最新のドライバーを買ったのにうまく打てない…。初心者向けのアイアンなのにまっすぐ飛ばない…
もしかしたらその原因、ゴルフクラブの重さにあるかもしれません。
ゴルフクラブが重すぎたり軽すぎたりすると、スイングが崩れやすくミスの原因に繋がることがあります。しかし、自分に最適な重量が分かっているゴルファーはそう多くないと思います。
そこで今回は、クラブの理想的な重さとチェック方法について解説します。ヘッドスピード(HS)に合わせて、使うべき重量が変わってきますので具体的な目安についても紹介します。
あなたにぴったり合ったゴルフクラブ選びのためにもぜひチェックしてみてください。
重さが大事な理由
ゴルフクラブを選ぶときに大切なことは2つです。
(1)自分に合った重さを見つける
(2)他の番手とのバランスを考える
ゴルフクラブは軽すぎても重すぎてもNGです。
ドライバーを例にすると、重すぎると持っているパワーでは振り切れなくなるのでヘッドスピードが低下したりダフったりするミスが出てしまいます。
ゴルフクラブが重すぎるとミスのもとになります。
スイングを続けていくと体の負担になり、ラウンドの終盤には疲れがたまっていってスムーズな動作ができなくなってしまいます。たとえば上がりの3ホールになるとよくボールが曲がってしまう、ということ、ありませんか?当てはまる場合は重さを要チェックです。
逆に軽すぎる場合もデメリットがあります。一般的に軽いゴルフクラブを使うとHSは上がります。ただ、重みを支えなくても振り抜くことができるので、スイングに緩みが生まれ、癖になる可能性もあります。また軽いとヘッドが暴れてミート率が低下する原因にもなります。
どのくらいが適正?
飛距離を出すためには自分の力で振り切れる範囲の中で、できるだけ重いものがベストです。
HSが同じだと、重いゴルフクラブを使う方がエネルギーは高くなるので飛距離も生まれます。適度な重量があれば手元も安定するので正しいスイング軌道で振れるようになります。一番、飛距離を出すためには自分が振りきれるものの中でもっとも重いものを選びます。
またアイアンは自分に合った重さにすることで打点が一定になり弾速と高さが安定します。番手ごとの打ち分けもしやすくなります。
選び方のポイント
実際にゴルフクラブを選ぶときのコツを紹介します。
ヘッドスピードで選ぶ
どのくらいが適しているのかは、ドライバーのHSを目安にするのがわかりやすいです。
図のように、たとえば40m/sであればドライバーの重量はおおよそ270から290グラム、7番アイアンは350から390グラム程度がおすすめになります。
実際にゴルフクラブを選ぶときにはこの範囲の中で試打をするなどして一番、フィーリングが合うものを見つけていくのがいいでしょう。
階段を作る
持っている13本(パターを除く)のゴルフクラブの中で重さの間隔が一定にすることもポイントです。理想的な「階段」ができている例をグラフにしてみました。
ゴルフクラブは長いものは軽く、短いものは重くして振り心地が同じになるような設計になっています。そうすることでどれを選んでも一定の感覚で振れるようになっています。ラウンドのとき、同じゴルフクラブを連続して使うことは多くありません。ですから、振り心地を統一することで違和感がなくなるように調整しています。
この間隔がズレていたり、まちまちになっていると番手を変えたときに振り心地が変わります。振り心地が変わるとミスの原因にもなってしまいます。同じメーカーのセットですべて揃えていれば問題はありませんが、そうではない方も多いと思います。
自分のゴルフクラブがだいたいどれくらいなのか、調べてみましょう。
より詳しく知りたい場合は1本1本の値を記録してグラフにしてみるとわかりやすくなります。折れ線が大きく曲がっているものがあったら、調整するのがおすすめです。
特に「フェアウェイウッド」「ユーティリティ」「アイアン」など別のモデルでそろえている場合や、1本だけ追加しているケースは間隔が変わってくる可能性が大きいので注意が必要です。
↓↓↓ユーティリティの選び方を詳しく紹介します。たくさんのモデルの中からあなたに合った1本を選ぶために参考にしてみてください。
調整する方法
間隔が合わないゴルフクラブがある場合は、買い替えるのも手ですが、シャフトだけを入れ替えるとコストも安上がりになります。
もっと費用を押さえたい場合は「鉛」を貼るのがおすすめです。
鉛はゴルフクラブに手軽につけられる重さ調整のためのアイテムで、0.5グラム、1グラム単位で思い通りの場所に貼ることができます。ショップなどで数百円から買えます。
もともと重たいものを軽くするのは、削ったりする必要があるためにかなり手間がかかります。軽いものに鉛を貼っていくほうが調整はしやすくなります。
鉛を貼るコツ
鉛を貼るときには場所に気をつけましょう。
ヘッドに貼るというイメージがあるかもしれませんが、そうすると先端に重量が集中するので全体のバランスが大きく変わってきます。鉛をつけるのはグリップのすぐ下の位置がおすすめ。大きくバランスを崩さずに調整ができます。
巻くときには重なりあったりしているとルール違反になるので、ハサミなどを使ってぴったりつけるようにつけましょう。
↓↓↓ゴルフクラブに鉛を貼るときのポイントを詳しく解説します。自分好みの1本に仕上げるためにぜひチェックしてみてください。
↓↓↓スイングの基本を詳しく解説した記事です。ドライバーからアイアン、ウェッジまで上達のためにぜひ参考にしてみてください。
今回はゴルフクラブの理想的な重量について解説しました。自分のHSによって、使うべき重さは少しずつ変わってきます。最適なギアで打っていくことで、より飛距離が伸びたり弾道が安定する効果があります。ぜひ手持ちのゴルフクラブをチェックしてみてください。