スイングが力んでしまってヘッドが走らない…。
グリップが緩んでミスショットしてしまった…。
その原因は、スイングフォームではなクラくブメンテナンスにある可能性があります。
ゴルフクラブは道具なので使うたびに少しずつ必ず劣化していきます。もちろん劣化すればクラブ自体がもつパフォーマンス力は低下し、それをカバーしようと自分のスイングが変わって余計にミスを引き出すことも。
しかし、練習やラウンド後にちょっとしたメンテナンスをすることで、クラブの劣化を防いで長期間性能を維持することができます。
いつでも気持ちよくプレーできるのはもちろん、グリップ力、球の食いつき、シャフトのしなり、などクラブの性能を最大限使えれば、いつでも高いパフォーマンスを引き出せるでしょう。
自宅近くの100均で揃えられるもので十分メンテナンス可能なので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
【比較】メンテナンスしたクラブとしていないクラブ
2つのクラブは両方同じ時期くらいに購入されたもの。画像でも分かるように左側のフェース面には打球痕や汚れなどが詰まってしまっています。
このままでも打てないことはないですが、ボールのつかまり、スピン量などが低下する可能性が高いので、クラブのパフォーマンスを最大限活かすのは難しいでしょう。
右側のメンテナンスされたゴルフクラブはフェース面の溝もしっかり見えて非常に良い状態を保っています。
このように汚れていることによって、クラブヘッドはもちろんグリップの劣化も早くなってしまうので、大事なクラブで長期間良いプレーをしたいなら、定期的なメンテナンスは必須といえます。
メンテナンスすべき3つのポイント
グリップ|汗・油汚れを取る
グリップはゴルフクラブとゴルファーを繋いでいる唯一のパーツ。
そのため、手汗や皮脂などが付きやすいのが特徴です。また、グローブに付着した汚れや、擦れたグローブのカスが付着するなどもあり、ゴルフクラブのパーツで一番汚れやすいと言えます。
グリップに手汗や油などの汚れが付いたまま放置してしまうとグリップ力が弱まる原因になります。表面が固くなったり、削れやすくなるためです。
その結果、グリップをホールドするために自分自身に過剰な力が入り、力みのあるスイングとなってしまいます。
黒色のグリップなどの場合、目立った汚れに見えませんが、一度もメンテナンスをしていないグリップは多くの汚れが付着している可能性があるのです。
フェース面|溝から土汚れを取る
ゴルフクラブのフェースには細かい溝あるので土汚れは大敵です。
クラブの溝に土が入ったままだと、スピンがかかりにくくなり、ボールが止まらない、正しい距離が出ないといったミスに繋がることも…。また、砂・土・ホコリ等を放置すると劣化だけでなく、思い通りの強い球が打てなくなる可能性があります。
ショット毎にカートに付属しているブラシで汚れを落としている方も多いでしょうが、ラウンド後には改めてメンテナンスをしましょう。
ヘッド|傷を修復・保護する
ゴルフクラブはどんなに丁寧に扱っていても、多少は傷が付いてしまいます。ダブリやテンプラで地面を叩いてしまう、カート内でクラブ同士が接触してしまう、など原因は様々。
ゴルフクラブは使うためにあるので、傷付いてしまうことは仕方ありませんが、その傷を放置することはNGです。傷や塗装剥がれを放置すると、そこから水や汚れが入り、大きな剥がれに繋がってしまう可能性があります。
もっとも効果的なのはキズがないうちに保護剤を塗ること。もしクラブが傷ついてしまったら、傷が小さいうちに補修、保護をしてあげましょう。
ゴルフが2倍うまくなる!おすすめ練習器具をまとめました↓↓↓
100均で揃えられるクリーニング用品
①重曹スプレー ⑤重曹シート | 汚れ落とし |
②メラミンスポンジ | 汚れ落とし |
③サビ止めスプレー(シリコーン) | サビ防止、防水、 |
④タオル(数枚) | 拭く、磨く |
⑥たわし ⑧スポンジ | 汚れ落とし |
⑦クレンザー | サビ落とし |
実践!ゴルフクラブのメンテナンス
100均で揃えられるアイテムで出来るメンテンナンスをご紹介いたします。簡易的なものであれば都度都度行うのがベストですが、2ヶ月に一度くらいでも良いのでぜひメンテンナンスしてみてください。
グリップの汚れ落とし
皮脂などの油汚れを取り除いて、劣化を防止してグリップをクリーンな状態に整えましょう。状態のよいグリップは少ない力でしっかり手とクラブを繋げてくれます。
目に見える汚れがなくとも、1ヶ月~2ヶ月に一回程度の感覚でメンテナンスを行いましょう。簡易的なものであれば毎回行ってもOKです。
通常の汚れ | ・重曹スプレー(重曹シート)+タオル |
頑固な汚れ | ・重曹スプレー+たわし+タオル |
メンテナンス頻度 | 1~2ヶ月に一回、または毎回 |
おすすめは重曹スプレー。重曹は自然界に存在する成分で体にも害がなく、酸性の汚れを取り除く効果があり皮脂汚れ除去にぴったりです。
中性洗剤でもOKですが、拭き取りやすさ、汚れの落ちやすさを考慮すると重曹スプレーがおすすめです。
重曹スプレーをグリップ全体にかけてタオルで拭いていきましょう。全体を拭き終わったら乾いた布で残った水分を拭き取って、直射日光を避けて風通しのよい場所でしっかり乾かしてください。
しばらく使う予定がない場合はサランラップなどを巻いておくとグリップの寿命が大きく変わりますので、いつでも高いパフォーマンスでプレーしたい方は試してみてください。
●簡易的にメンテンナスするなら
毎回スプレーするのはちょっと面倒くさい…という方は、重曹シートで拭くだけでも◎です。皮脂汚れをしっかり取り除いてくれるでしょう。
●汚れが酷いなら
汚れが酷い場合は中性洗剤をつけてたわしでごしごし擦ってください。あまり強く擦るとグリップを傷つける可能性があるので様子を見ながら最初はやさしく擦ってください。
水で洗い流すときにグリップとシャフトの設置部分に水が入らないように、シャフトを逆さにしてカバーしながら洗ってください。間に水が入ってしまうと、サビなどの劣化に繋がります。
ヘッド・フェース汚れの除去
使うもの | 【フェース】重曹スプレー、メラミンスポンジ、タオル 【ヘッド】重曹スプレー+スポンジ |
メンテナンス頻度 | ラウンド後、または月一回 |
フェース部分の溝には、芝、土、砂、人工芝などが入り込みやすいので、まずは水に濡らしたたわしで大きな汚れを取り除きましょう。
その後に重曹スプレーをかけてタオルで磨けば完了です。
アイアンは全体をメラミンスポンジやたわしで洗っても問題ありませんが、ドライバーやフェアウェイウッドのクラウン部分は傷が付きやすいのでメラミンスポンジはNG。普通のスポンジの柔らかい部分でやさしく洗ってください。
さらにゴルフクラブをキレイにメンテナンスしたい方には、ガラスコーティング剤がおすすめです。
ガラスコーティング剤は100均では売っていないので別途購入する必要がありますが、ガラス被膜を作って傷や汚れから防止してくれる優れものです。
強度が増すので擦り傷からゴルフクラブを守りたい場合におすすめ。また元々あった傷も被膜が覆ってくれるので傷を見えなくしたい場合にも効果的です。
シャフトのサビ除去と防止
使うもの | 【通常汚れ】重曹スプレー(重曹シート)+タオル 【サビ汚れ】クレンザー+メラミンスポンジ+タオル+サビ止めスプレー |
メンテナンス頻度 | ラウンド後、または月一回 |
シャフトにサビが付いている場合は、メラミンスポンジにクレンザーを付けて磨きましょう。
乾いた状態のクレンザーを付けて、乾いたメラミンスポンジで磨いてください。汚れ対策のために必ず新聞紙などを敷いて行いましょう。
キレイになったらタオルでしっかり拭き上げてください。拭き残しやその他汚れが気になる場合は重曹スプレーをかけてタオルで拭けば完成です。
●あると更にGOOD!!
サビを予防するために、拭きあげた後サビ止めスプレーをすると尚良。
100均で発売されているサビ止めスプレーは、自転車やDIYなどさまざまな用途で使えるので一つもっていても良いと思います。クレ556などでももちろんOKです。
コーティングするように吹き付けてタオルで拭いてください。
>>>ゴルフのメンテナンスに使える100均グッズはダイソーのオンラインショップ等でチェックしてみてください!
保護・補修におすすめ【ガラスコーティング】
傷や汚れを補修・保護するためにゴルフクラブにガラスコーティングを施すというメンテナンス方法もあります。
クラブをコーティングすることによって、傷が付きにくく、汚れも落としやすくなります。また、クラブに光沢感が生まれ、手触りもツルツルになるため、より綺麗に見えるようになります。
おすすめは自宅でも簡単に出来るガラスコーティング剤「スマホまもる君」。
スマホ用に開発されたものですが、車の内装部分に使えたり、スマートウォッチに使えたり、幅広い汎用性が話題となっています。
ドライバーやアイアンのソール部分やクラウン部分に使用することで、擦り傷や汚れから大切なクラブを守ってくれます。*フェース面への使用はおすすめしません
ステップ1.コーティングをするために、まずはクラブを綺麗に洗浄します。上記で説明したメンテナンスを行いましょう。
ステップ2.施工部位にコーティング剤を吹きかけ布で伸ばし、乾くまで10分程度待ちます。
ステップ3.乾いたらクロスで強く拭き上げて完成です。
たった1回でかなり違いが分かるのではないでしょうか?
何度か繰り返すことで、キズの上にコーティング剤が乗ってキズも目立たなくなります。もちろん硬度もアップするのでその後のキズにも強くなります。
こちらが2回、塗布と拭き上げをおこなったクラブの比較です。
違いは一目瞭然、右側のドライバーは傷が目立たなくなり輝きがぐんと増しています。
写真ではわかりませんが、高強度のガラス被膜が表面を覆っているので、硬度が高くなり、今後の傷・汚れ・破損からドライバーを守ってくれます。
ゴルフスイングを撮影するときのテクニックとは?スマホの設置方法を解説いたします↓↓↓
メンテナンスすべき理由
クラブの性能が長持ちする
ゴルフクラブを適切にメンテナンスすることによって、クラブの性能が長持ちします。
クラブの性能を落とす一例として、クラブの錆があります。ゴルフクラブが錆びると、見た目が悪くなるだけでなく、クラブが破損する恐れが出てきます。特にシャフト部分の錆は、シャフトが折れやすくなり大変危険です。
そこで、適度にメンテナンスをすることにより、クラブが錆びることを防ぎ、錆びたとしてもすぐに対応できるようになります。
また、フェースが汚れっぱなしだと、適切なスピン量が出ず、ボールが止まらない、距離が合わないということも起こり得ます。
クラブの性能を長い間キープするためにも、日々のメンテナンスが重要となってくるのです。
スイングが崩れない(スイングが良くなる)
意外かもしれませんが、クラブをメンテナンスしていると、安定したスイングは可能となります。
まず、カーボンシャフトは劣化すると柔らかくなりやすいです。メンテナンスを怠り、劣化を早めてしまうと、柔らかいシャフトに身体を合わせる必要が出てくるため、スイングを崩す原因となります。
更に、グリップをメンテナンスすることによって、グリップ力が向上し、余計な力感を使用しなくなります。その結果、適度に力が抜けたスイングが可能となるのです。
クラブのメンテナンスを行うだけで、これだけ安定したスイングができる要素が増えるため、是非ラウンド後のメンテナンスを癖付けしましょう。
下取り額が上がる
しっかりとメンテナンスがされているクラブは、買取りや下取りに出した際も査定額が向上しやすいです。
傷の多さは査定額が減少する大きな要素となっており、傷にはなっていなくても、汚れが付着しているだけで心象が悪くなり、査定額が落ちる可能性があるのです。
そのため、最大限の金額で査定を受けるには、クラブのメンテナンスは必須です。
新たなクラブを購入する際に、下取りや買取りに出す方は多いので、今からクラブのメンテナンスに力を入れてみてはいかがでしょうか。
グリップはいつ交換すべき?
グリップをメンテナンスすることによって、劣化を抑え、より長く使用することができますが、それでも寿命が存在します。
一般的にグリップの寿命は1年と言われており、メーカー側も頻繁にゴルフをする方で半年、月1ゴルファーであっても1年程度でグリップを交換することを推奨しています。
しかし、実際問題、その頻度でグリップを交換している方はそう多くないでしょう。そこで、費用面や時間面を考慮した際、頻繁にプレーする方で年1回、頻繁でない方でも2年に1回を目安にしましょう。
また、交換時期の目安となるのが、メンテナンス後のグリップ具合です。
通常メンテナンスをすると、グリップ力が復活します。しかし、劣化しているグリップの場合、メンテナンスをしてもグリップ力が回復しにくくなります。
この、グリップ力が回復しない状態になったらグリップを交換する1つの目安と考えても良いでしょう。
【グリップの基本】正しい握り方をマスターするための7つのポイントをご覧ください↓↓↓
ゴルフクラブのメンテナンスを怠ると、性能は低下し、クラブの寿命も短くなってしまいます。
折角のゴルフは、最大のパフォーマンスで気持ちよくプレーしたいですよね。そのようにプレーするためにも、日々のゴルフクラブのメンテナンスを適切に行いましょう。
当記事ではゴルフクラブをメンテナンスする際のポイントや、必要な道具、メンテナンス方法などを解説しました。
ゴルフクラブを適切にメンテナンスするだけで、様々なメリットを得ることができるため、当記事を参考にして、メンテナンスを始めてみましょう。