ゴルフスイングでもっとも重要なポイントの1つが「ハンドファースト」です。
ハンドファーストで球を打てるようになると、飛距離が上がる、狙ったところに打てるようになる、ミスショットが大幅に減る、といったメリットしかありません。
ミス率を減らして再現性の高い球を打つためには絶対必須のスキルとなり、プロゴルファー含め、ゴルフ上級者は必ず習得しています。
しかし、なんとなく手先で調整してハンドファーストを作ってしまうと、上手く打てないだけでなくケガの原因にもなります。
今回は、正しいハンドファーストを作るためのポイントと習得のためのおすすめ練習ドリルをご紹介します。ぜひ実践していただき、思い通りの球を打ち分けてみてください。
目次
ゴルフのハンドファーストとは?
グリップの、手元の位置がゴルフボールよりも左側(飛球方向)にある状態のことです。
ハンドファーストができることで、ボールを強く打つことができます。さらにロフトが立った状態で当たるので飛距離が大きく伸びます。
インパクトにかけてクラブも正しく入射するのでヘッドが地面に刺さりにくくなり、ダフリ等のミス率を大きく下げることができるなどメリットしかありません。
プロゴルファー含め、ゴルフ上級者の全員がマスターしているスキルです。
ハンドファーストのメリット
・スイング軌道が安定する |
・ボールを捉えられるようになる |
・スライスを矯正できる |
・飛距離が伸びる |
・ダフリのミスが減る |
・ロフト角通りの距離が打てる |
スイング軌道が安定すると、ヘッドも閉じて入ってくくるので、スライスが防止できボールをしっかりと捉えることができます。
ボールを確実に捉えることによって厚いインパクトになるので、強い球になり飛距離も伸びるようになります。
>>>ゴルフは飛距離だけではダメです!必ず自分がどの番手で何ヤードくらい飛ぶのかを把握しておきましょう!
ハンドファーストで打つための4ポイント
アドレスでハンドファーストを作る
アドレスの段階でハンドファーストの形を作ることで、テイクバック~ダウンスイングまでハンドファーストをキープして打つことができます。
グリップした位置が左足太ももの前に来る程度に構えましょう。グリップエンドが左股関節を指している程度が理想です。右手は太もも内側、体のセンター部分にあります。
7番アイアンであればボールは少し中央左にあるので、若干のハンドファーストの状態になります。番手が下がればボールが右側によるので、当然ハンドファーストの度合いは変わりますがそれでOKです。
手元が振り抜けるスペースを作る
ハンドファーストで打つにはフォローで手元が振り抜けるスペースを作っておく必要があります。
ダウンスイング~インパクトにかけて腰の回転が止まってしまうと、手の移動が止まってしまいヘッドが先へ走ってハンドファーストの形が崩れます。
左腰を移動させるだけでは振りぬくスペースはできません。左腰を必ず背後に引きましょう。
背後に引くことで腰は自然と回転+移動をします。振り抜くために十分なスペースができるので、手元は先に抜けてヘッドが後からくるハンドファーストの形を作ることができます。
手首の角度をキープする
ハンドファーストで打つにはテイクバック~トップで作った手首の角度をインパクトぎりぎりまでキープして当てることが重要です。
手首の角度をキープするには、上半身の前後左右の角度をキープする、腰をしっかり回転させる、などのポイントがありますが、まず最初に重要なのは「力まない」こと。
手首や腕、上半身に力みが入ってしまうと自動的に手首は解けてしまいます。あえて完全に脱力してスイングしてみてください。手首の角度がぎりぎりまでキープできると思います。
そのイメージを大事にして、実際のスイングにも取り入れることで手首の角度をキープしてハンドファーストでボールを打つことができるでしょう。
上半身の右軸をキープする
アドレスで構えたときの「右に傾いた」上半身の角度をインパクトまでキープしましょう。
上半身の角度が左に傾いてしまうと、自動的に手首は右側で解けてしまいます。反対に、上半身の角度がしっかり右に傾いたままインパクトできると、手首は左側で解けるようになります。
その結果、手首のコックをギリギリまでキープできるので、ハンドファーストでボールを打つことができます。上半身の軸が左へ傾かないように注意してスイングしましょう。
>>>スイングは7番アイアンで作りましょう!中間となるクラブを使用することで効率よく上達することができます!
ハンドファーストおすすめ練習ドリル
スティックとゴルフクラブをご用意ください。スティックがない場合は、他のゴルフクラブでも大丈夫です。シャフトの裏側に重ねて素振りを行います。
スティックをクラブのグリップの裏側に合わせてください。自然とハンドファーストの形になります。この状態でアドレスをして素振りを数回行ってください。
ここで意識していただきたいのが、ショットする時にスティックが脇腹に当たらないように意識してください。当たってしまう場合は、手首のコックが解けている状態ですので、当たらないように何度も素振りを繰り返して感覚をつかんでください。
脇腹に当たらないようになると
・インパクトの直前から直後にかけて右手の角度がキープできる
・手打にならない
結果、ハンドファーストで打つことができます。ダフリやトップのミスが大幅に減り、飛距離アップも期待できます!
ドライバーではやっちゃダメ?!正解は…
ドライバーはアイアンよりもボール位置が左側(ターゲット方向)にあるので、アイアンに比べてハンドレイトの度合いが強くなります。
この時に一番やってはいけないのは、手元を過度に左側に置いてハンドファーストの形にしてしまうこと。
ハンドファーストを過度に強くしてしまうと、ダウンブロー気味にヘッドが入ってきてテンプラやチーピンなどのミスショットにつながります。
ドライバーでもアイアンでも手元の位置は変わりません。あくまでボール位置で度合いが変わるということを認識してください。
ハンドファースト習得おすすめ練習器具
出典:Amazon
ハンドファーストに打とうと思ってもなかなか打てないゴルファーのために開発されたハンドファースト習得練習器具をご紹介します。
ハンガーのような形状の器具を、ご自分のアイアンに装着します。
そして、ハンガー部分を左腕に押し当てるようにして振ることで自然とハンドファーストをキープしたままスイングすることができます。
左腕から離れてしまうと右手が追い越したことになりハンドファーストが崩れたことになります。強制的に左を先行して振ることができるので、理想の形でインパクトするイメージが体得できます。
>>>ゴルフ専用おすすめ練習器具をまとめました!練習効率2倍で最短でうまくなりましょう!
まとめ
ゴルフでは、ハンドファーストで打てるようになると強い球が出るので飛距離も伸びます。
アイアンでは番手を下げて打つことができるので、高い球でグリーンオンする確率が高くなります。パーオンがたくさんできるとスコアアップも期待できます。
初心者はまずはアドレスで構えたときに、しっかりハンドファーストで構えられるようにしてみてください。