですが、短い期間にたくさんラウンドすると発症するそうです。プロの場合は肘ではなく手首のケガが多いそうです。初心者は特に気をつけましょう。
ちなみに「ゴルフ肘(エルボー)」は、指や手首などの関節を曲げる役割を果たしている「上腕骨内上顆」と呼ばれる肘の内側の筋肉に負担がかかり炎症を起こすと発症するそうです。テニス肘も同じ症状です。
足のつり
ゴルフのプレーでよく経験されていると思います。特にラウンドの後半です。スイングでフォローを取ろうとしたときやアップダウンのある傾斜地からのショットのときなどにこむら返りを起こす方が多いのではないでしょうか。
または、ラウンド後に帰宅して就寝中に足を伸ばしたときにも、足がつることがありますよね!本当に痛いですよ。気をつけましょう!
ゴルフ|ケガの防止策
ケガをする前の予防として大切なことです。ゴルフ初心者はしっかりとチェックしておきましょう!
ストレッチ
ゴルフは、ダッシュで走ったり、飛んだり、体をぶつけあうようなことがないスポーツなので、意外とストレッチを疎かにしている初心者は多いのではないでしょうか。ケガをせずにゴルフを楽しむためには、ストレッチなど準備運動をしっかりとしましょう!
早朝など、体が温まっていないうちからドライバーでフルスイングすると腰や肩の関節をケガしてしまいますので、ほぐしておきましょう。また、ゴルフは数時間にわたってゴルフコースを歩き続けるため、足のストレッチも忘れずに行いましょう。
ラウンドの途中で足がつって、プレー続行ができませんとなるともったいないです。足の痛みは数日に渡るときもあるので、仕事にも支障がでてくる可能性もあります。スタート前には少しでもストレッチだけはやっておきましょう。
ゴルフ専用のストレッチです。柔軟性があると疲れも軽減されます!
水分補給
特に夏場は熱中症対策で、多めに水分を摂りましょう。ゴルフ場では売店や自動販売機などが決まったところにしかないので、水分が無くなったときのことを考えて、多めに準備をしておきましょう。
「水」だけではなく、ミネラルや塩分の成分が入っているスポーツドリンクやジュースなども一緒に摂りましょう。塩や飴を舐めてもOKです。クラブハウスや売店、カートに置いてあれば、何個かいただいて補給していきましょう。
最近では、スタート前やハーフターンで飲むと最終ホールまで元気にプレーができると「甘酒ドリンク」が一部のゴルファーの間で人気だそうですよ!
池には近づかない
初心者のうちは池ぽちゃをすることも少なくないでしょう。ゴルフボールが見えているからといってクラブを伸ばして無理に取らないようにしましょう。ゴルフ場の池は人工的に造っていますので、周りは大変滑りやすくなっています。
間違って滑って転んだ場合、大きな怪我につながります。ケガをしなかったとしてもびしょ濡れになってしまいます。夏場はいいですが、秋や冬場だと凍えて風邪を引いてしまいますので、気をつけましょう!
急な傾斜地に気をつける
ゴルフ場の芝生は思っているより滑りやすいです。ショットを終えて気を抜いたときによく滑りますので、気を抜かず傾斜を降りましょう。
転んだときにゴルフクラブが折れる場合もあります。また折れたクラブが体に刺さる可能性もありますので気をつけましょう。
傾斜地からの打ち方です!レッスン動画でまとめました。打てるようになるとスコアアップにつながります。
ゴルフ場のカートは危険がいっぱい
カートは運転する人によっては大変危険な乗り物に変わります。年に数件ほど死亡事故が発生しています。初心者が運転することはあまりありませんが、気をつけましょう!
しっかり手すりをもってと乗車していないと、ハンドルを切られたときにカートから振るい落とされる可能性もあります。落ちて崖に転がっていくときもあります。また、雨の日は座席が滑りやすくなっているので危険です。ゴルフボールの行方も心配ですが、動いているときは身を乗り出さず、大人しく座りましょう。
実はこんなケガもあります!
肋骨の骨折
野球やゴルフなど繰り返し体を捻転するスポーツで発生するといわれています。スイング中、まれに肋骨にヒビが入ってしまうときがあります。特に早く上達したい初心者は夢中になりすぎて過度に練習をしてしまいがちになりますので、気をつけましょう。ただの筋肉痛と済ますこともあります。痛みが続く場合は診察を受けましょう。
左手の親指
意外とゴルフ初心者に多いケガです。実は、丸山茂樹プロも親指をケガして一線から離れました。痛みが引かない場合はグリップを変えてみるのも手です。親指を立てずに野球のバットを握るようにベースボールグリップで握ります。結構痛みが和らぐようです。
2018年「関西オープン」で優勝した時松選手はベースボールグリップです。参考にどうぞ!
ボールによる打撲のケガ
ゴルフでは、飛んで来たボールが当たって思わぬケガを招く可能性があります。同伴者のショットも気にしながらラウンドしましょう。
もし、あなたがスライスやフックを打ってしまって隣のコースにボールが飛んでいった場合は「フォア~(fore)」と大声で叫びましょう!突然ボールに当たるのと、身構えて当たるのとではケガする度合いが違ってきます。これもマナーになりますので、初心者ゴルファーは忘れずに大声で教えてあげましょう。
無理は禁物です!特にゴルフは集中力とリズムが大切になってきます。少しでも痛みや疲れがあると思うようなプレーはできません。しっかりとケアできるところはしておきましょう。
プロも疲れた時やケガしたときは、1週間もクラブを握らないこともあるそうです。久しぶりにアイアンなどを握ると新鮮さを感じることができて、調子が良かったときのイメージを取り戻すことができるそうです。
やはり何事もやり過ぎはパフォーマンスを落としてしまいます。今回ご紹介したことを参考にしていただき、これからの楽しいゴルフライフを充実させてくだい!