アメリカPGAツアーで活躍する松山英樹選手はドライバーで平均300ヤード以上、飛ばしています。アマチュアにとっては夢のような飛距離ですよね。
松山英樹選手のように300ヤードを飛ばすには、ヘッドスピード50以上が条件と言われています。アマチュア男子の平均ヘッドスピードが40程度、飛距離は220ヤード前後なのでかなりの差があります。
ではゴルフでヘッドスピード50を出すためには何が必要なのでしょうか?リサーチをしてみました。50という数字を達成するのはそう簡単ではありませんが、アマチュアゴルファーでも飛距離を伸ばすためのヒントがわかります。ぜひ参考にしてみてください。
目次
ヘッドスピードとは
ゴルフのヘッドスピード(HS)とはボールをインパクトするときのヘッドの速さを言います。単位は「m/s」と表し、1秒間に何メートル動くかを示しています。
一般的にゴルフではHSが高くなるほど、遠くまで飛ばすことができます。
アマチュアの平均は?
一般の男性ゴルファーの場合はだいたい33から43くらい、平均は40m/sと言われています。女性の場合は平均で33m/sくらいです。
男子のプロゴルファーの場合は48m/s以上で、アメリカのPGAツアーに出場している選手は平均でも50以上が多くなっています。日本から参戦して活躍している松山英樹選手は、平均すると51~52m/sという数字になっています。
飛距離との関係
ゴルフの飛距離は「HS × 5.5」という式で求めることができます。
たとえばドライバーで40だった場合、5.5をかけると220。おおよそ、220ヤードを飛ばすことができる、ということになります。
仮に50まで伸ばせると単純計算では275ヤードほど飛ばせることになります。アマチュアゴルファーにとってはかなりの数字ですよね。
数値を上げるメリット
ゴルフではHSが高くなると遠くまで飛ばせて、第2打が有利になります。
たとえば「5」高くなると、だいたい25ヤードから30ヤード程度、遠くへ飛ばすことができます。第1打が30ヤード伸びるとどうなるかというと…。
350Yのホールの場合、ティーショットが200Yだと第2打で150Yの距離が残ります。しかしティーショットが230Yに伸びると、残りは120Y。ショートアイアンで十分に狙える距離になります。
参考までに、ゴルフで飛距離が伸びるもう一つの要素としてミート率というものがあります。ミート率が高いとうまく芯でとらえることができて、遠くまで飛ばせます。ゴルフでは同じHSであればミート率が高いほうが遠くまで飛びます。
↓↓↓ゴルフのミート率について詳しく解説した記事です。こちらもぜひ参考にしてみてください。
正確な数字を知るために
出典:amazon
プロのようにヘッドスピード50とはいかなくても、正確な数値を知ることは大切です。知っておくとどのくらい飛ばせるか、番手ごとの目安を知る参考にもなります。
練習場やゴルフショップなどでぜひ計ってみましょう。また、自分で計測器を持っていると便利です。打ちっぱなしやゴルフ場で気軽に計ることができます。中には比較的、安価なものもありますのでぜひ検討してみてください。
↓↓↓計測器について詳しく紹介した記事です。おすすめのモデルも掲載していますのでぜひチェックしてみてください。
HSを上げる4つのコツ
グリップを緩める
グリップ強く握って腕の力を使うとクラブの速度は上がりません。ギュッと握るときの3割から4割程度の力で持ちましょう。
腕を速く振るのではなく、クラブの速さを上げることが目的です。鞭のように腕を使って身体全体で大きく振っていきましょう。
フォローを大きくする
ゴルフではフォローを大きくすることで速く振り抜くことができます。
スイングはテイクバックを小さく、フォローを大きくすることにより、フィニッシュでシャフトが首に巻きつくような形になります。ボールにヒットしてから加速するようなイメージで振っていきます。
素振りをしたときに、自分から見て左側で「ビュン」と音がするように振ってみるとイメージがつかめます。
右脇を締める
ゴルフでヘッドスピードを上げるには、ダウンスイングで右脇を締めて下ろしてくることが大切です。右脇が開くと、インパクト前にパワーが放出されてしまいます。
右脇を締めることで、トップで作った右肘の角度を保ったままインパクトが迎えられます。そこからフォローで右肘が伸びることで、パワーが解放されクラブの速度が上がります。
ビハインド・ザ・ボールを意識する
ビハインド・ザ・ボールとは、インパクトのときに頭を右側に残すことです。体が突っ込まずクラブを走らせることができます。
インパクトの瞬間、ゴルフボールより左に頭が出てしまうと身体がスエーしてしまいます。スエーするとスイングが加速しません。
ビハインド・ザ・ボールを作るには、ダウンスイングで右側から打っていくイメージを持ちます。左足に体重が乗って壁ができるので、身体も流れずに頭を右側に残すことができます。
番外編・クラブを長くする
ゴルフではクラブの長さを1インチ伸ばすと、HSは1伸びると言われています。ルール上は48インチまでOKです。
ただ、長くするとそのぶんミート率は落ちます。今使っているもので十分にミートできていて、遠くまで飛ばしたいゴルファーは試してみるもの一つの手です。
さらに上を目指すトレーニング法
トッププロが誇るヘッドスピード50を目指すのは簡単なことではありません。
しかし、速く振るための強い筋肉や動きを身につけていくと、50には届かなくてもヘッドスピードを上げていくことができます。興味がある方のためにおすすめのトレーニングを紹介します。
重いものを目いっぱい振る
ゴルフクラブよりも重いものを限界に近い速さで振ると効果的です。
バットなどを繰り返し振っていくことでスイングに必要な筋肉を鍛えることができます。
女子プロゴルファーでドライビングディスタンス1位の葭葉ルミ選手は「オフシーズンに重いバットをこれ以上無理というスピードで振った」と飛ばしの秘訣を話しています。
実際に行う際には周囲に十分気をつけること、またケガにはくれぐれも注意して無理のない範囲で取り組んでください。
軽いものを素早く振る
軽いものを振ると、ゴルフの体の使い方を身につけることができます。
グリップを下にしてアイアンを持ちます。いつもとは逆に持って、できるだけ早く素振りをしていきましょう。このときに腕だけで振らないように注意します。
下半身、体幹、肩甲骨など大きな筋肉を使って早く振れるように意識します。10回連続で繰り返すのが1セットの目安。速い動きを身体で覚えることができます。
↓↓↓飛ばすために必要なスイングのポイントとは?ゴルフのスキルアップのためにチェックしてみてください。
↓↓↓世界一の飛ばし屋はとれだけ飛ばせるのか?リサーチしてみると驚きの記録が明らかになりました。ぜひご覧ください。
今回はゴルフで夢のヘッドスピード50を目指すために、何が必要なのかをご紹介しました。お伝えした4つのコツは、マスターできるとドライバーの飛距離アップにつながります。今よりも遠くまでボールを運びたい、という方は一つずつでも普段の練習に取り入れてみてください。