出典:タイトリスト
プロやゴルフ上級者に好まれているマッスルバックは、一般アマチュアの憧れのアイアンですよね!最近ではキャビティが主流ですが、やはりインパクトの感触は他では味わえないものがあります。
今回は、マッスルバックの特徴と後悔しない3つの選び方をご紹介します。
近年、プロもキャビティを使うようになり、難しいクラブというイメージがついています。しかし、ちゃんと合うスイングをすれば、初心者でも上手く打てるようになります!ぜひ、一読していただき、後悔しないマッスルバックを選んでみてください!
目次
マッスルバックとは?
出典:Amazon
むかしながらのアイアンで、ヘッドは小さく、背面が凹んでいない形のことを言います。
小さいヘッドはシャフトとの距離が短いので、操作しやすく作られています。またインパクトの位置を変えることでボールのスピン量を調整することもできます。
ヘッドの抜けも良く、「スパーン!」と切れ味鋭いショットが打てます。その感覚がプロや上級者が好む理由です。
なぜ、マッスルバックは難しいと言われているのか?
マッスルバックは、フェースが小さいのでスイングが不安定だと芯を外すことが多くなり、飛距離が落ちたり、コントロールできなくなったりして、ミスショットが多くなります。重心の位置が高いので、ダウンブローという高レベルの振りが必要になります。
現在のキャビティでは、ダウンブローまでは必要はなく、アッパー気味のアマチュアのレベルに合わせた仕様になっています。
ダウンブローとレベルブローの違いです。それがわかると今お持ちのアイアンが簡単になります。
マッスルバックのメリット
メリットは…
・打感の良さ
・スイングが安定する
・ボールをコントロールしやすい
・打ち込むタイプの人に向いている
などの4つが挙げられます。
打感の良さ
マッスルバックの打感の良さは抜群です。球を上からヒットしフェースの溝(スコアライン)に引っかかったときの感触はたまりません。これが忘れられなくて使い続けているゴルファーはたくさんいます!
スイングが安定する
マッスルバックはスイートエリアが他のアイアンより小さいので、軌道が安定しないとナイスショットの確率が減ります。練習をしてしっかり飛ぶようになれば、振りが良くなっている証拠です。
ミスをクラブに助けてもらうか…ミスが露骨に出るが腕を磨いて良いスイングを目指すか…難しい判断ですが、いい振りができるとマッスルバックは簡単に打てるようになります。
ボールをコントロールしやすい
マッスルバックは、芯とシャフトの距離が短いので、ヘッドをコントロールしやすくなっています。フックが打ちたい、スライスさせたい、高い球、低い球などいろいろな球筋を打ち分けることができます。
また、打ち込み度合いでバックスピン量も調整できるので、グリーンでスピンをかけて戻したいときなどでも威力を発揮します。
アイアンを打ち込むタイプの人に向いている
ダウンブローは難しい技術なので、無理にしようとすると上体が突っ込んだり、手打ちになったりして悪い振りになってしまいます。
しかし、打ち込むタイプの人は、低重心(芯が低い位置にある)のキャビティを使うと、芯に当たりづらくなり逆に飛距離を落としてしまうので、高重心のマッスルバックの方が当たる確率が高くなります。
後悔しない3つの選び方
出典:ミズノ
最近のマッスルバックはとても使いやすくモデルチェンジしています。これは鍛造技術や科学の進化にともない打ちやすくなっており、特にタイトリストやミズノなどはスイートエリアの拡大や構えやすさを追求しています。
ライ角調整で打ちやすくする
マッスルバックの素材は、軟鉄がほとんどですのでライ角調整が楽にできます。ライ角で打ちやすさは変わってきますので、自分の身長、軌道に合ったライ角にすることで、ミスを減らすことができます。
購入時には必ずチェックしてもらいズレているなら調整してもらいましょう。
フィッティングは大切です!ゴルファボ編集者が初体験!フィッティングの流れなどを徹底取材しています。
芯の広さ
スイートエリアや重心の位置は、アイアンによって決まっているのでライ角のように変えられませんが、現在のマッスルバックは、昔より大きめに設計されています。
オススメなのが試打をしてみることです。何本か打つことによって、打感やミスの度合いがわかってきます。計測してくれるところもあるので、データなどで判断するのも1つです。
シャフト
ご自身のヘッドスピードに合ったものを選びましょう。マッスルバックのヘッドは少し重量があるので、しなりの少ない「元調子」がオススメです。しなりが大きいとボールが左右に曲がりやすくなります。
ヘッドスピードはドライバーのものを参考にしてもいいでしょう。
・45m/s以上=重めのシャフト
・40~44m/s=軽量シャフト
ドライバーのヘッドスピードが遅いと球を上げられませんので、その場合はキャビティの方がおすすめです。体力的にも合いますので、効率よくボールを運んでくれます。
シャフトについてまとめました!参考にどうぞ!
マッスルバック初心者おすすめの選び方
いきなり、すべてをマッスルバックにするのはチョット…と抵抗のある人は、ショートアイアンだけでも試してみてはいかがでしょうか?
メーカーによっては、5~7番はキャビティ、8~9番はマッスルバックのクラブを販売しているところもあります。
中古ショップでは、バラでも販売しているのでそれを購入するのもいいでしょう。また中古のセットを買ってショートだけを現在のクラブと入れ替えて合わせて使うこともできます。短い距離のアイアンショットは、キレが出て、ボールが止まりそうな高い弾道で飛んでいきますので、グリーンオン率がアップするでしょう。
マッスルバックはミスに厳しいですが、スイングの良し悪しがすぐにわかります。ショットが良ければどんなクラブでも打てるようになります。
でも最初からすべてを変えるのではなく、ロングやミドルアイアンはキャビティ、ショートアイアンはマッスルバックを併用するなどして使うと上手く活用できると思います。
マッスルバックを使ってみたい方は、ゴルフショップなどで試すなどして挑戦してみてください!インパクトの感触がやみつきになりますよ!