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ゴルファボ TOP知識ゴルフ【ミート率とは?】平均値を上げるコツとおすすめ練習ドリル7選

知識

ゴルフ【ミート率とは?】平均値を上げるコツとおすすめ練習ドリル7選

体格も小柄でヘッドスピードも速くないのに、何故あのゴルファーは飛ぶの?

軽く振っているように見えるのに飛ぶ人に共通するのは「ミート率が高い」こと。

クラブを速く振れなくても飛距離を出している人は、クラブの芯に当てる技術が長けているからです。

力いっぱいフルスイングしたのに大して飛距離が出なかったり、自分よりも体格が小さい人がずっと先までゴルフボールを飛ばせる理由はそこにあります。

今回は、ゴルフショットの飛距離・精度に大きく関わる『ミート率』について深堀していきたいと思います。

この数値が上がれば、ヘッドスピードが遅くても効率よく飛ばすことができます。ぜひ、ご紹介する7つの練習法を試していただき、飛距離アップにつなげてください。

ゴルフのミート率とは?

ゴルフのミート率とは、スイングスピードで得た力を「どれだけ効率よくボールに伝えられたか」を示す数値です。

具体的には「ボール初速」を「ヘッドスピード」で割って算出。一般的に「1.4」を超えると効率が良いとされ、数値が高ければ高いほど芯に当たっているということになります。

トップのプロ選手で平均1.5前後、アマチュアゴルファーで平均1.35~1.39と言われています。

ミート率はゴルフのルールで上限が決まっています。上限の数値は「1.56」。一般的なゴルフボールはこの数値を超えないように作られています。

ミート率が計測できるアイテムを一つ持っていると普段の練習でも重宝します↓↓↓

ミート率が上がるとどうなる?

ミート率とは?
ボール初速÷ヘッドスピード=ミート率

つまり、ヘッドスピード×ミート率=ボール初速なので、同じヘッドスピード(m/s)なら、ミート率の高いほうがボール初速がアップする=飛距離が伸びるということ。

ヘッドスピードミート率ボール初速飛距離
40m/s1.3554m/s216y
40m/s1.4056m/s224y

ゴルフでは、体力を上げなくても、芯に当てる力=ミート率をたった0.05上げるだけで、飛距離は8ヤードも伸びる計算になります。

ドライバーで8y差が付けばセカンド地点では、1番手短いクラブを持つことができるので、ピン側につけられる確率がぐんと上がります。

その他に単純計算ではありますが、初速の4倍の数値が飛距離とも言われています。

プロゴルファー達は高い数値を平均して出しているので常に軽く振っているようで、凄まじい飛距離を叩き出すことができます。

プロとアマチュアの平均値は?

一般男性アマチュアゴルファーと女子プロのヘッドスピード(HS)は40~45m/sと言われていますが、平均飛距離は大きく違います。

前述で記載しましたが、トップのプロ選手で平均1.5前後、アマチュアゴルファーで平均1.35~1.39程度

平均値が0.1違えば飛距離は16ヤード程度違ってきます。すごい差ですね。

例えば、ドライバーが220y平均の人が筋力アップしなくてもミート率を少し上げるだけで240y前後のショットを打つことが可能です。

ミート率が悪いゴルファーの特徴

実はアマチュアゴルファーのドライバーショットはほぼ真芯を外していると言われています。

芯を少し外してもまっすぐ飛んでくれるゴルフクラブの性能によって助けられているのが実際の状況です。

ミート率が悪いゴルファーの特徴として、

・インパクトで伸び上がっている
・上体が突っ込んだりスウェーするなど左右前後のブレ
・上半身にガチガチに力が入っている
・ボールを打つ瞬間ヘッドアップしている

など様々ですが、多くの場合アドレスで決めた前傾角度をキープできないことがミート率の低下につながるようです。

ミート率を上げるためにはゴルフスイングの基本をマスターしましょう!詳細はこちら↓↓↓

ミート率をアップするには…?

ミート率をアップさせるには、兎にも角にもスイング中の『前傾角度のキープ』が最重要です。

そして、前傾角度をキープしたままインパクトするには「右脇腹の角度」が重要です。

アドレスで構えたときの前傾角度をキープしようとする人が多いですが、その形だと回転ができず、すくい打ちのような形になり、ダフリ、飛距離低下などのミスが生まれます。

なぜなら、インパクトの瞬間腰は回転しておへそはターゲット方向を向いているからです。その状態でアドレスの前傾角度を保つことはできません。

画像のようにインパクトで右脇腹が曲がった(締まった)状態が理想のインパクトです。

左腰が背後に回転して、おへそはターゲット方向。右脇腹は側屈した状態です。

プロゴルファー含め上級者は皆この形になっていて、インパクトの瞬間左臀部がしっかり見えています。このスイングができればミート率は抜群に向上します。

ただ、回転しないまま右脇だけを締めると、右肩が落ちてダフるので注意してください。

理想のスイングは正しいグリップから作られます!唯一の接点である握り方をもう一度チェックしましょう↓↓↓

ゴルフのミート率が上がる練習ドリル7選

手首の掌屈|ボールをつかまえる

ゴルフスイングはその動きの特性上ボールが右に飛んで行きやすいスポーツなので、ボールをつかまえて左に飛ばす動きが求められます。

ボールをつかまえてミート率を上げるには、インパクトにかけて左手首を「掌屈」させる動きが欠かせません。クラブを閉じる動きとも言われます。

スライス球・プッシュアウトが出るゴルファーの多くは手首の掌屈が出来ていないことにあります。

画像(右)のように手首が甲側に折れているとフェースが開いてボールは右に飛びます。

反対に画像(左)のようになるとフェースは閉じて左に飛びやすくなりますが、手首のケガに繋がりやすいのでおすすめしません。

理想は真ん中の画像です。腕と手首がまっすぐになるように心がけてください。

この位置で手首の掌屈がある程度入っていれば、インパクトにかけて自然と掌屈の動きが入ってボールをつかまえることができます。

スプリットハンド|正しい手首の返し

スプリットハンドとは左右の手を離して握ること。右手をグリップの先、左手はグリップエンドを握ります。

練習で取り入れるメリットは2つ。「正しい手首の返しが身につく」ことと「あえて安定しない振り方で練習することで通常のスイングがやさしくなる」ことです。

左右の手を離した分、左右の手が返しやすくなり、ヘッドが過度に不安定に動きます。

このインパクトが難しい状態でボールを打つ練習をすることで、ボールにしっかり当てる感覚が鍛えられます。

常に体の正面に手がないと精度の高いショットが打てないので、理想のスイングフォームが自然と身につくおすすめ練習法です。

スタンス幅を狭くする|スムーズな回転

球のつかまりが悪く芯を外しているなら、スタンスを狭くして練習してみましょう。

足幅を狭くした分、体の回転で振るイメージがしやすくなるので、スイング軸が安定し球がつかまるようになります。

アマチュアゴルファーは足幅が広すぎる傾向にあるようです。ここ一番飛ばしたいシーンや、ラウンドで疲れがくると自然と足幅が広くなりがちです。

足幅が広くなると力みも加わってくるので自然とミート率も悪化します。スタンス幅を少しだけ調整してみてください。

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ティーアップ練習|打点の安定

ティーアップをしたボールをショートアイアンで打つ練習方法です。

わざとティーアップする目的は「構えたところにクラブヘッドを戻す」感覚を身につけるためです。

ティーアップされているボールをクリーンに打つには、前傾角度を崩さないように同じ位置に戻す必要があります。

もしボールより下を打つ(ダフリ)ならゴムティーを打ってしまうでしょう。上を叩けばトップになりますので、非常にわかりやすい練習方法です。

具体的は方法は以下です↓↓↓

打ちっぱなしにあるゴムティーの上にボールを置きます。使うアイアンは7番や9番がおすすめ。

しっかりハンドファーストでミート率を上げて打たなければ前に飛ばないので確認もかんたんにできるおすすめ練習法です。

振り幅は小さくてもいいので、芯に当てる練習を繰り返してください。

グリップを短く持つ|コンパクトに振る

ゴルフクラブを短く持つと、短く握った方がコンパクトなスイングになりミート率が上がりやすくなります。

遠心力が弱まるのでヘッドスピードは若干落ちますが、ミート率が上がるのであまり変わらない結果が得られる可能性が高いです。

指2本分くらい短く持って振ってみてください。あまり短く持ちすぎるとスイングイメージが変わってナイスショットが難しくなるので、まずは少し短く持つ程度でOKです。

スタートホールでグリップを短く持つと、大きく曲がることもないので、フェアウェイキープ率も上がります。

最初は少し違和感があるかもしれませんが、練習で繰り返すことで違和感なくスイングできるようになるでしょう。

右足を引く|インサイド軌道

つかまりが悪く、ボールが右にばかり飛んでしまうゴルファーは、右足を少し引いてクローズスタンスにします。

クローズスタンスにすることで、インサイドからゴルフクラブを振りやすくなりなり、球のつかまりが良くなります。

注意点として、足はクローズにしても両肩のラインはターゲット方向に向けてください。

両肩も同じように右を向いてしまうと、そのまま右に飛んでいってしまい、トラブルの原因になります。

ビハインドザボール|突っ込み防止

ゴルフでは、ビハインド・ザ・ボールを意識することで、上体が突っ込みにくくなり、ヘッドの軌道が緩やかになります。

上体が突っ込んでしまうとミート率が劇的に悪くなりますが、ビハインド・ザ・ボールができるとこの悪い動きを防止することができます。

コツとしては、「右脇の背屈」「軸を最初から少し右に倒しておく」「ダウンスイングで左肩をアゴから離していく」などの方法が効果的です。

もっとも難しいのはドライバーですよね。初心者のための打ち方の基本はこちら↓↓↓

まとめ

ヘッドスピードが遅くてもミート率を上げれば飛距離はグンと伸びます。

効率的なゴルフクラブの動かし方ができれば、最短でうまくなれるだけでなく、体も疲れないので、最終ホールまで安定したゴルフができるようになるでしょう。

ぜひ、ご紹介した練習方法を試してみてドライバー飛距離アップ、アイアンの精度アップにつなげてください。

この記事を書いたライター

ライター

ゴルファボ編集部

ゴルフの上達法から雑学、業界最新ニュースまでをお届け。ゴルフ好きのあなたが「もっと上達する」情報を提供致します。

この記事の監修者

吉本 巧(プロゴルフコーチ)

吉本 巧(プロゴルフコーチ)

元世界ジュニアマスターズ入賞、米ミニツアー通算3勝、ベストスコア63。
ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。11年間アメリカでジュニア選手、アマチュア選手、学生選手、ツアープロ選手、プロコーチを経験。
日米の20年の経験から「吉本理論」を構築。日本に帰国後、99ゴルフスクールを設立。「銀座ゴルフアカデミー」にて東京銀座を拠点にレッスン活動を行う。
プロ選手やアマチュア選手のスイング面のコーチングをはじめフィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなどゴルファーを総合的にコーチング。
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