前回は、「ドライバー&アイアン”スイングの違い”と変えるべき点とは?」の3回シリーズの1つ目をご紹介しました。今回はその2回目をご紹介します。
まだ1回目をご覧になっていない方は、先に見られることをオススメいたします。1回目をご覧になると2回目の内容がより深く理解しやすくなります。ぜひ、ご覧ください。
ドライバーとアイアンのスイングは、すべて一緒にしてもいいわけではなく、いくつかのポイントで必ず変えなければいけません。今回は、アドレスの前傾姿勢についてご紹介します。
”スイングの違い”変えるべき点とは?
用意したのは前回と同じアイアンとドライバーになります。見てのとおり長さが違います。長さが違うので、アイアンとドライバーのアドレスは必ず変えなければいけません。
どういうことかご説明しますと、クラブというのが短くなればなるほど上半身の前傾角度を深くして、長くなればなるほど上半身の前傾角度を浅くアドレスしなければいけません。つまりシャフトが短くなればなるほど、腰からの前傾角度を深くして、長くなればなるほど浅くしないと正しいスイングすることができなくなってしまいます。
アイアンとドライバーでは絶対に前傾角度は同じにせず、アイアンの場合はドライバーよりも前傾角度を深く取ります。ドライバーの場合はアイアンよりも浅くして前傾角度を浅く取るということを意識してください。
前傾角度は番手によって少しずつ変えていく!
前傾角度の違いですが、ドライバーとアイアンで1つの番手につき、0.5~1度ぐらい前傾角度が変わっていきます。何十度も変わるのではなく少しだけでOKです。アイアンの場合は少し深く、ドライバーの場合は少し浅くというポイントを意識してください。
クラブの長さに比例して前傾角度を変える
クラブの長さが変わったら、それに比例して前傾角度を変えていってください。さらにアイアンの中でも、6番アイアン、5番アイアンは、7番アイアンよりも少し前傾角度は浅くなります。逆に7番から下の8番アイアン、9番アイアン ウェッジに下がっていくと前傾角度が深くなります。少しずつでOKですので、前傾角度をクラブの番手の長さに合わせて、調整してください。
注意点として、膝を曲げすぎないことです。腰から上の上半身を曲げて前傾角度を調整します。膝を曲げすぎるとアドレスの重心が後方になり、正しいスイングができなくなってスライスやフックなどが出てしまいますので気をつけましょう。
2017年男子ツアー賞金王のスイングです。前傾姿勢がとても素晴らしいです!
絶対やってはダメなこと!
「前傾角度は、すべての番手で同じにしないといけない」とか「ドライバーからサンドウェッジまで30度にしないといけない」と聞いたことがあるかもしれませんが、それはすべて忘れてください。
前述しましたとおり、クラブの長さが違う状態で前傾角度が同じだとボールの位置が安定しませんのでナイスショットの確率が格段に減ります。
例えば、前傾角度を7番アイアンの角度で統一すると、7番は芯に当たるショットが打てるのに、他のクラブは当たらないことは予想できると思います。もし当てるとしたら、上体を伸ばしたり、体を突っ込んだりするしかありません。とても再現性の低いスイングになっていまいますので、絶対に前傾角度を同じにするのはやめましょう。
最新のゴルフスイングが上手くなる7つのポイントをご紹介します。
「ドライバー&アイアン”スイングの違い”」1回目はボールの位置、今回の前傾角度をお伝えしました。どれをとってもゴルフスイングの基本となります。いくらパワーがあっても、ヘッドスピードがはやくても、正しいスイングができないとボールを芯で捉えることはできません。
次回は、「最終編ヘッドの軌道」についてご紹介します。1回目から3回目まですべてをご覧いただくと、ドライバーからアイアンの打ち方の違いがよく理解できるので、ドライバーのティーショットを打った後、アイアンに持ち替えた時にとてもスムーズに移行できます。セカンドショット、サードショットが良くなるとパーオン率も上がるので、スコアアップも期待できます。ぜひ、ご覧いただき、試してみてください。