競技ゴルフという言葉、聞いたことがありますか?
言葉だけ聞くと、どうも「堅苦しい」「難しそう」と感じてしまいますよね。
しかし、近年の競技ゴルフはいろいろな種類に分かれ、初心者~上級者、さらにはレベルが違うプレイヤーでも一緒に参加できるような大会が多くあります。
仲間やライバルと真剣勝負ができるので、上達がとても早くなったり、一緒に困難を克服しながら楽しめたりと、普段とは違ったゴルフを満喫できると人気になっているようです。
今回は、競技ゴルフのルール、参加方法や当日の流れを解説いたします。ぜひ最後までご覧ください。
目次
競技ゴルフとは?
競技ゴルフとは公式ルールの元でほかの選手とスコアを競う形式のことです。
種類はいろいろとあり、アマチュアのトップ選手が出場するようなものもあれば、100切りを目指したり初心者レベルの方が参加する大会もあります。
プレイスタイルは大きく分けて3つ。①シンプルにスコアを競う方法、②チーム戦で各ホール一番良い人のスコアを選ぶ方法、③チーム戦で1打ずつ打っていずれかのボールを選択していく方法があります。
普段のラウンドと何が違う?
いつものラウンドと競技ゴルフの違いは、「公式ルールに基づいてプレイする」ということです。
通常は、OBになったときに「特設ティー」「プレーイング4」から打ちますが、競技ゴルフでは何度でも打ち直しが必要です。グリーン上での「OK」もなくルール上、カップに入るまで打たなくてはいけません。
ルール違反をすると失格になる可能性がある、というのも大きな違いです。規則についてはしっかり把握してプレイすることが求められます。
↓いつものゴルフと違う7つのポイント↓
①自分のボールを勝手に動かすのはNG(6インチプレースは不可) ②ドロップの規則が厳格(池、OB、その他ペナルティエリアなど) ③パターにOKはない(必ずカップインするまで打つ) ④基本的にローカルルールは使えない(特設ティー、1ペナ杭など) ⑤同組の他人のスコアを記録する(自分のスコアも同組の人に数えてもらう) ⑥提出のときは、自分とスコアを付けた同組1名の署名が必要 ⑦同伴者へのアドバイス等は禁止 |
参加資格競技ゴルフに出場するための基本情報
幅広いプレーヤーが参加可能です。
競技ゴルフは敷居が高いとか、厳格なのではというイメージがあるかもしれませんが、大会は多種多様で「シニア向けの大会」「ハンデが多い人向け」「女性の大会」などいろいろなカテゴリがあります。
初心者でも自分の実力に見合ったものを選ぶことによって、競技ゴルフに挑戦することができます。
一人で参加してスコアを競う「シングル戦」のほかにも、複数で出場する「チーム戦」もあるので、競技ゴルフの形式によっては初心者でも十分に楽しめるようになっています。
参加方法
参加方法は3つに分かれています。
①GDO・楽天などの予約サイト、新聞社が主催しているものやパブリック選手権。こちらの場合は誰でも参加可能になっています。
②クラブハウスが主催しているもの。コースの会員権を購入して推薦を受けることで参加申請ができるようになるものです。
③都道府県が管轄しているものです。こちらは一般的にハンディが15以下、バックティーからプレイして80台で回れる人が目安になっています。
必須!絶対に知っておくべき基本ルール
出典:amazon
公式戦ではローカルルールが適用されないので、ルールブックなどでしっかりと規則を学んでおく必要があります。まずは公式ルールの基本をチェックしていきましょう。
普段のラウンドと違う主なポイントを紹介します。
・パターでOKがない |
・6インチリプレースがない |
・ペナルティエリアに入ったときなどのドロップの位置は厳格に行う |
・OBのときの特設ティーなどのローカル規則は使えない |
・同伴競技者へのアドバイスとなる言動は禁止(大会による) |
・ロストボールになったときは元の位置から打つ。そのため必要に応じて暫定球を打っておく。 |
競技ゴルフには委員もいるので、ルールに関してわからないことや、判断できないことはその都度聞くことができます。
またマナーについてもいつも以上に意識しましょう。スムーズな進行ができるよう常に気配りを。マナーを守って気持ちよく競技ゴルフを楽しみましょう。
↓↓↓2019年1月に改正された規則をまとめました。初心者のかたにも分かりやすく解説いたしますので、ぜひチェックしてみてください。
意外と簡単!競技ゴルフまでの道のり
まず最初にすべきことは…
出典:PGS
競技ゴルフに参加するためには協会が発行する「オフィシャルハンディキャップ」を取得することが必要です。
ハンディキャップはレベルが違うプレーヤーが公平に楽しめるように考えられたシステム。力量を示していてハンディキャップが少ないほど上手ということになります。
正式なトーナメントでは、公式の「オフィシャルハンディキャップ」を使用。「オフィシャルハンディキャップ」は、通常、あるコースの会員になっていて3ヶ月の間の5ラウンドのカードを提出することで取得可能になっています。
また、コースの会員にならなくてもたとえば「楽天GORA/JGAハンディキャップ倶楽部」では、入会後5ラウンド分のスコアを提出すれば、翌月1日にJGA/USGAハンディキャップ証明書が発行されます。会員登録が必要ですが料金は無料です。
準備すべきもの一覧表
ほかにも競技ゴルフならではの事前準備が必要な3つのポイントがあります。
クラブの本数
競技ゴルフでラウンド中に携行していい本数は14本までです。
また、古いクラブを使っている場合には現在のルールに違反している場合もあります。競技ゴルフでは厳格に適用されるので気になる場合は調べてから参加しましょう。
また、素振り用のバットなど練習器具は携帯すること自体は違反ではありませんが、ラウンド中に使うと「プレイの援助」とみなされ失格に。紛らわしいので競技ゴルフでは持っていかないほうがいいでしょう。
ボール
競技ゴルフの場合、スタートのティーオフの前に同伴者に対して「このボールを使う」と宣言することが必要です。
そのとき、同じメーカーのボールを使う人がいるかもしれないので、目印をつけるなど、判別ができるようにあらかじめ準備しておきます。
ルールブック
大会は厳密なルールのもとで進められます。普段と違って確認が必要になる場面があるかもしれません。万が一に備えてキャディバッグに入れておきましょう。
ラウンド当日!一連の流れを知ろう
スタートのだいたい10分前になると、スタートホールで委員から説明があります。
ラウンドの注意点のほか、マーカーの指名があります。マーカーとはある人の打数を記録するように指定された別の人のことです。公正を計るために別の人が打数をつける仕組み。自分は誰のスコアをつけるのか、誰がつけてくれるのかよく確認をしておきます。
スコアカードは主催者側が用意してくれています。ラウンドが始まったら自分の担当のプレーヤーの打数を記入していきます。もちろん、自分の打数も記入していきましょう。
ホールアウトしたらスコアの提出があります。マーカーの書いてくれたものと自分の打数に間違いがないか確認しサインをします。同じように、自分がつけたスコアカードも確認・サインをしてもらいます。
過少申告は競技ゴルフでは絶対NG。失格になってしまいますので、くれぐれも注意しましょう。
参加するメリットは?ハマる理由を調査!
真剣勝負!緊張感があなたを10倍うまくする
競技ゴルフでは一球一球が真剣勝負です。大会に向けて努力してきたあなたのショットは、友人とのラウンドとは比較にならないくらい集中された一打になります。
ゴルフは考えるスポーツ。なんとなくの100打よりも、真剣に考え抜いた1打のほうが遥かにプレイヤーとしてのレベルを上げてくれます。
また、絶対にミスできない!という緊張がさらに増幅されるので、うまく打てた時の快感も倍増します。それは、経験者いわく「癖になる体験」で競技ゴルフでしか味わえない経験です。
目標があればもっと楽しくなる!
「ベストスコアを出す!」これも立派な目標ですが、もっと楽しくなる目標が競技ゴルフにはあります。
1年後の大会に向けて、「次こそ予選を突破して本選に進む!」とか「優勝して地元の有名人になってやる!」「みんなで目標を達成する」といった具体的な目標を立てることで、これまでのゴルフが10倍楽しくなります。
いずれの場合も日々の練習に励む大きなモチベーションにもなります。
仲間と攻略!チームプレイで盛り上がろう
誰かが失敗してもみんなでカバーしあってバーディをGET!
競技ゴルフのチーム戦なら、あなたの一打をみんなが見守って、みんながカバーしてくれます。初心者でも失敗を恐れずに思い切ってショットすることができるので、ラウンドがもっと楽しくなります。
また、チームを救う素晴らしい一打が打てたときは、みんなのヒーローとなることができるでしょう。チームで一丸となって勝ち取った結果は自分ひとりの結果よりも数倍盛り上がります。
↓↓↓初心者でもわかりやすい100切りのポイントを紹介いたします。目標に向けてぜひトライしてみてください。
いま人気!あなたにおすすめの大会情報
■Scramble Golf
チーム対抗戦で、メンバーが打った中のもっとも良いボールを選択していく競技ゴルフのスタイルです。
初心者から上級者までレベル別に大会が実施され、ダブルス戦やカップル戦といった、多様なニーズにあわせた参加が可能。全国各地で開催されています。
チームでもっとも良い球を選択して打っていくスタイルなので、初心者でも楽しくプレイできます。また、皆が同じライから打つので、どんな打ち方をすればいいのか明確になるので上達にも効果的です。
■GDOトーナメント
出典:レイクグリーンGC
GDOが主催する国内でも有数の大規模な競技ゴルフです。
シングル男性の部はスコア別に4つのクラスに分かれていて初心者から上級者まで幅広い方がエントリー可能。シニア、レディス部門もあります。
予選を勝ち抜き、決勝戦、そして全国大会とステップアップできるのも大きな魅力。
↓↓↓スイングの基本を徹底解説!初心者から上級者まで必ず習得しておきたいポイントをまとめました。
今回は競技ゴルフのルールや流れについて紹介しました。初心者の方にはちょっと敷居が高いと感じるかもしれませんが、一度プレーヤーとして参加すれば意外とすんなり楽しくプレイできます。
また、競技ゴルフのチーム戦で参加すればみんなで盛り上がり、共通の思い出ができるので一体感も生まれるでしょう。
普段のエンジョイしたラウンドとは一味違ったプレイを満喫できるので、興味のある方はぜひ競技ゴルフに参加してみてください。