出典:GDO
2018年も多くのドラマが生まれた国内ゴルフツアー。先日、男子・女子ツアーとも活躍した選手たちを表彰するイベントが行われ、今シーズンの優勝者、各部門の受賞者をはじめ、ツアーメンバーが一堂に集まり1年を締めくくりました。
国内女子は、年間最優秀選手賞「LPGA Mercedes-Benz Player of the Year」に輝いたのは申ジエ。さらに史上初の年間メジャー3勝などの偉業に対して、「LPGA栄誉賞」を受賞しました。
国内男子は、「最優秀選手賞」には賞金王に輝いた今平周吾。そのほか平均パット賞を含む5部門も受賞し六冠を達成。今季の輝かしい活躍を物語っていました。
目次
国内女子ツアー回顧
2018年は、韓国勢や黄金世代を含めた強い若手、高校生アマチュアなどの登場で盛り上がり、ツアー初優勝も新垣比菜をはじめ6名がツアー初Vを飾りました。しかし、メジャー大会や高額賞金の試合はほぼ海外勢の手に渡った感があります。
序盤は、前年女王の鈴木愛が4勝を挙げ、連続賞金女王かと思われましたが、怪我に苦しんで後半伸ばせず、惜しくもアン・ソンジュ選手にクイーンの座を明け渡してしまいました。
シーズン中盤は、成田美寿々が2勝を挙げ、一時ランキングトップに立ちましたが好調を維持できず、終盤1勝をあげましたが、ランキング5位で終了。
秋口からは韓国勢が実力を発揮して、申ジエが史上初の年間メジャー3勝を飾ったり、アン・ソンジュが5勝目を挙げたりして、強さをみせつけました。
出典:ALBA
そんな中、韓国勢の連勝をストップしたのは、プロ8年目で悲願達成を果たした美人プロ香妻琴乃。最終日の8つのバーディを奪い、逆転で涙の初優勝を飾りました。
海外メジャー全英リコー女子オープンでは、比嘉真美子が初日から好調で最終日も優勝争いをするなど4位タイに入り、日本人でも活躍できるところを見せてくれました。来年も優勝を目指して頑張ってほしいと思います。
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各部門受賞者
★年間最優秀選手賞「LPGA Mercedes-Benz Player of the Year」:申ジエ
★賞金ランキング第1位:アン・ソンジュ
★平均ストローク第1位:鈴木愛
★新人賞:小祝さくら
★LPGA資生堂「ANESSA Beauty of the Year」:成田美寿々
★敢闘賞:小祝さくら、勝みなみ、松田鈴英、新垣比菜、原英莉花、カリス・デイビッドソン、大里桃子
★ステップ・アップ・ツアー賞金ランキング第1位:河本結
★メディア賞「ベストショット」部門:申ジエ
★メディア賞「ベストコメント」部門:大山志保
★LPGA栄誉賞:申ジエ
★LPGA輝き賞:畑岡奈紗
★特別賞:斎藤裕子、比嘉真美子
国内男子ツアー回顧
出典:GDO
石川遼が日本ツアーに復帰して選手会長に就任して、石川のプレーに関心が戻るなか開幕した国内男子ツアー。石川は選手会長として「ヒーローインタビュー」や「サイン用フラッグの販売」など、いろいろな試みを行いました。
また、初の賞金王になった今平周吾、ツアー初優勝を飾った星野陸也など若手の活躍で、ギャラリー数が4年ぶりに平均1万5,000人越えと視聴率も平均4.2%と回復し、最終戦の日本シリーズは9.2%を記録。
男子ツアーの初優勝者は8人で、若手とベテランが半々でした。そのなかでも稀代の飛ばし屋の額賀辰徳の悲願の優勝は感動しました。シード落ちを繰り返しながら自分を信じてプレーをしたことで念願のツアーVを成し遂げました。
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出典:GDO
そして、何と言ってもツアー1勝で賞金王になった今平周吾は圧巻でした。平均ストローク、平均パット、バーディ率の部門でもトップを飾り、派手に勝たなくても毎試合コツコツを上位でフィニッシュしたことでキングの座につきました。この安定感を発揮できれば連続賞金王も間違いなしです。
初の日本人メジャー優勝の期待がかかっていた松山英樹ですが、怪我に苦しんだ1年でした。三井住友VISA太平洋マスターズで元気な姿を見せてくれました。来年こそはいいゴルフを期待しましょう。
出典:ゴルフネットワーク
そして、PGAツアーで1勝を挙げた小平智。ツアー最終戦の日本シリーズで勝ち、本場ツアーで戦っている実力を発揮してくれました。今季は1勝で終わりましたが、来年は複数優勝とメジャー勝利を期待しています。
来年の男子ツアーは、初めてPGAツアーが開催されます。賞金も超高額のトーナメントです。ぜひ日本人も負けていないところを見せてほしいと思います。
各部門受賞者
出典:GDO
★最優秀選手賞:今平周吾(初)
★賞金ランキング賞:今平周吾(初)
★特別賞:小平智(初)
★トータルポイントランキング賞:池田勇太(初)
★最優秀新人賞 島田トロフィ:星野陸也(初)
★AbemaTVツアー賞金ランキング賞:佐藤大平(初)
★平均ストローク賞:今平周吾(初)
★平均パット賞:今平周吾(初)
★パーキープ率賞:稲森佑貴(初)
★パーオン率賞:カン・キョンナム(初)
★バーディ率賞:今平周吾(初)
★イーグル率賞:W・J・リー(初)
★ドライビングディスタンス賞:額賀辰徳(3年ぶり5回目)
★フェアウェイキープ率賞:稲森佑貴(4年連続4回目)
★サンドセーブ率賞:野仲茂(初)
★トータルドライビング賞:池田勇太(初)
★ゴルフ記者賞:今平周吾(初)
2019年国内女子ツアー日程
LPGAツアー変更点
国内女子の試合数は、38試合から36試合に減りました。賞金総額は37億500万円。中止になったトーナメントは下記の3試合です。
「KKT杯バンテリンレディス」
「中京テレビ・ブリヂストンレディス」
「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」
「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」は共催の日本テレビが外れ、LPGA単独開催になりました。トーナメントの名称も「LPGAウィメンズ チャンピオンシップ(仮称)」となります。
新規トーナメントは「資生堂 アネッサ レディスオープン」。7月4~7日 戸塚カントリー倶楽部(神奈川)で開催されます。
LPGAステップ・アップ・ツアー
LPGAステップ・アップ・ツアーは20試合を開催。賞金総額は4億2000万円。 3日間競技変更トーナメントは、「カストロールレディース 富士OGMゴルフクラブ 市原コース(千葉)」 7月31日~8月2日。
LPGAフレジェンズツアー
45歳以上の女子プロゴルファーが対象。4試合を開催。
2019年LPGAツアー
2019年国内男子ツアー日程
レギュラーツアー変更点
国内男子の試合数は1増2減の24試合(25試合→24試合)が行われます。中止となったのは下記の2試合。
「レオパレス21ミャンマーオープン」
「ISPSハンダマッチプレー選手権」
日程変更となった試合は「アジアパシフィックオープン」。成績上位者に「全英オープン」の出場資格を与えるため、全英オープン開催前の5月9~12日に移動になりました(2018年は9月開催)。
出典:GDO
新規のトーナメントは、話題のPGAツアー「ZOZO CHAMPIONSHIP」となります。ZOZO CHAMPIONSHIPの開催は、習志野カントリークラブ(千葉県:10月24~27日)。
同大会への参加資格は78名。
・PGAツアーフェデックスカップポイントランキングより60人
・ブリヂストンオープン上位3人
・開幕戦「SMBCシンガポールオープン」から「ブリヂストンオープン」までのJGTO賞金ランク(出場資格を持たない上位7人)
・スポンサー推薦8人
賞金総額は破格の11億円超え!優勝賞金は約2億円となっており、国内ツアーの賞金ランクには50%が加算されます。同大会の開催に伴い、2019年のツアー賞金総額は過去最多の42億9475万円を記録しました(昨年比で約7億8918万円増)。
チャレンジツアー
出典:株式会社AbemaTV
下部ツアー(AbemaTVツアー)では3増1減の2試合増、14試合(12試合→14試合)を実施します。
新規の大会は下記の3つです。
・「TIチャレンジin東条の森」
・「ディライトワークスASPチャレンジ」
・「TOSHIN CHALLENGE IN 名神八日市CC」
中止にになった大会は、「ISPS HANDA燃える闘魂!!チャレンジカップ」です。すべての大会は3日間競技。大会ごとの賞金総額は1500万円で行われます。19年の賞金総額は2億1000万円(過去最多)となりました。同ツアーは世界ランクの対象試合です。
2019年レギュラーツアー日程
国内メジャー大会など高額賞金は海外勢の手中に収められましたが、来年はぜひ日本人プロの意地をみせてほしいと思います。
女子プロは放映権の問題でバタバタしておりますが、しっかり足元を固めてファンのみんなが楽しい観戦ができるようにしてほしいものです。来季も若手の台頭、ベテランの踏ん張り、海外勢の猛攻がみられそうですね。ファンが楽しめるゴルフがたくさん観られることを期待しています。
男子ツアーは、国内でPGAツアーが初開催されます。世界トッププロが目の前で見られることは、とても楽しみです。ジュニア選手たちも、世界トッププロのパワーや技術を直に感じられるチャンスですね。そこからメジャーチャンピオンへつなげてほしいですね!