思い通りのアイアンショット打ててますか?
感覚が合わない、狙いどおりにいかないからアイアンを買い替えよう、そう思っているあなたはちょっと待ってください。
アイアンが合わない原因はシャフトにある可能性があります。実は自分のスイングに合わないものを使っていると、ミスが多くなってしまったり、飛距離が伸びなくなったりすることもあるんです。
アイアンセットを買い替えるのはけっこうなお金がかかります。あなたにぴったりのシャフトに交換することができれば、費用も抑えることができ、ミスも減って今まで以上の飛距離を出せるようになります。
アイアンのシャフト選びのポイントを紹介しますのであなたに合うものをぜひ見つけてみてください。
目次
アイアンのシャフトを交換するメリット
使用感を大きく変えることなく、自分に合うアイアンを手に入れることができます。
合わないと感じたアイアン、買い替えればまた何かがつかめるかもしれない。そんな思いを持つのは自然な流れです。ただ、そうなると費用はもちろんのこと、新しいアイアンに慣れるための期間、練習も必要になります。
その点、シャフト交換であれば、同じアイアンのヘッドを使いながら違ったフィーリングを手に入れることができます。
アイアンのヘッドの特性、構えたときの見え方や安心感、打った感触などはそのまま。シャフトの変更点だけを実感できることになります。交換したあと、クラブに早く慣れることもできます。
さらにスイングに合った選び方ができると、今後、アイアンを買い替えるときにもよりフィーリングがピッタリのクラブ選びができます。
↓アイアンはしっかりメンテナンスすることで性能も存分に発揮できます。スコアアップのためにもアイアンのケアの仕方をおさらいしてみてください。
シャフトの役割
長さを変えることで飛距離が調節でき、重さやしなり方を選ぶことで自分にぴったりのクラブに仕上げることができます。
これは、ボールを目標の近くに飛ばす、という点でとても重要です。仮にヘッドが超高性能なものを使っていても、シャフトが合わなければ狙い通りのボールは打てません。
それぞれのゴルファーの感覚に合うスイングをするためにも欠かせないものです。
選び方4つのポイント
素材
2種類の素材があります。一般的にアイアンに装着されているスチールは正確性が特徴です。
ヘッドスピードが平均的な38~43m/s程度のゴルファーは90グラムから100グラムほどのスチールがおすすめです。
ヘッドスピードがそれより遅いという方はもっと軽いカーボンを使ってみてください。今使っているアイアンが重すぎると感じている方やシニアの方が使っても、楽に振れてスイング軌道も安定します。ぜひ検討してみてください。
硬さ(フレックス)
硬さはフレックスという言い方で、柔らかい順に「L⇒A⇒R⇒S⇒X」という形であらわされています。中間の「SR」「SX」というものもあります。
簡単にいうと力が弱い人ほど柔らかいもの、力が強い人は硬いものが向いています。フレックスは自分に合ったものを選ぶのが一番のポイント。
柔らかすぎると弾道が高く上がりすぎて遠くまで飛ばなくなってしまいます。逆に硬すぎるとボールが低くなりすぎてキャリーが出なくなります。
また、フレックスは統一された基準がなく、メーカーによって表記と硬さに違いがあります。選ぶときには実際にアイアンを手に取って試し打ちをするのがベターです。
長さ
自分に最適なクラブの長さを計る方法を紹介します。
(1)平らな所にシューズを履いて立つ
(2)肩を水平にして力を抜き、両腕を横におろす
(3)利き手の手首でシワがある部分から地面までの長さを計る
(4)対応する5番アイアンの長さを割り出す
(5)5番アイアンを基準にして1番手につき0.5インチずつずらして他のアイアンの長さも決める
ショップなどで売っているクラブはあくまでも標準サイズとしてメーカーが作っているものです。アイアンを見直すときにはせっかくの機会なので、長さもしっかり計って自分に合うものにしましょう。
↓アイアンの長さを決めたら、飛距離もチェックしてみましょう。番手ごとの平均飛距離をまとめましたので、あなたの距離と比べてみてください。
トルクと調子
・トルク
スイングをするとクラブはねじれます。このねじれに強いかどうかで、ビギナー向けか上級者向けか、わけることができます。
「ねじれやすさ」を表すのは「トルク」というものです。初心者はこの値が大きめのもの、上級者はこの値が小さめのものがおすすめです。
標準的なトルクは3前後、アイアンのシャフトはトルクがおおよそ2くらい、カーボンだと3から6くらいが多くなっています。
トルクが大きいほどスイング中にミスをしてもリカバリーしてくれるかわりに、自分が打ちたいところに打ちにくくなっています。またスイングリズムがゆっくりな人はタイミングが合わせやすいという特徴もあります。
逆にトルクが小さいほど、自分が打ちたいところにしっかり飛ばせるかわりに、スイング中のミスはショットに反映されやすくなっています。またスイングリズムが速い人はヘッドが暴れずに扱いやすいというメリットもあります。
正確に狙ったところに飛ばしたい上級者は、トルクが小さいものが向いています。初心者はトルクが大きいものを選んでミスをカバーしてもらうようにするといいでしょう。
・調子(キックポイント)
キックポイントというのは、スイングをしたときにどのようにしなるかをあらわしたものです。
これがグリップ側なのが「元調子」、ヘッド側なのが「先調子」、中間にあるのが「中調子」です。
・先調子:ヘッド側がしなる
→つかまりがよくドローを打ちやすい。弾道が高くなる
・元調子:グリップ側がしなる
→つかまりは悪くフェードを打ちやすい。弾道が低くなる
先調子はスライスを直したい方、高めの弾道にしたいかたに向いています。元調子はフックを直したい方、低めの弾道にしたい方におすすめです。安定したボールを打ちたい場合は中調子を選ぶといいと思います。持ち球に合わせて検討してみてください。
↓初心者こそ使うべき!ダイナミックゴールドとは?
スチールとカーボンの違い
開発の経緯
以前は、シャフトといえばスチールしかなく、力がないゴルファーや女性にはとても重く感じるものでした。しかし軽いものを作るためには、当時の技術だとスチールを軽くするよりもカーボンで作った方がいいものができました。
非力な人や女性でも扱いやすくボールも上がる、という性能でカーボンは広まっていきます。いろいろな素材が試されましたがコストや性能の部分で「スチール=重め」「カーボン=軽め」という構図ができあがりました。
軽いクラブができたことでゴルフはますますプレーしやすいスポーツになり、多くの人が楽しめるようになりました。
材質の選び方
最近では技術が進み、スチールでも軽いもの、カーボンでも重いものも開発されています。ただ、メーカーの純正品は依然として同じ構図のままです。
ゴルフの場合はフェースを開いてから閉じていく動きがあるので、クラブにはねじれる力が働きます。スチールの場合はこの「ねじれ」に強く、パワーのある人が力強いスイングをしてもヘッドがぶれないというメリットがあります。
それに対してカーボンはさまざまな設計ができて、いろいろなメリットを備えることができる素材です。ボールが上がりやすくなる、などプレーヤーを助けてくれるいろいろな機能がついています。
力強く振れる方、クラブを正確にコントロールしたい人にはスチール、クラブの性能に助けてもらいたい方はカーボンというのが基本的なおすすめのポイントです。
今回はアイアンのシャフトの選び方について紹介しました。個人の体格や腕の長さ、スイングなどにはそれぞれ特徴があります。市販のアイアンが合うゴルファーもいれば、ちょっと合わないと感じる方も出てきます。
より自分の感覚に近いものが欲しい、という方はぜひアイアンのシャフト交換を考えてみてください。ぴったりのものが見つかるとうれしいですし、何よりもゴルフがさらに楽しくなります。
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