「トップはどの方向に、どの高さまで上げるべき?」
クラブを上げるポイントに悩んでいるゴルファーは多いようです。バックスイングが完了し、切り返しからダウンスイングにスムーズに移行するためにも、気持ちよくトップ位置を作りたいところですが…
理想のトップ位置はどのように作るべきなのか。今回はその作り方とおすすめの練習方をご紹介いたします。スムーズに振れるとショットの精度も飛距離も大きくアップするでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
自分にあったトップ位置の見つけ方
結論から言うと、トップはスイング一連の一コマなので、あまりトップの形に執着するのはおすすめしません。トップ位置を意識しすぎることで、カクカクしたスイングになり、スムーズさが消えるからです。
しかし、憧れのトッププロなどのスイングを見るとトップ位置で切り取られていることが多いので憧れるポイントではあります。この形が正解!というのはないのですが、人それぞれ適したトップの傾向というものがあるので、その判別方法をご紹介いたします。
腕の長さで変わる!理想のトップ位置
理想のトップ位置は身長に対する腕の長さ(ウイングスパン)で決まります。このポイントは意識しなくても、それぞれが気持ちよく振れるポイントであれば自然とその人に適した形になるようです。
ウイングスパンは両手を広げて一番長いところ(基本は両手の中指の先)で測ります。長い短いは、身長に対してこのウイングスパンが5センチ程度の単位で短い・長いを判別します。
腕が短い人は…
身長に対して腕が短い人は、自然と前傾角度が深くなります。前傾角度が深いとバックスイングでヘッドがインサイドに上がりやすくなり、スイング軌道がフラットになる傾向があります。
軌道がフラットになると、トップ位置は低くなります。体から手元の位置も近いのでトップ位置が低くなる要因と一つと言えるでしょう。PGAの選手で言えば、ジョン・ラームなどがトップ位置が低いプロと言えます。
腕が長い人は…
身長に対して腕が長い人は、前傾角度が浅くなります。そのため体の回転が水平に近くなるので手元が高くなります。体と手元の位置も遠いので高く上げやすくなり、スイング起動はアップライトになり縦のスイング傾向が強くなります。
PGA選手でいえば、ダスティン・ジョンソンやバッバ・ワトソンなどが有名。トップ位置が非常に高く、重力や地面半力を使ったスイングがしやすくなるので、飛ばし屋に多いです。
連続素振りでトップ位置を見つけよう!
前述しましたが、自分が気持ちよく振れていると、自然と腕の長さに適したトップ位置に収まります。しかし、「もっと高く上げた方が飛ぶ」や「〇〇プロのように振りたい!」ということで、自分に最適ではないポジションに上げているゴルファーも多いようです。
そんな時は、連続素振りをしてみてください。上半身の力を抜いてゆっくり大きな軌道で左右にクラブを振ってみましょう。そのときの自然なスイング軌道があなたにとって最適な形で、その形の最頂点が理想のトップ位置です。
ぜひ鏡の前でスイングを繰り返して軌道を安定させてみてください。
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理想のトップ位置は腕の長さによって変わります。
身長に対してウイングスパンが長い人はトップ位置が高く、短い人はフラットスイングの傾向が強くなります。
ぜひ自分にあったポイントを見つけていただき、気持ちよく振れるフォームを身につけてみてください。