チッパー…。聞いたことはあるけど手にしたことはないというゴルファーも多いのではないでしょうか?
昔から存在するクラブで、ルール上認められていてアイアンのカテゴリーとして分けられています。深夜の通販番組ではよく紹介されていますが、ポテンシャルの高さを知るゴルファーは少ないと思います。
今回は、ゴルフのチッパーの特徴と打ち方の3つのコツについてご紹介します。アプローチが苦手で、ランニングやピッチ&ランができない人が使うと、簡単に寄るので感動すると思います。ショートゲームが苦手なゴルファーのために作られたものを、使わない手はないですよね!
目次
ゴルフ|チッパーの特徴とは!?
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チッパーには「ウェッジタイプのソール幅が広いもの」と「パターのような狭いソール幅」の2種類があります。見た目は、ウェッジやパターとあまり変わらず、ちょうど中間のような形をしています。昔ほど、いびつな形をしたものがないので、構えても違和感はありません。
ウェッジよりもロフトが立っていて、シャフトが短いので構えやすいのが特徴です。ソール幅が広いのでダフリにくく、しっかりゴルフボールをとらえて転がしてくれるので、グリーン周りのミスが激減します。
パッティングするには距離もあって芝の状況も悪い…だけどウェッジ・アイアンだとダフリ、トップが出てしまう…。そんなお悩みゴルファーのために開発されたお助けクラブです。
どんな場面で使えるの?
チッパーで打つとキャリーが少なくランが多いので、ゴルフコースの池やバンカーなど障害物を越えるアプローチには向いていません。
グリーン周りやエッジからピンまで遠いとき=転がして寄せたい時にとても役に立ちます。
シャフトはパターと同じ程度の長さなので、ゴルフボールに当てやすく距離感も掴みやすいので簡単にピンまで寄っていきます。球を転がすことしかできないクラブなのでミスが減ります。
最近は、方向性が取りやすいようにヘッドにライン(線)が刻印されているモデルもあり、とても使いやすくなっています。
チッパー打ち方3つのコツ
ゴルフボールの近くに立つ
他のゴルフクラブよりシャフトの長さが短いので、普通のショットよりもボールの近くに立ちましょう。そうすることで、縦にスイングすることができ、ヘッドが同じところを通るので、ダフリやトップのミスヒットを減らすことができます。
ゴルフボールとの距離は靴1足分で、球の位置は左足の内側が目安です。構えは少しハンドファーストになります。
▶▶▶【打点が安定する練習ドリル】手首を使いすぎているゴルファーは必見です!リストの動きを抑えて方向性を確実にします↓
パターのように打つ
アイアンのように振り上げるような打ち方ではなく、ロングパットを打つようなイメージで、地面と平行に手首を使わずに打つのがポイントです。打ち込んだり、球を上げたりしようとするとクラブの機能を上手く使いこなすことができません。パターだと思って打ちましょう。
40ヤード以上の距離では使わない
あくまでもグリーン周り専用ですので、最大飛距離は30~40ヤードくらいです。50〜60ヤード打とうとするとバンスが邪魔をしてトップしたり、芯を外したり、するのでミスショットを招いてしまいます。
40ヤード以上遠い距離の場合はウェッジかアイアンを使いましょう。
▶▶▶タイガー・ウッズの30ヤードの転がしがとても参考になります。
人気!おすすめチッパー3選
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メーカーはキャスコ。長さ:35インチ、重さ512g、ロフト角度35度。
8~9番アイアンくらいのロフトでパティングするように打てる。絶対に上げたくないシーンや、エッジ周りの微妙なシチュエーションで重宝する一本。
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メーカー:ワールドイーグル。ロフト角度38度、ライ角度71度、長さ:34インチ、重量476.5g。
人気のピン型のような見た目で違和感なく使用できる。ヘッド上部に3つのラインが引かれているので地面と平行に振りやすくなっている。
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メーカー:ミズノ。ロフト角度45度、長さ34インチ、ライ角度70度、重量435g。
ロフト角度は45度。ピッチングくらいの大きさがある。上記2アイテムよりは球が上がりやすい設計となっているので30ヤードなどの微妙な距離でも役立つ。
▶▶▶アプローチの距離感をマスターするための方法とミスショットしないためのコツはこちら↓
【レベル別】どんなゴルファーに向いてる?
◆初心者:実践でも練習にもおすすめ
アプローチが苦手なゴルファーにはとっては、ミスを減らしくれるお助けアイテムですが…「正直…ダサいしアプローチが下手と思われるから使いたくない」という方も少なくないと思います。そこで、練習器具としての使い方をおすすめします。
ロフトによって、球の高さやキャリー、ランの転がりは変わりますが、このクラブはスピンがかからないので、寄せの基本である「ランニングアプローチ」か「ピッチ&ラン」になります。
チッパーはこの球筋しか打てないように作られているので、毎回同じように打つことができると、アプローチに必要な打ち方の基本をマスターできます。一度基本をマスターしてしまえば、以後どんなゴルフクラブを使っても同じ打ちことができるようになるということです。
特に初心者は、難しいウェッジではなくチッパーで繰り返し練習することで、落としどころや転がりの距離感をつかむことができるので、ゴルフの上達が早くなります。
◆ゴルフ上級者やプロが使わない理由
上級者やプロはほぼ使用しません。答えは、テクニックが使えないから。チッパーは、転がし専用でロフトが立っていてソール幅が広いので、開いて球を上げたりスピンを効かせたりすることが難しくなります。上級者やプロはボールをいろいろコントロールしたいので、操作しやすいウェッジを好みます。
チッパー:ルール上の注意点
使うときの注意してほしいのがグリップの形状です。チッパーは、ゴルフのルール上「アイアン」でカテゴリーされていますので、ドライバーやアイアンに挿している丸い形状のグリップを使わないとルール違反になります。
パターのように打つので、パター専用の極太で平面のあるグリップを挿した方がさらに打ちやすくなりそうですが、規定違反になりますので気をつけましょう。
ゴルフの”チッパー”はいかがだったでしょうか?昔からあるのに、あまり利用されていないので、手にしたことがない人も多かったのではないでしょうか?
ウェッジはいろんなテクニックを使おうとするからミスが増えます。簡単に打てて、ミスが出にくい設計なので短い距離で理想的な球を打つことができます。ゴルフ初心者やアプローチが苦手な人は、一度手に取っていただき試していただきたいと思います。
チッパーの打ち方が上手くなれば、その他の番手も簡単に打てるようになりますので、スコアアップも期待できます!ダサいというイメージは捨ててぜひ使ってみてください!