出典:GDO
メジャー第3戦「全英オープン」(カーヌスティ・ゴルフリンクス:スコットランド)全日程が終了。首位と3打差の5位でスタートしたフランチェスコ・モリナーリ(イタリア)が、2バーディ、ノーボギー「69」通算8アンダーで、初のメジャータイトルを手にしました。イタリア勢初のメジャーチャンピオンが誕生しました。
タイガー・ウッズと同じ組でプレーしたモリナーリは、最終18番ホールで1.5メートルのバーディパットを決めて、勝利の喜びを右手のガッツポーズで表しました。
タイガーは、4、6番で2バーディを奪い一時首位に立ちましたが、11番でダブルボギー、12番でボギーを叩いてスコアを伸ばせず、通算5アンダーの6位フィニッシュしました。
2位タイは、首位でスタートしたザンダー・シャウフェレ(アメリカ)とケビン・キズナー(アメリカ)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)、ジャスティン・ローズ(イングランド)が通算6アンダーで入りました。
日本勢の最終結果は、小平智は通算1オーバーの35位、川村昌弘は通算2オーバーの39位、宮里優作は通算3オーバー47位、池田勇太は、通算4オーバー51位でした。
全英オープン優勝者|フランチェスコ・モリナーリ
名前:フランチェスコ・モリナーリ |
生年月日:1982年11月8日(35歳) |
身長:172cm |
出身地:イタリア・トリノ |
出身校:トリノ大学 |
プロ転向:2004年 |
ツアー勝利:欧州5勝、米国1勝 |
趣味:スノーボード |
2004年にプロ転向。2005年から欧州ツアーに参戦し、2006年「テレコム・イタリア・オープン」でツアー初優勝。2009年に兄のフランチェスコ・エドアルドとワールドカップに出場。2010年に兄弟で「ライダーカップ」に出場し、欧州チームの勝利に貢献。今年、全英オープンでメジャー初制覇を飾りました。
全英オープン|ハイライト
予選(1・2日目)
初日の午前中は、全英オープンらしくない晴天でしたが、午後からはリンクス特有の風が吹き、午後スタートの選手はスコアあまり伸ばせませんでした。アンダーパーを出した選手は、前半にスタートした組からしか出ませんでした。
初日首位に立ったのは、米ツアー2勝のケビン・キスナー(アメリカ)。1イーグル、4バーディ、1ボギー「66」5アンダーで、単独首位発進しました。4アンダーの2位タイには、トニー・フィナウ(アメリカ)、ザンダー・ロンバード(南アフリカ)、ヴァン・ローエン(南アフリカ)が入りました。
予選2日目は、雨天のラウンドになりました。通算6アンダーで回ったザック・ジョンソン(アメリカ)、ケビン・キズナー(アメリカ)が首位に立ちました。3位タイには通算5アンダーのパット・ペレス(アメリカ) 、ザンダー・ショーフリー(アメリカ)、トミー・フリートウッド(イングランド)3人。
6位タイには、通算3アンダーのローリー・マキロイ(北アイルランド)。ディフェンディングチャンピオンのジョーダン・スピース(アメリカ)は、通算3アンダー11位タイ。タイガー・ウッズは、通算イーブンパー29位につけました。
世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(アメリカ)と同2位のジャスティン・トーマス(アメリカ)は、決勝に進むことができませんでした。ダスティンは、初日からフラストレーションの溜まるゴルフで、終始イライラしながらのラウンドでした。世界ランク1、2位でもゴルフが上手くいかない時があるのですね。
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出典:GDO
3年ぶりに全英にカムバックしたタイガー・ウッズは、初日3バーディ、3ボギー「71」のイーブンパー(±0)で回り、32位Tで初日を終え、2日目は4バーディ、4ボギー「71」の通算イーブンパーでホールアウトして、29位で決勝ラウンドに進出しました。
日本人初のメジャー優勝が期待された松山英樹は、ショット、パットとも振るわず、初日「75」4オーバー110位。2日目は、最終18番ホールの第2打をOBとしてトリプルボギーを叩き、「71」のパープレーで回りましたが、2016年「全英オープン」以来の予選落ちを喫しました。「カーヌスティの悲劇」の名残りでしょうか…
日本勢は10人出場のうち、宮里優作、小平智、池田勇太、川村昌弘が決勝ラウンドに進出。予選落ちは、松山英樹、時松隆光、谷原秀人、市原弘大、秋吉翔太、小林正則。
3日目
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3日目は“ムービングサタデー”という言葉通りに、白熱した上位争いが展開されました。通算3アンダーの11位タイで決勝に進んだ前年王者のジョーダン・スピース(アメリカ)は、1イーグル、4バーディ、ノーボギー「65」で回り、通算9アンダーまで伸ばし、首位でスタートしたケビン・キズナー(アメリカ)、3位で出たザンダー・シャウフェレ(アメリカ)と首位にならんだ。
イーブンパーの29位タイから出たタイガー・ウッズ(アメリカ)が、6バーディ、1ボギー「66」の猛チャージで一時首位タイまでいきましたが、通算5アンダー、首位と4打差の6位の位置につけました。
タイガー・ウッズより良いスコアでラウンドしたのは宮里優作。6バーディ、ノーボギー「65」で回り、通算3アンダーまでスコアを伸ばし、20位タイに浮上しました。
その他の日本勢は、「68」で回り通算2アンダーにした小平智は28位、池田勇太は1オーバーの51位、初参戦の川村昌弘は2オーバーの56位で3日目を終了しました。
宮里優作プロのスイングはアマチュアにとても参考になります。参考にどうぞ!
最終日
序盤は、最終組のジョーダン・スピースとザンダー・シャウフェレの一騎打ちかと思われましたが、5、6番でスコアを落とし、6位からスタートしたタイガー・ウッズがスコアを2つ伸ばし、9番ホールでトップに立ちました。
しかし、タイガーも11番でダボ、12番でボギーを叩き8位タイに後退。中盤は、首位に6名が並ぶ大混戦に…。終盤は、各選手ともティーショットを曲げて、ラフやバンカーに入れ、ドタバタなゴルフでした。
そんな中を抜け出したのは、タイガーと同組のイタリアのフランチェスコ・モリナーリ。13番までパープレーでしたが、14番でバーディを取り、単独首位に立ち、最終18番ホールでもバーディを取り、通算8アンダーで優勝を飾りました。イタリア勢初のメジャー制覇です!
全英オープン上位成績
優勝 –8 フランチェスコ・モリナーリ(イタリア)
2位タイ –6 ジャスティン・ローズ(イングランド)
ローリー・マキロイ(北アイルランド)
ケビン・キズナー(アメリカ)
ザンダー・シャウフェレ(アメリカ)
6位タイ –5 エディ・ペパレル(イングランド)
タイガー・ウッズ(アメリカ)
ケビン・チャッペル(アメリカ)
9位タイ –4 トニー・フィナウ(アメリカ)
マット・クーチャー(アメリカ)
ジョーダン・スピース(アメリカ)
…
35位タイ +1 小平智
39位タイ +2 川村昌弘
47位タイ +3 宮里優作
51位タイ +4 池田勇太
賞金総額
全英オープンの賞金総額は1,050万ドル(約11億9,000万円)、優勝賞金は189万ドル(約2億8,000万円)です。昨年より賞金総額は25万ドル(約2,700万円)もアップ。2016年まではポンドでしたが、2017年から米ドルになりました。
優勝したフランチェスコ・モリナーリは、189万ドル(約2億8,000万円)を獲得しました。
まとめ
タイガー・ウッズの10年ぶりのメジャー制覇はなりませんでしたが、やっとメジャーで優勝争いができるくらいに体調が回復し、スイングやゴルフの勘が冴えてきました。次回のメジャーもとても楽しみです。
優勝を飾ったモリナーリは、最終日はノーボギーで回り勝ちました。やはり、ゴルフは、パーを重ねることが大事ですね。
タイガーも含め他の選手は、ボギーを叩いてしまい、スコアを崩してチャンスを逃していました。ゴルフ上達のコツは「パー」を拾うことを全英オープンで教えてもらいました。ぜひあなたも、ショット、パットを磨き、レベルアップ、スコアアップに繋げてください!