自分は非力だから飛距離が伸びなくても仕方がない…。
ちょっと待ってください!あきらめるのはまだ早いです!
女性は男性よりも非力ですが、ゴルフ上級者やプロゴルファーになると男性よりも遥か遠くに飛ばせる人もいます。ということは、「非力=飛距離が出ない」という図式は成り立ちません。
そこで今回は、非力でも飛ばせる人に共通するポイントや練習方法をご紹介します。もうドライバーで200y以上は無理かな…そう諦めている人でも大丈夫!
全身の大きな力をうまく使うことが出来れば、あっと驚くドライバーショットが放てるようになるでしょう。ぜひ参考にしてみてください!
目次
非力でも飛ばす人に共通するポイント
ミート率が高い
ゴルフのミート率とは、「ボール初速」を「ヘッドスピード」で割った値です。プロ選手で「1.5」前後、アマチュアゴルファーで「1.35~1.39」と言われています。
上の図のように、たとえば0.05アップするとボールの初速は2m/sアップします。初速の4倍というのが飛ぶヤード数になりますので、計算上は8ヤード伸びることになります。つまり、非力な選手でもミート率を上げるだけで飛距離は大きく伸びます。
ミート率が高い人は、ドライバーのフェースの芯(スイートスポット)に近い場所で打てる確率が高い人です。
ドライバーの芯に近いところで打てればインパクトで球に伝わるエネルギーが多くになります。エネルギーロスを防ぐことができるので、非力でもドライバーショットをより効率よく遠くまで飛ばすことができます。
バックスピンが適正
まずはバックスピンについて、かんたんに説明します。
バックスピンとは、後ろ向きのボール回転のことで、ボールが飛ぶ方向と反対に回転することを言います。
進行方向と逆のスピンがかかることで、空中に浮き上がる力(揚力)が生まれ、グリーンに落ちたときにボールが止まる力などを生みます。
ドライバーショットによる適正な回転量は、2000~2500/毎分と言われていますが。適正な回転数であれば、滞空時間が増しよく飛びます。
上の図のようにバックスピンの量が不足している場合は揚力が生まれず飛びません。反対にスピン過剰の場合は、吹き上がってしまい、こちらも飛距離低下につながります。
力んでいない
ドライバーショットでは力を抜くことがナイスショットのコツです。
特に初心者は、腕が力みやすく、力が過度に入ると、「手打ち」になってしまい軌道が安定しません。その結果、ダフリやスライスなどミスショットになってしまいます。
腕をほどよくリラックスさせた状態でドライバーを振ることが重要です。
全身の動きを連動させている
パワーのあるショットをするには、全身の動きを連動させたドライバーショットが有効的です。連動したスイングをするには…
上記画像のようにトップ位置と、フィニッシュで片足で立つことができれば、全身が連動してパワーが生み出せている証拠です。
非力でもドライバーショットを飛ばせる人は、テイクバックでしっかり力を生み出し、ダウンスイング~フォロースルーで100%ボールに伝えています。
非力でも飛ばすためのコツ
ビハインドザボール
ビハインドザボールとはインパクトを迎えた時に頭の位置がボールより後ろにある状態のことです。
ビハインドザボールでドライバーを打つことができれば、腰が入ったスイングで飛ばすことが可能です。
また、ボールに当たる瞬間に顔を右側に向けるよう意識するので、頭が突っ込む、フォームが崩れるなどのミスの防止にもなります。
>>>ビハインドザボールについて詳しく知りたい方はこちら↓↓↓
右足の粘り
上記写真のように右足が粘ることで、力強いフォロースルーが生まれます。
ベタ足のドライバーショットには、①パワーが生み出せる、②ヘッドアップが防げる、③体の開きが抑えられスライスが防げる、といった多くのメリットがあります。
プロゴルファーの多くは、フォロースルーギリギリまで右足を蹴らずに粘ることで、圧倒的な飛距離を生み出しています。
ある程度の柔軟性が求められますが、形を真似るだけでも効果があるので非力でも問題なく取り入れられる強化ポイントです。
>>>右足の粘りについて詳しく知りたい方はこちら↓↓↓
体の左側で音を鳴らす
多くのアマチュアゴルファーが体の右側で音を鳴らしてしまっています。
体の右側で音が鳴っている場合は、ヘッドが減速していることを意味します。
非力な人がドライバーで飛ばすにはヘッドの加速が重要です。多少大げさでもいいので、素振りの段階で体の左側でブンッ!と音を鳴らしてみてください。
ヘッドが加速する感覚をつかむことができるでしょう。
インサイド軌道
インサイドインの軌道で打てると、クラブが体の近くを通るので大きな力が生まれます。
また、ボールにドロー回転がかかりやすくなるので、非力な人でもキャリーもランも出るドライバーショットを打つことができます。
アウトサイドインもしくはインサイドアウトの軌道で振り下ろしてしまうと、こすり打ちになり、ボールにスライス回転がかかります。
インサイドインを打つには頭の位置が重要です。ヘッドアップにならないことでインサイド軌道で振り下ろしやすくなります。
>>>インサイド軌道でドローボールを打つためのポイントはこちらで解説いたします。
力がない人にもおすすめの練習法
スイングスピードが上がる練習法
ドライバーを速く振るには、「速く振るイメージ」を持つことが重要です。そのため、1度軽いものを振ってからドライバーを振ると効果的です。
軽いものであれば何でもOK!おすすめはアライメントスティックです。全力で振り、体の左側でビュン!っと音を出してみてください。
たったこれだけのことですが、繰り返すことで「ドライバーを速く振る感覚」が身についていきます。
押し込む力で飛距離アップ!
クラブのフェース面と重いものを密着させ、ぐぐっとターゲット方向に押していくドリルです。
重いものなら何でもOK。ペットボトルでも壁でもなんでもOKです。重いものを押すことでターゲット方向に押し込む感覚、体の大きな筋肉を使う感覚が養え、非力でもより力強いインパクトを作ることができます。
腕だけで押すのではなく、腰の回転で押し込むことを意識すると、腰が入ったドライバーショットが打てるようになります。
【注意】
ドライバーで強くやると折れる可能性もあるので、イメージ掴み程度に行ってください。アイアンで行っても◎です。非力な人でも飛ばせるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
ゴルフクラブでも大きな違い
◆重量
HS別にみた適正な数値を紹介します。あくまで基準なので参考としてご覧ください。
理想的な重量は「自分が振り切れる範囲で重いドライバー」です。
ある程度、重い場合、腕ではなく全身を使ったショットが身に付きます。
重すぎるとドライバーのヘッドスピードが落ち、軽すぎると手打ちになってしまいます。
重さの感覚は人によってだいぶ違うので、自分のドライバー時のヘッドスピードを測ったうえで、重さの異なるドライバーを比較してみると良いでしょう。
◆シャフトの硬さ
シャフトの硬さは一般的な表記ではL→A→R→SR→S→Xという順で硬くなります。一般的にLが女性向き、SやXは力のある男性やハードヒッター向きにと言われています。
ドライバーのヘッドスピードの速い人が柔らかいシャフトを使用すると…シャフトがしなりすぎてしまい、タイミングがあわず、ボールにうまく力が伝わりません。
ドライバーのヘッドスピードの遅い人が硬いシャフトを使用すると…シャフトがしならないため、性能を活かせず、飛距離が伸びません。
◆しなりのポイント
ゴルフカタログなどで「キックポイント」や「〜調子」と表記されているもの。しなりの位置を表しています。
しなるポイントは「元調子」「中調子」「先調子」の3パターンに分けられます。
ドライバーのスイングタイプにもよりますが、ボールを上げたいならキックポイントが先端寄り、ボールの高さを抑えたいならキックポイントが手元寄りのシャフトを選ぶと良いでしょう。
◆シャフトのバランス
シャフトのバランスとは振り心地を表すもの。同じ長さで同じ重量のドライバーだとしてもバランスによって振り心地は大きく変わります。
一般的な男性用ドライバーはD0〜D4でアルファベット・数字が大きくなるにつれて重さが増していきます。
クイックにドライバーを動かすため、軽いスイングがいいと思う人もいれば、重めのバランスで落ち着いたテンポのスイングがしたいと思う人もいるので、感覚はバラバラです。
あなたに適したシャフトのバランスはあなたのスイングのテンポによって変化します。気持ちよく振れるバランスをぜひ見つけてみて下さい。
◆クラブの長さ
短いドライバーだと42インチ、長いドライバーだと47.5インチのものがあります。アマチュアゴルファーでは45インチ〜46インチが一般的です。
ドライバーは長いと遠心力がかかるので飛ばしやすい特徴があります。反対に、短いドライバーはヘッドバランスが軽くなり、非力な人でも振りやすくなりますが、スイング軌道が安定しないこともあります。
>>>初心者が最適なドライバーを選ぶためのチェック項目をまとめました。
まとめ
今回は、非力で飛ばない…と悩むゴルファーのために飛距離アップのコツや練習法についてご紹介しました。
間違った方法でドライバーの飛距離を伸ばそうとしてしまうと、ダフリやスライス、怪我の原因にもなってしまいます。
非力でもドライバーショットを飛ばす人の共通ポイントや練習方法を実践することで理想のスイングができ、飛距離を伸ばせるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。