ゴルフでは、緊張すればするほど…飛ばしたいと思えば思うほど…ボールは左のOBゾーンに吸い込まれる!
スタート前の練習では上手く打てていたのに、コースに出ると突然やってくる「チーピン」!一度出ると、怖くて振りきれなくなり、アイアンやウェッジのショットにも影響が出てきて手に負えなくなります。
今回は、そんなあなたの悩み対策のため、ゴルフのチーピンの原因とかんたん解決法をご紹介します。
チーピンがなくなると、クラブがしっかりと振れるようになるので、飛距離もアップし、アイアンでもスピンの効いたショットが打てるようになります。ゴルフ初心者も上達のきっかけにしてください。
目次
ゴルフ|チーピンとは?
フェアウェイ中央や少し右に打ち出したボールが急激に左に曲がってくることをいいます。左に飛び出してさらに曲がっていく球は、「引っ掛け」と言い、「チーピン」とは別になります。語源は、マージャン牌の7筒の上3つの並びの軌道が似ているからそう言われています。
ゴルフボールは、バックスピン量が少ないと地面に着弾しても止まらず、OBゾーンに勢いよく転がってしまいます。逆にスライスの場合は、スピン量が多いので、あまり転がらずOBの手前で止まることが多いようです。スライスと違って、球に勢いがあるのが特徴です。
ゴルフでチーピンを引き起こす原因は…?
なぜ、チーピンが起こるのでしょうか?原因は以下の4つが考えられます。
手打ちでフェースがかぶっている
フッカーやドローヒッターは、リストターンをし過ぎる傾向にあるので、ヘッドがかぶってインパクトを迎えてしまいます。ゴルフで飛ばしたい時には、手首にスナップを効かせたいので、右手に力が入りフェースが左を向き急激な曲がりを誘発してしまいます。
手打ちを防ぐとゴルフスイングの精度が良くなり、ドライバーの飛距離も伸びます!
インサイドアウトの軌道で振っている
ゴルフで飛ばしたいと思うと、右肩が下がり軌道がインサイドアウトになってしまいます。チーピンはインパクトでフェースが閉じてしまうことが原因です。ですが、単純にヘッドをスクエアに戻すだけでは直りません。スイング軌道にも原因があります。
ゴルフのチーピンには、2つのタイプがあります。
・目標よりも左に飛んでさらに急激に曲がる(ひっかけに近い)
・まっすぐ、または少し右に打ち出されて左に大きく曲がる
どれもスイング軌道によってもたらされています。
<目標よりも左に飛んでさらに急激に曲がる(ひっかけに近い)>
アウトサイドインに振ってフェースが返ると、ひっかけのような曲がりになります。初心者ゴルファーに多くみられます。スライスになりそうですが、ヘッドが返っているので、曲がります。フェースが開いているとスライスになります。
<まっすぐ、または少し右に打ち出されて左に大きく曲がる>
ゴルフでは、インサイドアウトに振るとフックの回転がかかりやすくなります。力が入るとどうしても腕に頼ってしまうので、軌道通りに右方向に飛びますが、フック回転がかかり曲がっていきます。スピン量が減るので球に勢いがつき、距離は稼げますがOB区域まで達してしまいます。
ボールの位置
ゴルフでは、クラブの番手ごとに合った球の位置があります。右寄りに置き過ぎると、身体が自然と反応し手首を返し過ぎてしまいます。適正なところに球をセットしましょう。
ドライバーは、左足かかと線上、FW・UTはドライバーよりボール1個分右側、クラブが短くなるにつれて、ゴルフボールの位置は右足寄りになっていきます。適正な球の位置は、練習やラウンドの経験を積んで自分のものにしていきましょう!
フックグリップになり過ぎている
フックグリップでスイングするとゴルフクラブが振りやすくなるので、球がとてもよく捕まります。女性ゴルファーや非力の方におすすめのグリップなのですが、力のある方だとヘッドが返り過ぎる傾向にあります。
グリップの握り方で、ゴルフボールの弾道も違います。あなたのスイングに合った握り方を探してみてください。
ゴルフのチーピン|かんたん解決法5選
これまでは、引き起こす原因についてお伝えしました。ここからは、ゴルフコースで突然やってきた時の解決法についてご紹介します!
下半身からダウンスイングを始動する
ゴルフで腕の動きを抑えるためには、下半身の動きが大切です。飛距離アップするには、体重移動が大事というのは聞いたことがあると思います。下半身が止まってしまうと手だけで振ってしまいます。ゴルフでチーピンを防ぐには腕からではなく下半身からダウンスイングをスタートさせることを意識しましょう。
下半身の練習ドリルはコチラをご覧ください。
体の正面でグリップを構える
ゴルフでのチーピンの原因は、ほぼフェースがかぶっていることです。かぶる原因は、アドレスを構えてからグリップを握りなおしているからです。左に行くのが怖いのでヘッドを開くためにハンドファースト気味になります。そこで握り直すとインパクトでフェースがかぶります。
そうならないためには、体での正面でグリップを握ってからアドレスを構えます。構えたら2度と握り直さないことです。最初はとても違和感を感じると思いますが、我慢しましょう!
スライスを打つ
ゴルフコースの左側がOBで、絶対に曲げたくない時の応急処置になります。ヘッドを返さずにアウトサイドインの軌道で振りましょう。そうするとチーピンはしません。しかし、根本的な解決にはなりませんので、しっかりとスイングの修正を行いましょう。
アウトサイドインの軌道や手首のローテーションを抑えるレッスン動画です。
グリップを短く持って腕を早く振る
手元を早く振ることでヘッドの返りを遅くすることができます。簡単に言いますと「振り遅れ」を作ります。ゴルフクラブを長く持つと速く振りにくので、短く持って手元を速く振ります。
そうすることでヘッドがかぶらず、フェースが開くので、ゴルフボールが引っかかりません。球も上がりますので、ドロップするような弾道もなくなります。
速く振るコツとして、背中をターゲット方向と反対側に向けてフィニッシュするイメージで振ると上体がはやく回転するので、腕を速く振る感覚がつかめます。
柔らかいシャフトを使う
チーピンはある程度ゴルフクラブが振れてくると、起こりやすくなります。なぜかといいますと、振れてくると柔らかいシャフトでは、物足りなさを感じ、フレックスを硬くしてきます。硬いシャフトはトルクが少ないので、スイングの微妙な変化も反映されやすく球が曲がりやすくなります。
フック系のボールが出れば出るほど、ハードスペックに走る傾向にありますので、少し柔らかいシャフトを使うようにしましょう。トルクのあるシャフトが、インパクトのずれをカバーして柔軟な対策をしてくれるので、ゴルフスイングがとても楽になります。
ゴルフは、ヘッドスピードやフォームの綺麗さを求めるスポーツではありません。いかに最小スコアでホールアウトするかを競います。スコアにこだわることが上達の鍵になります。
ゴルフクラブではシャフトが命です。上級者に限らず初心者ゴルファーもこだわってみましょう!
いかがだったでしょうか。ゴルフでチーピンが突然やってきても、5つの解決法を試していけば、もう怖がることがありません。
この症状は初心者ゴルファーよりも中級者、上級者に多いため一度ハマってしまうとなかなか抜け出せなく悩むことが多くなると思います。ちょっとしたコツで解決するのもチーピンですので、一度試してみてください。