目土ができるゴルファーはかっこいい!!
ゴルフコースの保護はもちろん次のプレーヤーが気持ちよくラウンドするために、欠かせないのが目土。削られた芝を土で覆うことで、芝の回復が早くなり、ディポットを防止できます。
とはいえ、なんのために目土するの?土を被せるだけ?どれくらい被せるの?
そんな疑問をお持ちの紳士ゴルファーも多いと思います。
目土は、ただ砂をかけるだけではなく、ちゃんとした修繕方法があるのでぜひ一読していただき、次回のラウンド、マナーの向上につなげてみてください。
コースで目土袋を持って颯爽と歩く姿はとても格好いいですし、できるゴルファーとして一目置かれるので参考にしてみてください。
目次
目土をする2つの理由
キャディ付のラウンドの場合は必ずキャディさんが目土をします。ではなぜ、ディボット跡を埋めることが必要なのでしょうか?
1つ目、最大の理由はゴルフコースの保護になります。
ターフやダフった跡は地面がめくれ上がってしまい、そこから枯れていきます。それを放っておくと、”でこぼこ”になってしまいセカンドショットやサードショットが難しくなります。
現在では、セルフプレーのゴルフ場がほとんどですので、キャディさんの代わりにプレーヤーが目土をしなければいけません。
2つ目は、後続組のプレーヤーのためです。
自分のショットでディボット跡を作ってそのままにしてしまった場合、後ろプレーヤーが凹みに入ってしまうかもしれません。そうなると不利になるので、後続のことも考えてラウンドしましょう。それが紳士ゴルファーとしてのマナーです。
>>>マナーを守ることはゴルフにおいて、とても大切です。確認しておきましょう!
ゴルフ|目土の正しいやり方
土をしっかりかける
1~2度に分けてたくさんかけましょう。スコップで砂をすくって、凹みが埋まるようにかけます。少し盛り上がっても大丈夫です。
ケチって少しだけかけると意味がなくなってしまうので、凹みが埋まるくらいしっかりかけてください。
基本、砂袋はカートに常備されています。砂は各ホールのティーイングエリア(最初のショットを打つ所)に用意されています。
均等にならす
足で軽く踏み均して平坦にして終わりです。
平坦にすることで、芝生を刈る時に飛んでいきません。盛り上がっていると草刈り機の故障の原因にもなります。穴が埋まる程度に砂をかけて、同じように平坦になるように踏み、周りと同じ高さにします。
同じ高さにすることがポイントです。ここで段差をつけると次のゴルファーが打ちにくくなりますので気をつけましょう。
その他|剥がれた葉・根は戻してOK
高麗は、めくれあがるとバラバラになるので元に戻すのは大変ですが、無ければ無理に集める必要はありません。ゴルフのプレーが遅くなってしまいます。
目土袋2つの種類
バッグタイプ|スリクソン
出典:Amazon
取手のついたバッグタイプは持ち運びしやすいアイテムです。カートバッグよりさらに一回り小さいので軽くストレスにもなりません。
ティーやゴルフボールなどと一緒に揃えておくと便利。ディボット跡を直すときもお気に入りのかっこいいものを使うとモチベーションも上がります。
スリクソンの目土袋は底部が2重になっていて丈夫なのでおすすめ。調整機能付き。
ロゴマークがシンプルだと、キャディバッグやクラブ、ウェアなどと合わせやすいです。
ボトルタイプ|ライト
出典:Amazon
ボトルの目土袋は、スコップを使わずに砂をかけることができます。持ち運べる量に関してはバッグタイプには敵いませんが、サッと空けてサッと目土できるのでとても簡単です。
価格も手ごろ、ティーやボールマークなど入れておける小物入れケースとしても利用できます。一つもっておいて損はないゴルフアイテムと言えます。
芝生について
芝について知ることで目土のやり方のポイントが理解しやすくなります。種類は2つ、ベントと高麗になります。そのうち2つのタイプに分かれます。
高麗
・日本芝
・暑さに強く寒さに弱い
・夏は緑色、冬場は枯れて根が休眠
・葉が硬くて強い
・ゴルフボールが転がりにくい
・スピンがかかりにくい
ホームセンターなどに売られていて日本で1番ポピュラーです。ゴルフ場のフェアウェイによく使われています。暑さに強く、冬には葉が枯れて根が休眠します。
元々日本に自生していた品種なので日本の風土に適しています。暑さに強く乾燥や病気にも耐性があります。葉が広くて固いという特徴があります。抵抗が強いので逆目になってしまうとボールが遅くなります。
姫高麗と高麗の2種類が多く使われています。姫高麗の方が細く成長が早いのでグリーンに使われていますが、最近では冬の変色がゴルファーにあまり好まれずベントに入れ替わりつつあります。
ベント
・西洋芝
・寒さに強く暑さに弱い
・1年を通して緑色
・葉が柔らかく弱い
・ゴルフボールが転がりやすい
・スピンがかかりやすい
寒冷型で暑さに弱い品種。暖かい地域のゴルフ場では避けられていましたが、現在は品種改良を重ねて暑さにも強くなっています。現在の日本のコースのほとんどはベントのパッティンググリーンを採用しています。
ベントは年間を通して美しい緑色をしています。葉が柔らかく傾斜のとおりにボールが転がるので、グリーン上でも堅さをあまり気にすることなく打てる所が多くのゴルファーに好まれています。
プロはトーナメントで目土をしない
プロゴルファーは試合で大きなターフを取りますが目土をしません。そこには、トーナメント特有の理由が存在しています。
試合中に砂をかけるとコースの難易度が変化してしまい、不公平が生じてしまうことが出てくるので、それを避けるために行っていません。
選手すべてがプレーを終えたホールアウト後かトーナメント終了後に一斉に目土をするそうです。
プロたちにとっては、されているよりされていない方が打ちやすいとか…。また、ディボット跡に入らないようにマネジメントを行って戦略を立てていくこともゴルフ上級者のプレーでは求められています。
ジュニア・アマチュアは積極的にしよう!
ジュニアや学生の場合、目土袋を携帯しないと試合に出られないくらい厳しいです。
アマチュアゴルファーの試合でも行いますので、どんどん埋めていきましょう。特に自分のショットの際は、必ず埋めることをおすすめします。常にゴルフバックといっしょに携行すれば習慣になります。
最初は面倒くさいと感じるかもしれませんが、慣れれば問題ないです。それよりも、ゴルファーとしての格が上がり、さらに愛着をもってゴルフに取り組むことができるでしょう。
ゴルフでディボット跡から打つ時はどうしてもイラッとしてしまいます。
プロなら対処できる技もありますが、アマチュアにとっては打つ前からミスショットは確定です。
目土を行うことで自分も相手もいつでも良い条件で打てます。コースのコンディションがいつでも綺麗な状態に保てるようにしっかりと修繕しましょう。