あなたはサンドウェッジ(SW)で打ったときどのくらい飛びますか?
バンカーやアプローチで使うサンドウェッジは飛距離を狙うクラブではありません。しかし、ロフトの角度やほかのクラブの飛距離を基準にすると、あなたがSWを使ったとき、どのくらい飛ぶのが適正なのかを判別することができます。
たとえばPWで打ったときに100ヤード出るゴルファーの場合は70~75ヤードというのがおおまかな基準となるでしょう。
今回はサンドウェッジの飛距離とロフトの関係について解説します。ぜひチェックしてみてください。
目次
ロフトと飛距離の関係
ゴルフではクラブのロフトが変わると、弾道が大きく違ってきます。例えばドライバー(10度前後)と7番アイアン(30度前後)では角度がかなり違うので、打ったときのボールの軌道もずいぶん変わりますよね。
フェースの角度が小さくなるほど、基本的には遠くにボールを飛ばすことができます。サンドウェッジでも同じこと。小さいほど飛距離が出て、大きいほど高く上がるようになっています。特にアプローチでは数ヤード単位での打ち分けが必要なので、わずかな差が大事になってきます。
サンドウェッジの飛距離
サンドをはじめ、ウェッジの角度は2度刻みになっているのが一般的です。
見た目ではわからないくらいですが、このわずかな差が弾道を大きく変えます。そこで50度から58度の範囲でどのくらい違うのかをまとめました。人によって飛ぶヤード数は違うので、3つのタイプに分けておおよそのヤード数を示しています。
飛ばすゴルファー
一般的な人よりも飛ばせるゴルファーの場合、サンドなどのウェッジとロフトの関係は上記のようになっています。「飛ばせる」というのはPWで打ったときに120Y程度、出るというのが目安です。
平均的な場合
平均的な場合は上記のとおりです。PWで打つとおおよそ100Y前後、出せる人の場合の基準となっています。
飛ばないゴルファー
少し人よりも落ちる場合です。PWで打つとだいたい80Yというのが目安になります。
ロフト選びのポイント
サンドウェッジを選ぶときには上にあるような基準を見ながら選択してみてください。
またAWやPWなどほかとの兼ね合いも重要な点です。フェースの角度の間隔がそれぞれ4度~6度刻みになり、偏りがないようにそろえるのがコツ。
偏ってしまうと打ち分けが難しくなってしまいます。間隔が一定であれば、同じような振り方をするだけで打ち分けがかんたんになります。
バウンスの役割
サンドウェッジのソールの下で出っ張っているところがバウンスと呼ばれる部分。SWは大きなものがついているモデルが多くなっています。
地面に触れる部分に出っ張りがついていることで、砂に刺さりにくくなってバンカーからボールを出しやすくなります。また、地面に当たったときも芝の上で滑ってくれるのでダフリが出にくいというメリットもあります。
ただ、出っ張りが大きいものはソールが先に地面に当たってトップの原因となることもあるので要注意。逆に出っ張りが小さいものはゴルフ場で芝が薄いところや固い地面からでもボールを打ちやすくなっています。
バウンスを選ぶ基準
サンドの選び方ですが、初心者にはバウンスが大きなものがおすすめ。バンカーにも強くフェアウエイから打つときもミスを軽くしてくれる効果があります。
一方で、クラブを自在に操ってスピンをかけたりとテクニックを使いたい人にはバウンスが小さいサンドウェッジのほうがおすすめです。自分の打ちたい弾道やスキルに合わせて選びましょう。
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おすすめのサンドウェッジは?
最近は58度や60度などのクラブも販売されていて、トーナメントでプロが使う場面を見ることもあります。
しかし、アマチュアがサンドウェッジを使うには56度がおすすめ。標準的な44度前後のPWを使っている場合は、60度を入れると間隔が開きすぎてしまうからです。
また、角度が大きいとボールの下をヘッドが通過する「だるま落とし」のようなミスも起きがち。プロの技に憧れて入れてみたものの、かえってアプローチやバンカーショットが難しくなってしまうことにもなりかねません。
特に高いボールが打ちたいなど、こだわりがある場合以外、サンドウェッジは56度を選んでおくのがベターです。
また重さには注意が必要です。
基本的にはいま使っているアイアンより少しでも重量のあるサンドウェッジをチョイスしましょう。飛ばすことが目的ではないので、重さがあったほうが近いショットなどを安定させることができます。
長さが短いのに軽いものを使うと振り心地が変わって、打つのが難しくなるので要注意です。特にサンドウェッジは一番シャフトが短いので、もっとも重くするのがセオリーになっています。
サンドウェッジの活用法
バンカーショット限定と思われがちですが、サンドウェッジは短いアプローチでも使うことができます。角度があるので球を上げたいときには重宝します。スピンも適度にかかるので止めたいときにも便利です。
芝が薄いところやベアグラウンドではバウンスが邪魔して上手く打てないことがありますが、それ以外の場所では幅広く使えます。ボールの状況に合わせてサンドウェッジを使いこなしていきましょう。
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今回はサンドウェッジで出せる飛距離の目安について解説しました。バンカーだけではなく、グリーンまでの間に池やラフがあるときのショットなど幅広く使えるクラブです。
コンパクトに振り抜けるのでピンに寄せるのにも向いています。ラウンドでもいろいろな使い方に挑戦して得意なショットを増やしていってください。