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ゴルフ初心者のスロープレーを防止するための4つの心得

ゴルフでは、「スロープレー」の人はとても嫌われます。ゴルフ場は9ホールで区切られていますが、コースは一方通行で、途中から入ってきたりすることができないので、道路のように渋滞を作ってしまうと、スムーズにラウンドできなくなってしまいます。

道路でも前の車がノロノロ運転だとイライラしますよね!あれと同じです。他の組みもかなりの迷惑がかかってしまいます。ゴルフ初心者に「走れ!」「早く打て〜」などというのは、そういうことです。

ゴルフは、壮大の自然の中で、気持ち良くスイングするだけではなく、ショットに入る前の「段取りと準備」がとても重要になってきます。今回は、ゴルフ初心者のスロープレーを防止するための4つの心得をご紹介します。

スロープレーとは?

ゴルフにおけるスロープレーとは、正当な理由なくプレーの進行を遅らせることを指します。ゴルフでは色々なマナーがありますが、これがもっともNGな行為です。

【ルール規則6-7:不当の遅延、スロープレー】では、「プレーヤーは不当に遅れることなく、委員会がプレーのペースについてのガイドラインを決めているときはそれに従ってラウンドしなければならない。なお、あるホールアウトした後、次のティーインググラウンドからまでの間も、不当に遅らせてはならない」などと規定されています。

この違反の罰は、マッチプレーでは、そのホールの負けになり、ストローク競技では2打罰になります。その後さらに同じスロープレーの違反があった場合は、競技失格になります。

1ホール何分で回ればいいの?

ルールの中では、「1ラウンドや1ホール、1ストロークについてそれぞれの許容時間の限度を決めることも含め、ペースについてのガイドラインを作ることができる」となっています。

ほとんどが2時間15分を目安としていますが、前が詰まるとなかなか難しいです。9Hで2時間30分くらいがアベレージだと思います。

どのくらい時間でスロープレーに当たるかは厳密には決められてはいません。少し曖昧な部分もありますが、ゴルフ場のスタート時間は7~8分間隔で、1ホール要する時間は15~20分くらいをみています。

プロでもスロープレーはある

2013年の全英オープンゴルフの三日目には 松山英樹選手が スロープレーにより 1打罰のペナルティを受けました。

ルールでは、前の組みと間が1ホール以上開いて遅れが生じた状態を アウト・オブ・ポジション (Out of Position) と定義され、スロープレーに対する警告の対象になります。

警告が出されたあと、改善が見られない時は、個々のショットに要する時間が計測されて、遅れが認められた選手には規定に従ってペナルティが科されます。 最初は警告、2回目は1打罰、3回目は2打罰、4回目の遅れは失格になります。

松山選手には この規定に従ってペナルティが与えられました。優勝争いに加われるかという状況だっただけに、少しもったいない感じがします。

松山選手のショットは、ゴルフ初心者にはとても参考になります!

スロープレーがもたらす弊害とは?

スロープレーには百害あって一利なしです。プロは失格になり賞金が稼げません。ゴルフ初心者やアマチュアゴルファーは、遅くなると周りから注意されて慌てて打つので、ミスショットばかりになります。練習の成果が出せなくなります。

焦って打つとボールが左右に暴れて、コースマネジメントもできなくなり上達しません。ゴルフでは遅くなればなるほど下手になり、他のゴルファーからは嫌われます。負のスパイラルに突入します。

スロープレーにはいいことが1つもありません。では、初心者が早く回るためにはどのような対策を取ったらいいのでしょうか?

ゴルフ|スロープレー防止4つの心得

ゴルフ初心者は、まだショットが不安定で右に左にボールが飛んでいくので、同伴者に着いていくだけで大変だと思いますが、そこは我慢してゴルフをしていきましょう。遅いレッテルを貼られると次のゴルフには絶対誘われませんので、気をつけましょう!

ゴルフコースを道路とイメージし、どうしたら渋滞せずにラウンドできるかを考えるといろいろ段取りや準備ができると思います。

ティーグラウンドでは…

ティーグラウンドでは、すぐにショットが打てるように準備しておきましょう。

自分の打順が来てからカートに戻りクラブやボールの準備はご法度です。ティーやボールは事前にポケットに入れておき、ドライバーはヘッドカバーを外してすぐに打てるようにしておきます。そして順番が来たらすぐにティーを差して打ちましょう。

ゴルフボールを打つ際、素振りをたくさんする方がいますが、あまりおすすめできません。素振りをすればするほど、自分にプレッシャーをかけるのと同じですのでミスを誘発してしまいます。軽くワッグルをしてすぐに打ちましょう。

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2打目、3打目…地点では

セカンドやサード地点に行くときは、クラブを数本持っていきましょう。ボールを確認してからカートに戻ってクラブを取りに行くとスロープレーの原因になります。この移動の時間を減らすことで、マネジメントの時間を増やすことができます。

ゴルフ初心者に気をつけていただきたいのは、数本のクラブというのは、悩んだときに選ぶためのものではありません。グリーンオンするまでのクラブを数本持ってください。

例えば、セカンド地点がグリーンまで140ヤードの場合、8、7番アイアンの他にウェッジやパターも一緒に持っていってください

そうすることで、カートに戻ることもありませんし、ダフったり、トップしたりしてチョロチョロしても自分のペースでスイングすることができます。

出典:Amazon

最近では、セカンド地点からのクラブを入れられる小さなゴルフバックも販売されています。それを活用すると持ち運びも楽になります。

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バンカー

バンカーショットをするときは、足元や打った跡をならすためのレイキも一緒にバンカー内に持っていきましょう。打った跡に取りに行くとそれだけでも移動の時間がかかってしまいスロープレーになります。

レイキは、邪魔にならないように自分の後方あたりに置きましょう。そのとき、数本クラブを持っていたらレイキと一緒に置いてもルール上は問題ありません。

初心者はバンカーであれこれ悩まないように、バンカーではサンドウェッジ以外は使わないようにしてもいいでしょう。1本に決めることで決断が早くできます。

ゴルフ初心者でも簡単にバンカーが一発で脱出できます!参考にどうぞ!

グリーン上

グリーン上では、ラインを読まないといけませんが、これも自分の打順が来てから読み始めるとスロープレーになってしまいます。

セカンドやアプローチを打った後、グリーンに上がる前に傾斜を確認し、他の人が読んでいる間に自分も読み始めます。そうすることで、パターをするときにはすぐに構えられてストロークすることができます。

また、初心者に良くあるゴルフシーンですが、グリーン上でスコアをつけるのはNGです。早くグリーンを開けないと後続の組が打つことができません。スコアをつけるときは、次のコースに向かうカート上で記載するか、ティーグラウンドに着いてから記載するかにしましょう。全員で時間短縮に努めるとゴルフは早くなります!

スリーパットばかりしていると、スロープレーを誘発します。パターの練習は自宅でもできます!おすすめの練習器具です。

スロープレーがなくなると…

決断力が早くなる

慌ててゴルフボールやクラブなどを準備することがないので、風を読んだり、他の人を見たりして、落ち着いて考えることができ、決断する時間が早くなります。

ショットやストロークに集中できる

焦ることがないので、これまで練習してきたことを思い出しながら、打つことができます。本番では、練習と同じようなことができるとナイスショットが増えてきて、飛距離も伸びます。

スコアアップできる

落ち着いて考え、練習どおりに打てれば、自ずとゴルフのスコアはまとまってきます。ミスをしても考える時間もありますので、大叩きすることを防ぐことができます。

ゴルフ初心者にオススメのラウンド方法

少人数でラウンドする

もし、ラウンドするメンバーが初心者だけであれば、1組4人ではなく、3人または2人の少数で回ることをオススメします。時間を短縮することができるので、早く回ることができます。

一番良いのは、ベテンラゴルファーやゴルフ上級者に同伴をお願いし、ゴルフのルール・マナーを教わりながらプレーすることです。

初心者は、ゴルフの前には、ルール・マナーを確認しましょう!

キャディ付きでラウンドする

キャディ付きのゴルフは少し費用が高くなりますが、

・ホールの攻め方を教えてくれる

・クラブを持ち運んでくれる

・ボールの行方を見てくれる

・グリーンの芝目を読んでくる

ゴルフ初心者でもショットに集中できるので、スロープレーがなくなります。

まとめ

ゴルフコースには、たくさんのプレーヤーがラウンドしています。みながスムーズに回れるとリズムを崩さずにスコアアップが期待できます。ゴルフ初心者は、自分のことだけで必死だと思いますが、スロープレーで他の人の足を引っ張らないように気をつけましょう!

ゴルフでは、ホールに遠い人から打つのが常識になっていますが、準備できた人から打つ「レディ・ゴルフ(ready-golf)」でも構いません。2017年から国際的な大会でも実験的に採用されています。

プロの試合では、ペナルティが付いてきます。それだけ迷惑な行為になります。ぜひ、ご紹介した方法を試していただきスロープレーをやめてスマートなゴルファーを目指しましょう!

この記事を書いたライター

ライター

ゴルファボ編集部

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